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UIデザイナーとの連携をスムーズにする、3つの工夫

こんにちは。NTTデータCCS UXチームのエンジニア兼UXディレクターの篠です。
今回は、以前に公開した「【制作背景】自社サービスをもっとひろく知ってもらいたい「PRサイト」構築」に続いて、内容を深堀していきます。

イメージしたものと、デザインされたものが全然違った!という経験をしたことはありませんか?
デザインのレビューの仕方を試行錯誤している方に向けて、「Webサイトやアプリのデザインレビュー」で私たちなりに行っている工夫をご紹介します。

デザインのブラッシュアップで悩むこと

たとえば、UIデザイナー(以下デザイナー)にデザインを依頼したとき、これまでの経験で生まれたお互いの先入観から、すれ違いが起きた!なんてことがあります。また、デザイナーがよかれと思って手をいれたところが、実は変えてはいけないところだった!ということもあります。

どちらも原因を考えてみると、コミュニケーション不足のせいであることがほとんどです。ここでいうコミュニケーションとは、言葉で伝えることだけを指しているのではありません。言葉だけで伝えようとすると、どうしても勘違いが生まれやすくなります。

失敗の中でわかってきたことは、単なる説明ではなく、視覚的・感情的に共有することも有効な手段であるということでした。
デザインの要望を伝える側の私たちも、伝え方を工夫していくことが必要で、それによってスムーズな連携を実現していけると思います。

やって良かった3つの工夫

ここからは、デザイナーとの連携がうまくいかないと悩んだときに、私たちが始めた工夫をご紹介していきます。

1.適したツールの厳選・活用

オンラインホワイトボード「Miro ミロ 」を使い、画面キャプチャに対してコメントやイメージしたものを残す。

デザインの修正を依頼するとき、どの箇所について指摘を返しているか、文字だけでは伝えきれないことが多いです。

スプレットシートのような表に指摘を書いていたときは、修正してほしい箇所を適切に伝えることがとても大変でした。
都度キャプチャを撮って、どういったら伝わるか時間をかけて考えて・・など、手間がかかっていたように思います。
そして、そこまでしていても、うまく伝わらないこともありました。

また、FigmaやAdobeXDなどのツールにあるコメント機能では、修正を重ねていったときに、検討の経緯をたどることが難しいと感じました。

そういったすれ違いを避けるために、私たちは「 Miro ミロ 」を活用するようになりました。

1枚の画面全体のキャプチャに付箋でコメントを残していくことで、視覚的に修正箇所を伝えられ、「修正箇所が間違っている」といったやり取りを格段に減らすことができました。
具体的なイメージがある場合には、その写真や図などを添付し、より視覚的に伝えることができる点もMiroのよいところです。
オンラインホワイトボードの利用のランキングでも、Miroは一位になっています。(UX Toolsの2021年調査

また、過去のバージョンのデザイン画像や出た意見をそのまま残すことができるので、あのときどうだったっけ?と迷ったときに、経緯の振り返りがしやすいです。
変更の意図や経緯について関係者に説明する場合にも、決定の根拠が残っているため納得してもらいやすくなります。

miroでの共有例
Miroでの指摘イメージ

2.経緯・感情まで伝えきる

どうしてそう思ったのか・経緯や背景をありのまま伝える。そして、可能なかぎり、人づてではなく直接デザイナーに聞いてもらう。

短期間のプロジェクトであったり、他のことで余裕がなかったりするときに、デザインへの指摘を「この箇所をこう直してください」くらい端的で一方的に指摘してしまうケースがあるかもしれません。

しかし、こういった伝え方は、結果的によくないデザインを作るきっかけになってしまうことがあります。
例えば、根本的な問題をデザイナーが理解できないまま修正をして振り出しに戻ってしまったり、指摘によってデザインの世界観を崩してしまったり。

問題をよりよく解消をするためには、デザイナーの意見を聞きながら進めていく必要があります。

デザイナーは、世界観や私たちが伝えたいことをデザインで表現してくれます。こちらが想像したまま直してもらうのではなく、デザイナーに思いを直接伝えて意見をもらいながら直すことで、表現の仕方がぐっとよいものになると実感しています。
実際に、これまでタッグを組んできたデザイナーは、言語化しづらい希望や思いに寄り添ってくれました。

3.レビューの回数を絞らない

レビュー回数は1回で計画しない。1画面に対して2~3回はレビューできるように、スケジュールを調整する。

私たちはユーザー視点を大切にする「UXチーム」として、こだわりたいところが多いのもあり、1回のレビューで済むことがほとんどありません。
UXチームでなくても、1回のレビュー実施でスケジュールを組んでしまうと妥協せざるを得ない状況ができる場合があります。

そのため、スケジュールをたてる段階では、修正と確認を繰り返せるようなレビュー計画をすることを重要なポイントとしています。

もちろん、これはデザイナーやディレクターの協力と努力が必要となり大変ですが、できたときの達成感や満足感は高いです。

まとめ

今回は「デザインレビュー」で、私たちが行っている工夫を3つご紹介しました。これからも、いろいろと試行錯誤しながら、デザイナーと一緒によりよいものを作っていきたいと思います。
この記事が、何か皆さまの参考や気付きになることがあればうれしいです。

サイト制作で学んだことは、今後もご紹介していくので、よければチェックしてみてください。

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