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目標のない人生も案外いい。 20年間のサッカー人生を捨て、辿り着いた生き方

ここで簡単に自己紹介

*紆余曲折があり過ぎて文字にしたら長くなったので箇条書きにしました笑

・大学卒業後、アメリカでサッカー選手としてプレー
・帰国後に引退し、即渡豪。オーストラリアで教育コンサルタント
・約2年後に帰国し、不動産テックベンチャー企業である株式会社GA technologiesに入社。
 資産運用のtoCセールス+チーフとしてマネジメント
・ベトナムで人材紹介(RA)

・ポジウィルでキャリアコーチング 

プロへの切符を捨てて、目標のない人生を踏み出した

少し私の背景からお話しさせてください。 
私は3歳から23歳まで約20年間サッカーを続けていました。    
12歳の頃に大きな転機があり、日本サッカー協会が設立した「エリート人材育成機関」と呼ばれるチームに選抜され、親元を離れて中高6年間を過ごしました。
そこではプロサッカー選手になることが当然の環境下で、当たり前のように「世界」「夢」「目標」「リーダー」などの言葉が飛び交う毎日。
日本代表として世界大会に出た経験もあります。
この頃から自ら目標設定をして行動し、行動しては振り返るという日々を繰り返していたため、それが当たり前となっていきました。
大学進学後もその生活は変わらず、日々淡々と自分の目標に向けてやるべきことだけに集中していました。
その甲斐あって、大学卒業時には日本のプロクラブからいくつかお声がけいただくまでの結果を出すことができました。

ここまでの話だけ聞けば、いわゆるスポーツエリート街道をまっしぐらの人生だと見られるのではないかと思います。
しかし、世間のイメージとは真反対で、高校3年間は公式戦に出た記憶はなく、大学も3年の後期までは出場機会には恵まれませんでした。
自分の才能の無さ、周りとの比較、何をしても全てが空回りで、反骨心だけで大学進学をしたもののプロになれそうな気配すらない。
泣きながら走ったことなど、星の数ほどあります。
それらの経験を経てようやく手にしたプロになる切符を、最後には自らの手で捨てました。
理由は様々ありますが、純粋に「サッカー以外の景色が見てみたい」というのが本心でした。
20年間のサッカー人生の終焉です。

幼少期から掲げて戦い続けた目標を失った時、
「目標のない人生に踏み出したら、どんな景色が待っているのか見てみたい」
と考えるようになりました。

挑戦1 オーストラリア生活で感じた焦り


サッカー選手を引退し、約1ヶ月後にはオーストラリアへ旅立っていました。
紆余曲折を経て、運良く現地の教育 / 留学 エージェントで働ける機会を得ました。
初めての仕事で、更に英語で実務をしていく必要があり、初めの頃は英語での会議に全然付いていけず、笑顔とそれっぽい反応だけでなんとか乗り越えていました。
英語にも業務にも慣れてきた頃、仕事終わりには車で5分のビーチに行きサンセットを眺め、ほぼ毎週末はピクニックやBBQをする日々を送っていました。
そんな時に、都内で体育会系学生向けのイベントを開催するため日本へ一時帰国をし、久々に日本の社会人や学生たちと話をしました。
話していくうちに、「このまま20代前半をのんびりしていたら一生頑張れなくなる気がする」と焦りのようなものを感じ、オーストラリアへ戻った次の日には社長とマネージャーに辞めることを伝えました。
もちろん引き止められましたが、「このままここにいるのか」、「違う世界に飛び込むのか」を天秤にかけた時、
「そもそも目標のない人生だからどっちでもいいか。分からない方へ行ってみよう。」
と、何も決まらぬまま日本に帰国する道を選びます。


挑戦2 人生初の転職

帰国後、知人友人、SNSなどを利用してとりあえずアポを取って話を聞いて回りました。
そこでとある社会人の大先輩から「中山くんは”業界最先端”と””スピード感”の二つは絶対外さないほうがいいよ」と言われ、妙に腑に落ちました。
そこで私の人生初の転職軸は3つに集約されました。

・業界最先端
・スピード感 
・自分の武器を身につける

そんな中、「合いそうな会社のCHROがいるから紹介するね」とSNS経由で繋がった方からご紹介をいただき、あまり良く分かっていないまま株式会社GA technologiesという不動産テックのベンチャー企業での面接を受けました。
複数の方から話を伺う中で、3つの転職軸が叶えられること、役員の方々の目が完全に戦っている人の目をしていたのが決め手となり、オファーをいただいたその場で即決しました。(誰目線)

入社後はとにかく必死でした。
業界も職種も全くの未経験の状態で中途採用として入社をしたのですが、入社した後に営業の猛者たちの経歴や実績を知り、「完全に早まった。。どうしよう。。。」と震えました。
しかし、「サッカーでも底辺を味わっている、ここから這い上がるのが自分だ。」と言い聞かせ、研修から血眼で取り組みました。

ありがたいことに環境にも上司にも仲間にも恵まれて、猛者達で溢れる中で営業として成果を出すことができ、チーフとしてマネジメントにも携わりました。
成果だけを見て凄いと言われることもありますが、今思えば ①自分の強み ②モチベーション ③働く環境(周りの援助)がマッチしたからだと思います。

そんな頃、また悶々とし始めました。

営業という武器はつけた、このまま営業を続けていくのか。
大好きな上司、仲間、評価も良く、会社も好き。
年収も同世代の数倍もらえる。

普通に考えればどこで何にモヤモヤするのかと思う状況ではあったと思います。
不満という意味での悶々ではなく、心の変化に気づき始め、次はどんな経験を積みたいか、どんな新たな景色が見たいかと考えました。

元々教育、人材育成、などの人に携わることが好きだったこともあり、漠然と人事職への関心が出ました。
そこから自分の中で内省をし、2つの選択肢が上がりました。

 1. 現職で人事 or 他社で人事に転職
 2. 武器を活かして再度海外挑戦


2の理由は、英語を使って働くこと自体に意味はないと、海外で働いて改めて思ったこと。結局どんなスキルがあって、何ができるのかでしかなく、言語はあくまでツールだと実感していました。
そのため、いつか力をつけて海外で日本人として戦うぞ、みたいなことも考えていました。


挑戦3 様々な経験を経て出会った「コーチング」

残念にも人事への社内異動が叶わなかったため、そこから改めて人伝いでお話を伺う中で、海外に数カ所拠点を置く人材エージェントの代表と繋がりました。

営業力を活かせる x 海外 x マネジメント x 人材業界(初)

新たなキーワードが並び、また挑戦ができると思いました。

この時も、GA technologiesに入社した時のように、自分が望む挑戦 x タイミング x ご縁 を大事にし、「これは行ってみるしかない」と決断をしました。

ベトナム拠点に配属していただき、初めて人材業界に足を踏み入れました。
ここで、初めてキャリアの壁にぶち当たります。

自分が手にしたい、新たに挑戦したいと思ってベトナムへ行ったものの、働きながら、僕の中で全く仕事を楽しめなくなっている自分がいることに気がつきました。

そこで、ある休日にiPadに殴り書きをしました。

・今何を考えているか
・今なぜここにいるのか
・なにを期待してここに来て、今実際どうなのか
・生きていく上で、何ができている状態であれば幸せなのか

そんなことを書いていく中で、私の中で3つのキーワードが出ました。

1、ビジョンへの共感、そしてそれに向かって走る仲間の存在が重要であること。
2、何をしたいかではなく、「自分が人から求められてきたものは何か」
  =与えられる価値、強みは何か
3、パートナーや友人とは、できるだけ近くにいて一緒に時間を過ごしたい。

上記が出てきた後、これまでのサッカー人生やビジネス経験を振り返り、人からよく悩み相談を受けていたこと、どれだけ自分が忙しくても相談されることが苦ではない自分がいたことに気づきました。

これを仕事にできたら良いのになあ、、、
そこからはGoogle検索でとにかく関連しそうなワードを元に調べました。

そんな中、初めて知ったのが「コーチング」でした。



ポジウィルとの出会い、そして今

ちょうどその頃、ベトナムにいながら「HR業界向け」と題されたポジウィル主催のイベントにオンライン参加をしていました。
HR業界ならではの悩みや、得られる経験など様々な角度から議論が展開されていました。

聞いていくうちに、ポジウィルが解消しようとしている社会課題、「あるべき、こわそう。」というMission、そしてその想いに熱く共感する人達が働いていていることを知りました。

その時は、私がベトナムに住んでいることもあり「良い会社だな。頑張って欲しいから今後も応援しよう」ぐらいに思っていました。
するとイベント後に連絡をいただき、一度カジュアルにお話をする機会を設けていただきました。

そこで事業責任者と話した後日、代表の金井とも話をしました。
この時、挑戦3から出てきた3つのキーワードがドンピシャであることに気がつきました。

ただ、意気込んで海外挑戦をしに来たこともあり、
「本当はどうしたいのか」「これは逃げなのか」「これは"今"取るべき選択なのか」
といったことに非常に頭を悩ませました。

しかし、ここでも「これが自分にとって良いと思えるのであれば、やってみるしかないのではないか」と思い、入社を決意しました。


ここまでの日本や海外、未経験業界職種、様々な経験を踏まえて今思うことは、
結局「"自分が"やってみないことには本当のところは分からない」
ということです。

選択肢にありふれる時代で、自分が何をしたいのか、本当はどう生きたいのかなど、悩む機会は多々あると思います。
でも、それは"今すぐ手に入れる必要があるのか"、"今すぐ手に入れないと困るのか"と、一度立ち止まるのも良いと思います。
繰り返す内省や、自身でのこれからの行動や経験を通して長期的に見つけていくものでもあると思います。

大切なことは、その時その時の自分の心や感情、価値観などに向き合い、現状にモヤモヤするのであれば、"良いと思われる方向に一歩踏み出してみる"ことなのだと思います。

私のようによく分からないキャリアの歩き方をしている人がいるように、100人いれば100人の生き方、キャリアの描き方があって良いと思います。

これからも、コーチングを通して一人一人がその人らしい人生に自信を持って歩んでいけるよう、一緒に探求していきたいと思っています。

長々とお読みいただき、ありがとうございました!



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