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コロナウイルスと災害の併発~ミシガン州の大洪水から見える危険~

 アメリカのミシガン州で起きたダム決壊事故が凄まじい。今現在私がこの記事を書いている最中も、ダムから放出される怒涛の水量が河川へと流れ込んでいる。U.S. News and World Report によると最高水位は35フィート(約10.6m)にまで達したようだ。五大湖に隣接しているとは言え、内陸部に住んでいるミシガン州民にとっては津波にも等しい水害だ。当然ながら州政府によって緊急事態宣言が発令され、Tittabawassee River(ティタバワシー川)流域の住民は直ちに他の州、もしくは高台へと非難するように宣告されている。


 このニュースを読んで私が気になったのは彼らの避難先だ。避難先が足りているのか、そもそも避難所まで移動する時間があるのか。こういった基本的なことも気がかりだが、今世界中で蔓延っている新型コロナウイルスの蔓延にとって、避難所は最適の環境なのではないだろうか。
 ミシガン州の避難所がどのような場所かは詳しく存じ上げないが、もし日本のように学校や公民館のような施設が避難所として指定されている場合、密閉密集を避けるのは難しいのではないか。密集に関しては日本の施設より広さがあると仮定すれば、多少はマシになるかもしれない。ただ、密閉に関しては季節を考えても不可避の問題だ。ミシガンには行ったことはないが、地理的に考えても夜に窓を開けっぱなしで過ごせるとは思えない。
 ニュースによればミシガン州には52,350人以上のコロナ陽性者がいる。避難先に一人も陽性者がいないと考えるのはあまりにも楽観的だろう。


 CNNの報道によると、人々が避難所に入る前に感染の有無を確認する作業が専門家によって行われるとのことだ。
 もしそこで感染が確認された人は果たしてどうなるのだろうか。ミシガン州の病床の数は足りているのだろうか。


 最近日本各地で中小規模の地震が多発している。
 もし東日本大震災や熊本地震クラスの地震が起きたら、今の日本は対応できるのだろうか。
 私にはこの洪水事故が他人ごとにはまったく思えない。
 ミシガンの人々の無事を祈っている。


https://www.usnews.com/news/national-news/articles/2020-05-20/thousands-in-michigan-ordered-to-evacuate-after-dams-fail-bringing-life-threatening-floods

※画像と当記事の洪水は関係がありません

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