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マレーシア1人旅・クアラルンプール編2 / 国立博物館

国立博物館

パサール・セニ駅からMRTでミュージアム・ネガラ駅へ移動。
ミュージアム・ネガラは国立博物館という意味で、博物館はほぼ駅直結。

歴史が好きなので日本でも博物館によく行くのだけど、博物館って、国が自分たちの歴史をどう捉えてて、それをどんな風に国民に伝えたいと思ってるのかがよくわかる。
外国の博物館の場合はそれがどうなってるんだろう、という興味と、重い話だけど、過去に旧日本軍に征服された国はその出来事をどんな風に扱っているんだろうという興味があって、ここに来たいと思っていた。

展示は4部構成になってて、先史時代から現代までを順に辿るルートになっている。
写真載せていいのか分からないので、文章だけ。

日本(本州)は
旧石器時代→縄文時代→弥生時代…
と時代が進むけど、マレーシア周辺は、
旧石器時代→新石器時代→青銅器時代→鉄器時代…と進んでいく。
場所が違うと先史から文化が全然違う。
その後、マラッカ王国として香辛料の貿易で栄えて、アラブ圏の商人の影響からイスラム教が国教となって、その後、要衝であるこの地を狙うポルトガルに攻め入られて支配を受ける。
ポルトガルの次はオランダ、オランダの次はイギリスと時代によって統治者が変わっていって、イギリスの次が日本による統治。
時代的には第二次世界大戦の始まりで、真珠湾攻撃よりも少し早く開始された軍事行動(マレー作戦)によってマレー半島やボルネオ島が旧日本軍によって占領されてしまう。

日本による占領は、当時の日本兵が乗っていた自転車などと共に説明文と写真で解説されていた。

『当時の住民は、反体制派の疑いのある者を逮 捕、拷問、殺害する「憲兵隊」(日本の秘密警察)の活動により恐怖の中で暮らしていた。家屋が侵入され、食糧が押収された。』

『日本の占領期間は他の外国勢力に比べて短かったが、約4年間の経験は地元の子供たちに解放のために戦い続ける多大な力と熱意を与えるのに十分だった。植民地主義の束縛から祖国を取り戻す。』

説明パネル一部抜粋・Google翻訳

説明文を読んでいると、申し訳なさとか戦争・暴力への嫌悪感とか色んな感情が込み上げてきて心が苦しくなった。
日本はなんてことをしていたんだろう。それなのに今こうして親日でいてくれる事への有り難さとか、色んな事を感じた。
来て良かった。
と同時に、日本の教科書でももっと日本の過去をきちんと正面から取り扱った方がいいと思った。知る事から始まる事はたくさんあるのに。

戦後のマレーシアはイギリスの統治に戻って、その後イギリスから独立する。
独立についてはすごく大きく取り扱われてて、独立がこの国の人にとっていかに大切で重要で尊い事なのかが伝わってきた。
日本は先史時代からずっと日本だから、初めて知る感覚だった。
独立をみんなで掴み取った、という誇りを感じた。
マレーシアの人たちの力強さって、こういうところでもあるのかもしれないと思った。

マレーシア1人旅・クアラルンプール編3 / 空港へ続く

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