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みんなで考えよう!給食のこと🌱③

前回に続き、札幌市の給食についての話題です。
『みんなで考えよう!きゅうしょくのこと』
その3になります。
(詳しくはその1から読んで下さい🙇)

さて、
基準値の改定があり、特に鉄分に関しては
通常の献立で対応していくのは
かなり厳しいことになってしまい…
というのが前回までのお話でしたが
なぜ故に
そこまで対応が難しいのかを考えてみましょう☝️

まず、学校給食は限られた予算の中で
いかに摂取基準値をクリアするかと同時に
バラエティに富んだ内容、
子どもたちのよろこぶ味👦👧
食材の安全性、
地産地消など様々なことに留意しながら
難解なパズルを組み上げるように
献立を作っていきます。

これまでも札幌市では鉄分の摂取にあたり
大豆や小松菜、ホウレンソウ、あさりなどの食材で
対応してきました。
しかし、そればかりが献立にあがるようになると
食のバラエティ面や価格などの点で
無理が出てくることもあり
通常の食材だけでは
基準値をクリアすることは厳しい...という
結論に至ったということです。
(問題点は様々で、
例えば、あさりなどは子どもには不人気で
どうしても残食が増えてしまうといったことも…😥
いくら栄養価が高くても
食べてもらえないと意味がないですよね。)

そんな中での
栄養強化みそといった食品の採用は
まさに『苦渋の選択』であった、
と仰っていました。

給食課さんとしても栄養強化食品に頼ることを
喜ばしく思っているということは決してなく
鉄分やカルシウムといった栄養が
ふんだんに摂れる献立作りは常に模索して、
新たな料理の開発などを積み上げているそうです。

鉄分やカルシウムがしっかり摂取できる
画期的な献立や
あらたな給食物資の登場などがあれば
(予算内で、大量調理ができて…etc.の
 条件をクリアしなくてはなりませんが)
喜んでそちらを選択されるのは間違いないでしょう。

しかし
例えば、新しい食材を取り入れるなど、
新メニューを作成するとなると
完成するまでに短くても1年はかかるといいます😱
というのも、
机上では可能に見える献立も実際に作ってみると
大量調理には向かないということも
多々あるということです。
何度も試作を繰り返し
誰が作っても同じクオリティの仕上がりとなるか、
安全性はどうか、
500食、800食といった大量調理に耐えうるか
など、様々なすべての課題をクリアして、
ようやく新メニューとして完成となります。
基準値が変わったからといって
すぐに献立内容を変えるというわけにいかないのには
こういった背景もあるということです。

さて、その2、その3と
情報の整理、事実確認が主でしたが
ここまで読んでいただいて
皆さんはどんなことを感じましたか?

私の感想としては
給食課さんが努力してくださっていることも
問題解決が簡単ではないことは分かったけれども
それが『苦渋の選択』であったなら
もっとよい選択肢は本当になかったのかな?
ということ。
それは、
よりよい解決を
誰かに押し付けるという意味ではなくて
私たちにも出来ることは何かなかったのか?
という意味です。
そして
これから、私たちに出来ることはなんだろう?

次回は
そういった視点から私たちがこの件をどう捉え
どう動いていくのか、いきたいのかといった
お話をしたいと思います😊❗

その4につづく

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