石川瑠華ちゃんのZINEの感想/過去を保存する癖について
石川瑠華ちゃんの文章を読んだ。
女優である彼女は、本が好きで、自身のZINE(小冊子)を作っている。
彼女の言葉はとても繊細で、粗かった。
正しい言葉にしようとするのが酷な程に入り組んでいて、けれどどうしても考えなければならないこと、逃げられないものを一つ一つ見つめていた。これをすることはとても時間がかかるし、とてつもなく苦くて孤独であることを私は知っている。そして、目を凝らさなければ気づかないようなことに、強く囚われてしまう種の人間がこの世界にあまり多くないことも知ってい