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人間改造bar/拾い物専門ガーデン

人間改造bar


ここは彼らが行きつけの店らしい

会って間もない2人に連れられ、店に入った

すぐに店員にポカリを渡された

初めて見る店内を見回しながら、一口飲む

店の奥には客人が他に3名ほどいるが、それ以上に圧迫感があった

店内には、得体の知れない’何か’が入った瓶や水槽が並べられ、また、いくつかは飽きられたインテリアの様に床に転がっている

ふた口目を口にしようとした時、店員と目が合った −−−−今、絶対に笑った

だめだ、おかしい、全てを把握した

ここは何かを一定量を超え摂取した瞬間、それになってしまう店であることを悟った

店内に保存された、薄灰色でまだ柔らかそうな腸の形をしたセメントの纏り、ホルマリン漬けにされた繊維、全てが客人達、変わり果てた珍人間だった

吐き気がして、とにかく逃げた


拾い物専門ガーデン


さっきまで一緒にいた彼らのうち1人は、発泡スチロールになった

店に残してきた1人は、彼が意図通り発泡スチロールになって満足げだった

何に満足しているのかもわからなければ、本人に恐怖心がない訳もわからない


私は怖くて怖くて仕方がなく、そこから出来るだけ遠くへ逃げた


公園を目指していた

角という角をとにかく曲がり、いるかもわからない追っ手を巻くことに必死だった

公園に向かう途中、古屋の脇の狭い道を通った

煉瓦色の瓦屋根は古びて何枚かが剥がれ落ちていた

剥がれた瓦の隙間を埋めるように、私が昔無くしたレッツノートの表面が使われていたが、正直もう驚きは感じなかった

昔貼った酒蔵のステッカーは半分剥がれていた

古屋の裏側の庭には、拾った物が数えきれないほど飾られていた

吐き気が止まらなかった


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