見出し画像

仕事や住む場所、今思うこと

今回は本当に自己満足というか今の自分の記録として書きます。

昨日、働いていた出版社を辞めてあと1週間で、丸8年くらい過ごした大阪を出て新たに東京での生活が始まる。基本的に流れに身を任せて生きるタイプで、考える前に動いてしまうというか単純に事前にあれこれ深く考えるのが苦手なのと根っから楽観主義なので、まあどうにかなるかと割と直感に任せて今回のことも決めた。気楽な感じで、ゆるっとさくっと進んでいくんだろうと思っていたけど、案外8年間という時間は濃密で、この仕事にも自分が思っていたよりも遥かに思い入れが強かったんだなあということを今になってじわじわと感じてきた。そんなことに気付かせてくれるのはいつも周りの人達から。自分だけで考えて分かることとか知れることなんてのは本当に微々たるもので、だからこそあんまり深く考えても意味がないと思ってしまうところもあるんだけど(言い訳)、今回も身を持って実感。

出版社というところは当たり前だけども全員が全員おもしろいくらいに文章が上手い。基本的にはめちゃめちゃ個性的で、go my way。協調性全然ないし全く共通点無いように思えるんだけど、文章を読むと納得してしまう。読む人を引き込む、誰が読んでもわかりやすい、言葉選びや切り口。ここに集まっている人のたぶん唯一の共通点は文章力だと思う。直接話している時よりも文章を読んで、え、この人おもしろ…てなることが多かった。私はこれまで主に人と関わる仕事(営業とかです)をしてきて、周りにいるのは喋りがうまくて文章よりも喋りで引き込まれるような人ばかりだったから割と衝撃だった。

結構幼いときから文章を褒められることが何度かあって文章を書くのも好きで、自然とそれを仕事にしたいと思ってきたけど、そんな人ばかりが集まる環境って特殊すぎてこんな世界もあるんだなあと思ったし、レベルの違うボキャブラリーを見て超刺激を受けました。これはもう本や文章を読むことでしか得ることができないものだと思うからもっと色々読みたい。

関西にきてからずっと好きだった雑誌に運良く携わることができて、それだけじゃなく一員として仕事を任せてもらったり仕事関係なくいろんな話をしたりして。もちろん私自身は楽しかったし刺激的だったけど、辞めるにあたってこれまで一緒に仕事をした人、よくオフィスで喋ってた人、関わり少なかったけどこれから一緒に仕事したかったなみたいな人まで、嬉しい言葉や贈り物をくれて、いつでも戻っておいでって、なんてあたたかい会社なんだろうって思った。誰1人も知らない状態から、仕事するうちにいつの間にか会社のほとんど全員と関わっていて、最後全部署まわった時にそれを実感。私がもらうばっかりじゃなくて、少しでも私が関わった人に何かしらを渡せていたことが何よりも嬉しかった。

私は地元が大阪なわけではないので、何がなんでも大阪にずっといたいってほどの拘りは無く、東京行きもわりとすんなりと決めた。大阪でも楽しかったからきっと東京も楽しいだろうなくらいの軽い気持ちで。でもそれを友達や周りにいてくれる人達に伝えると想像以上に残念がってくれる人が沢山で、本当にもったいないくらいに周りの人に恵まれていて幸せ者です。こんな人たちが周りにいてくれることが誇りだし私の財産という言い方はなんか自分本位で嫌だけどそんな感じ。結構長く(6年くらい?)通っていた美容室があって、そこの美容師さんはもう私は通ってないにも関わらずずっと仲良くしてくれてて。東京に行くことを知ってわざわざメッセージをくれて嬉しくてジーンとした。めっちゃ明るくていつでもハッピーでおしゃれで仕事に本気で憧れる人。改めて大阪には素敵な人がいっぱいだな。元々勝手にホームタウンみたいな気でいたけど、離れることになってそれは益々強くなってもうホームタウンと言っていいことにしよう。

いつか関西のあのノリとか関西弁が恋しくなるのかな。

そのときは目一杯感慨に浸れるように、この素敵な思い出たちをしっかり覚えておきます。

この記事が参加している募集

#この街がすき

43,597件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?