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【ホラー映画】あのコはだぁれ?予告編を見て思い出した恐怖体験

最近、7月19日から上映されますホラー映画「あのコはだぁれ?」の予告編を観たのですが、これを観て私は、あることを思い出したのです。

それは、本当に私の小学校にあった話で、しかも、私自身の体験なのですが、この映画と非常によく似ているんです。

私の学校には、ピンク校舎と言われる二階建ての外装が薄いピンク色の校舎があったのですが、その校舎に赤い服(スカート)の女の子の幽霊👻が出ると言う噂が元々ありました。

しかし、そのピンク校舎は、もう古びた校舎で、学級クラスの教室としては使用されず、プールの更衣室、部活の活動や会議、各種委員会活動(生徒会や美化委員会など)に利用される予備役的な役割の言わば人気(ひとけ)の無い校舎でした。

そんな校舎の一階で、当時、仲の良かった今○君と二人で、下校の放送が流れるまで残っていました。何故残っていたのかは覚えていないのですが、二人で何か作業をしておりました。

そして、下校の放送が流れ始めたのを聞いて、二人は作業を止めて下校すべく、別の校舎にある職員室前を通ろうとすると、担任の先生が、「ピンク校舎には、もう誰もいないか?」と聞いて来ました。

今○君は、本当に勝手に「はい、誰もいません」と答えました。

私はビックリして、「今○君、ピンク校舎の二階に誰か残っていたらどうする?」と聞きましたが、「あんなところに誰もおらんよ」と返事をされました。

しかし私は、担任の先生が、校舎の各所を今から施錠して回ることを知っていましたし、実はその先生がルックスの割には、いい加減な仕事をすることも、何となく気付いていました。

もし、誰かが閉じ込められたら…💧

私たちのような高学年生なら、窓から出るなどもできるかもしれませんが、もし低学年生が残っていたら…

実はピンク校舎は、施錠が外がけ式(南京錠)で、床が高め、当然、窓も高い位置にあります。低学年生が窓から外の地面に落ちた場合…💦

私は今○君に事の重大さを説明して、まだ担任は他の校舎の各所を施錠して回るので、「時間はある。校庭を突っ切ってピンク校舎に先回りして、二人で確認しに行こう!」と提案しました。

今○君も、自分が安易にやらかした失敗に気付き、了解して、私たちは必死に校庭を走りました💦

「今○君は一階を、僕は二階に行くから」

僕らはまるで、地球を救う位の重大な任務をおびた隊員のように、駆け足のままピンク校舎に飛び込みました。

「誰もいませんかー」

「もう下校の時間でーす」

二人は大きな声を出しながら、二手に別れます。今○君は一階の各教室へ、私は二階に上がる階段へ向かいます。

二階に上がる階段には、大きな踊り場があり、その踊り場には、踊り場を埋めるような大きな鏡が壁に掛かっていました。

その鏡の反射角度はその時、踊り場だけでなく、二階の階段を上がりきったところまでギリギリ映し出していましたが、私が大きな声を出して一階から駆け上がる時、確かに鏡に「赤いスカートの女の子の半身部分」が見えたのです。

「良かった。やっぱりまだ残ってた」

私はその女の子が降りて来ると思って上がって行きましたが、何故かスレ違うことはありません💦

二階の全ての教室も見て回りましたが、その女の子は現れません。

「アレ?どこかで入れ違いで、下に降りたのかな?」

私は、二階にはもう誰もいないことを確認して、一階に降りて行きます。

一階の階段登り口で、今○君が達成感のある表情で私を迎えますが、私にはまだ確認することがあります。

「今○君、二階から女の子が降りて来なかった?」

「いいや、誰も降りて来なかったよ。どんな女の子だった?」

「鏡で半分しか見えなかったんだけど、赤いスカートの女の子…」

僕はその言葉を言いつつ、その校舎が赤いスカートの女の子の幽霊👻が出ると噂されている場所であったことを思い出していました。

聞いている今○君は、既にそのことに気付いて顔面蒼白になっていたし、僕もその噂の続きである「見た者は、その後、交通事故に遭う」とか、「家族の誰かが死ぬ」などと言う呪いの話まで、普段は信じないのに、信じる精神状態になっていました。

だって、見えたんだから…💧

僕たち二人は、顔面蒼白のまま、ピンク校舎の正面出口に走り(逃げ)出していました。

「うわーー!」
「うわーー!」

と、二人でピンク校舎を飛び出すと、ちょうど一階の屋根付き廊下から、ピンク校舎に向かって来る担任の先生が見えました。

「お前たち、いつまで何してるんだ!」

「大丈夫です。誰も居ませんでしたー」 

「先生ー、さようならー」

まあ確かに、生徒は誰もいなかったのですが、赤いスカートの女の子の幽霊👻はいたのですよ💦

もちろんその日の夜は一睡も出来ず、大変でしたが、その後、私は交通事故に遭うことも、急に家族が亡くなることもなく、無事に現在まで過ごせておりますが、今では、ピンク校舎は解体され跡形もないそうです。

あの時、ピンク校舎の赤いスカートの女の子は、大きな声で下校を呼び掛ける二人の少年と共に、一緒に自宅に帰りたかったのでしょうか?

僕たちに何かを伝えたかったのでしょうか?

今となっては、何もわかりませんが、或いは、この映画「あのコはだぁれ?」を鑑賞することで、あの時の赤いスカートの女の子の気持ちが、もしかしたら少しでも、わかるのではないかと期待しております。

だからこの映画…

「あのコにもう一度会える気がして、とても楽しみなんですよね」


終わり

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