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第2回刑務所アート展キックオフミーティングを開きました!

「第2回刑務所アート展キックオフミーティング」を7月30日、オンラインで開きました。主催はNPO法人マザーハウス理事の風間勇助さんです。第1回でも関わってくださった、画家の弓指寛治さんをゲストにお招きしました。

2023年2月に開いた第1回刑務所アート展に至るまでに、さまざまな対話の場をひらきながら、この社会で起こる犯罪や塀の向こうの人々とどのように向き合うことができるか、加害/被害の関係性、その修復は可能なのかなど、さまざまなことを考えながら、全国の受刑者から文芸作品を募集し展示を行いました。

今回のキックオフミーティングも来年の展示会開催に向けての第一歩となるものです。

企画趣旨

「刑務所とは見えない場所だ」と風間さんは話します。私たちの住む社会と刑務所との間には高い壁があり、その向こうには何があるのか、そもそも分かりません。報道によってイメージが固定化されていることもあります。「見えないからこそ怖い場所だというイメージがあるので、それを可視化する力がアートにはあると考え、刑務所アート展を企画しています」と風間さんは企画趣旨を説明しました。

第1回刑務所アート展の様子

昨年は、「私の大切な時間」を課題として作品を募集しました。自由部門もありました。第1回の詳細については、下記noteをご覧ください。

第2回刑務所アート展の開催に向けて

ゲストの弓指さんは、「『私の大切な時間』というテーマが良かった」と話します。なぜなら、受刑者であってもその人なりの大切な時間というものがあることを、展示を通して、見る人が想像できるからです。

「犯罪者は怖い」など、多くの場合、受刑者へのイメージは固定化されています。しかし「それを少しでも解きほぐせるような形の展覧会を第1回でできたのでは」「このテーマを1回で終わらせなくてもいいのでは」と弓指さんは語りました。

風間さんは「自画像」を描くのもいいのでは、と話します。ジャンルとしては、小説や詩、マンガなどさまざまな案が出ました。

参加者からは、「他者とのつながりこそが更生になるのでは」「アートはコミュニケーションだということを、第1回の刑務所アート展を通して理解した」という声がありました。

風間さんは「対話やコミュニケーションをどういうふうに作っていくかに意識を向けている。さまざまな方にかかわってもらうことで、より良い形で継続していきたい」と締めくくりました。

今回のキックオフミーティングは、終了時間ギリギリまで話が盛り上がりました。第2回の刑務所アート展開催に向けて、いいスタートが切れたのではと思います。楽しみにお待ちください。


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