maiuco イタリア雑貨とかデザインとか

グラフィックデザイナー/ライター/イタリア雑貨店主/イタリア語ガイド/イタリア語通訳 …

maiuco イタリア雑貨とかデザインとか

グラフィックデザイナー/ライター/イタリア雑貨店主/イタリア語ガイド/イタリア語通訳 大阪北浜でイタリア雑貨屋をやりながら、デザイン系の仕事をしたり、とにかく日々ジタバタしてます。だいたい土壇場系。

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  • douzo買付紀行 in Italia-現場からは以上です-

    大阪・北浜のイタリア雑貨店douzoの買付冒険日記。イタリア現地でのぶっつけ本番の日々、Mamma mia!(えらいこっちゃ!)なこと色々の記録をお送りします。 最近じいじとばあばんとおっちゃんのスポーツ店に間借りという形で夙川店もできました。

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イタリア買付日記をはじめます

こんにちは。私は大阪の北浜と西宮の夙川でイタリア雑貨屋douzo(どうぞ)を営んでおります、マユコと申します。グラフィックデザインやライターもしているのですが、今回は店主として自己紹介します。 マユコはイタリア語風に書けば、maiucoです。イタリア人はどうやら"yu"の発音が難しいようで、よく「マィウコ〜」と呼ばれ、結構気に入っています。maiucoと似た発音だと、ぱっと浮かぶのが「Aiuto! (アイユート!助けてくれ!)」——イタリア人は頻繁に発している言葉。どんだけ

    • 2023年買付速報/イタリアのよろず屋さんで買付してきました

      このマガジンでは過去のドタバタ劇をお送りすることが多いのですが、リアルタイムなことは「〇〇速報」という形でお知らせします。とたったいま決めました!(どうでもいい報告。笑) 2023/12/7 2023買付速報イタリアのよろず屋さんで買付してきました。イタリアに住んでる間も、よく通いました。なんか困ったことがあればとりあえず、ここ。 大体、イタリアの店はお客さんの要望にきめ細かく対応してくれるので、順番待ちの札をピッと取って、自分の番を待ちます。そして自分の番になればあーだこ

      • 2019/8/23-24 「車が何かゆうてるで!困った!」で始まった日はなんとかアグリジェントへ、次の日は遺跡とトルコ人の階段へ

        (この日記は記憶を元に4年越しで書いています。書いてたら、割と鮮明に思い出すものです。) カルタジローネで雑貨屋らしくきちんと買い付けを済ませ、レティチアがおすすめしていたアグリジェントへとナビを設定。 https://note.com/npanashi/n/n1787df80377f て、こんなあっさりと言えないくらい、カルタジローネの宿に辿り着くまですったもんだあったのよ。 https://note.com/npanashi/n/n8ec658064679 ちな

        • わたし記念館

          「わたしの話」 というと、どこか、遠慮しないといけないと思ったことはありませんか。 「自分の話ばかり」 「自慢話」 「自己主張強すぎ」 と言われることを恐れ、本当は話したいことを話せず、当たり障りない話でなんとなくやり過ごす。 特に、日本人特有の「慎ましくあるべき」文化は根強く、自分を主張することはよろしくない、と、今でもそんな風潮を感じます。 確かに、他者に経緯を払わず自分の話ばかりして、押し付けてくるような人はわたしも苦手だし、そんな人に対して一切興味は湧きません。 乱

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          14本

        記事

          嗅覚と視覚

          京都ひとり探索 雪蕎麦や すするはやさは ペンと酒 今後のために京都探索 一人で歩くと目と鼻がより効くから好きだ 思いがけない景色にペンが進む 雪景色の中、あたたかい屋内での冷蕎麦の口当たりの妙 温蕎麦よりも伸びずに済んだ

          2022/10/19 守り続けるものと、その葛藤

          フィレンツェで、今もなお1300年代の工法でトレイや額縁を作り続ける本当の職人仕事の工房。 他の工房は機械化が進む中、すべて手仕事で作り続ける彼らの作品たちは、なんとも言えない暖かさがある。 いろんな工房の製品を見た中で、ここだとピンときたのは、きっとその職人の気概と意地、そしてものづくりへの情熱が滲み出ていたからだろう。 いま、彼らにフィレンツェのトレイをはじめ、新しい商品の発注をしていて、もうすぐ発送の段階に来ている。 コロナ前に会った時からもう数年。 あの時は、何度も

          2022/10/19 守り続けるものと、その葛藤

          2017/5/14 モナコ公国へ潜入...?

          イタリアからフランスの国境をドギマギしながら超え、(その時の越境体験はこちら)ようやく目的地のモナコに着いたものの、目当てのカフェを楽しむような時間がとっくに過ぎていて闇夜に退散した我々。その夜は、とにかく車を西へ西へと走らせた。 友人のいるマルセイユまで行こうか、けど今晩中にはちょっと難しいぜと気付き始めた5/13の夜。 フランス情報全くなしの状態で、とりあえず着いたのはニースの街。 有名だから、とりあえず寄っとけ、それにもう晩御飯を逃すとまずいような時間だから、とりあえず

          2017/5/14 モナコ公国へ潜入...?

          2017/05/13 イタリアーフランス間を車で越境する

          2019年シチリア編も滞っているのに、先日お客さんと話していて急に思い出したので、2017年に起った出来事を書くことにした。 2017年5月、私は初めてのイタリア買い付けを終え、休暇を楽しんでいた。 イタリア旅二度目のレンタカー。 一度目は人生初イタリアレンタカーで、ほんの数日前の話。南部のマテーラからイタリアでの拠点のフィレンツェまでの720kmほどを寄り道しながらを走った。といっても運転はずっと相方だが。 今回は、イタリアから一旦フランスに入国してついでにモナコで

          2017/05/13 イタリアーフランス間を車で越境する

          2019/08/23 陶器の街カルタジローネと、その文化

          すったもんだの大波乱があった夜の次の日。 天気は気持ちの良い青い晴れだった。 「我々は、大事件から起死回生した。」 そんな気持ちもあってか、スカッとして、少し冷やついた空気が肌に触れる朝。 その大事件記事はこちら。 ハラハラが止まらない。 昨日はお世話になったと、宿主のステファノに気持ちを表したくて、去り際にお土産を置いてくことにした。あられと、日本酒と、手紙を。 このあられは日本人でもなんじゃこりゃ、だけど、果たして、ステファノは食べれたかな? 朝ご飯は、Air

          2019/08/23 陶器の街カルタジローネと、その文化

          2019/08/22 記念すべき第一回目事件発生@Sicilia, Caltagirone

          さて、無事に本日の宿も抑え、目的地のカルタジローネの新市街に着いた。 さっそく、宿主のステファノに連絡。ここにいるよと写真付きで現在地のピンをWhatsAppで送る。なんとも便利な世の中になったもんだ。 その時のやりとり。「この車だよー」とパシャリ。(アプリの時間は日本時間のまま。) 普通にプジョーとかレンタカーで乗れちゃうのが恐れ多いぞ。日本だったらありえないなぁ〜 ほどなく、ステファノが車で迎えに来てくれた。スポトルノのみんなの優しいアニキ、マックスにどことなく似て

          2019/08/22 記念すべき第一回目事件発生@Sicilia, Caltagirone

          2019/08/22 車を借りていざシチリア島横断。冒険が始まった。

          大満足のオルティージャ島観光翌日、前日に血眼で探して予約したレンタカーをピックアップしに行くところからスタート。さて、冒険を始めますか。 宿はシラクーサの新市街にあり、レンタカー屋はオルティージャ島のある旧市街に位置するので朝の散歩。 途中、今回第一回目の買い付けをした。 歩きながら相方が見つけてくれた、印刷屋さんがオリジナルで作る、トリナクリアやシチリアの風景、そしてシチリアで定番の人形劇の1シーンのコースター。 この、シチリアでたまに目にする兵隊さんがわやわやいる

          2019/08/22 車を借りていざシチリア島横断。冒険が始まった。

          祖父母の店の中に、自分の店を作った話 その3最終章

          そんな時、救ってくれたのは北浜の店をやる中で出会った人たちや、お客さん、イタリア好きの仲間だった。 北浜店を訪れる人々が「めちゃくちゃ忙しそうだね」「頑張ってるね、体には気をつけてよ!」「無謀なことやってるね。笑 けど素晴らしいことだね」と、douzoのインスタで日々のバタバタ状況を発信していることにより、会う人会う人に声を掛けられた。 この時期に船場の小さなこだわりのお店の繋がりにも参加させてもらい、商店主仲間の方々の直の声がまたとても嬉しかった。 真っ先に夙川店に駆け

          祖父母の店の中に、自分の店を作った話 その3最終章

          祖父母の店のなかに、自分の店を作った話 その2

          このコロナ禍で、私の周りの人たちは止まることなく大きく動いていた。 その渦中に引き込まれる形で、もう1人の私はいた。 夏に決まった、大阪の相方の店(バー兼イベントスペース)の中華そば屋への改装計画だ。 オリンピックイヤーにインバウンドとイベントでかなりの売り上げ見込みが立っていたのに、それがひっくり返され、大きく舵を取った。 その計画を聞いた時、これはまた大きくシーンが動くぞ、と確信し、ワクワクした。 そのタイミングで

          祖父母の店のなかに、自分の店を作った話 その2

          祖父母の店のなかに、自分の店を作った話 その1

          大阪北浜のイタリア雑貨屋douzoを営なむ私ですが、昨年兵庫県西宮市にてdouzo夙川店を新しく作りました。 出店場所は、祖父母が築いた1969年創業のスポーツ用品店イワノスポーツ。そのお店の一角に、小さなイタリア雑貨コーナーとしてdouzo iwn(ドウゾイワン)を開くことになりました。 その時の経緯を、店主の思いをたくさん詰めて綴っています。これはInstagramにて昨年末に投稿したものの再編集で、かなり個人的な話ですが、やっぱり原点の話なので、数年

          祖父母の店のなかに、自分の店を作った話 その1

          2019/08/21 シラクーサの夕日が最高すぎて

          もりもりパニーノをパクパク食べながら、小さな市場をぐるりと。活気が漲っている。 ぐるぐる歩いていると、小さな路地に。地元の人がたむろしている一角があり、なにやら美味しそうな匂いが、、、正体は、店なのかよくわからんくらいのこじんまりした入り口から。 頼んじゃうよね、これは。昼間っから新鮮なシーフードのフリッティと、白ワイン、モレッティ。 最高過ぎてどうしましょう!この木の器もええなぁ〜とひとしきり褒め倒す。 向かいでは、バンビーニがわらわらと出たり入ったり楽しそうにして

          2019/08/21 シラクーサの夕日が最高すぎて

          2019/08/21 シラクーサ到着、名物パニーニ屋さんへゆく

          朝9:30過ぎ、シチリアの南東部の街シラクーサへ到着。 駅からして本島とはちがうエキゾチックさを感じてワクワクする。 スーツケース4つを汗だくで提げ、この姿は後世に残る誉れの姿だとばかりに記念撮影。いよいよだと気合い入ってます。メンチを切っているわけではありません。 昨日夜行列車に揺られながら予約したB&Bを探す。イタリアあるあるの、舗装されているけどされていないガタガタの道をスーツケースで満遍なくなぞってきたので、宿のあるアパートに着いた頃には手がガタガタ痺れてました

          2019/08/21 シラクーサ到着、名物パニーニ屋さんへゆく