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2019/08/21 シラクーサ到着、名物パニーニ屋さんへゆく

朝9:30過ぎ、シチリアの南東部の街シラクーサへ到着。

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駅からして本島とはちがうエキゾチックさを感じてワクワクする。

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スーツケース4つを汗だくで提げ、この姿は後世に残る誉れの姿だとばかりに記念撮影。いよいよだと気合い入ってます。メンチを切っているわけではありません。

昨日夜行列車に揺られながら予約したB&Bを探す。イタリアあるあるの、舗装されているけどされていないガタガタの道をスーツケースで満遍なくなぞってきたので、宿のあるアパートに着いた頃には手がガタガタ痺れてましたよ、そりゃあもう。

わりと現代めのエレベーターに揺られ、目指す階へ到着。横にはどうやら小児科のようなものがあるようで、元気なバンビーニの声が階段吹き抜けに響き渡る。
宿の在り処であろう扉をノックする。出てきた主人は、バックトゥーザ・フューチャーのドックのようなギョロ目のおっちゃん。今回の旅で最初の扉の向こうからこんにちは。この知らない人を訪ねる感じ、いつでもちょっと緊張する。それがドキドキとしていいのよね。それにしても挙動もドックめだ。

白いくせ毛パーマをシュシュのようなもので束ねてるドック、丁寧におすすめ観光スポットを教えてくれた。入り口付近がどうやらドックのオフィスで、ロックが好きなのかそれ系のCDが色々並んでいた。うん、完ぺきな世界観。更にここにバックトゥーザ・フューチャーのDVDでもあろうものなら、200点満点だ。

やっと手ぶらになり、ドックにありがとうと言いシラクーサ観光へ。メインの観光地・歴史地区オルティージャ島へ。ここは橋が繋がっていて歩いて渡れる島。古代ギリシャ時代にはアテネほど繁栄していたとか。

ひとまずは腹ごしらえということで、市場の中にあるドックおすすめのパニーノ屋さんへ。ドック曰く、「ここは試食が凄いからパニーノ注文する前にお腹いっぱいなっちゃうよ」とのこと。

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ドックが書き込んでくれた地図を頼りにやってきたら、すごい人だかり!

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名物であるパフォーマンスとベシャリが達者なマスターの姿を、どうにかカメラに捕らえようとしたけどこの人・人・人しか撮れなかった。画角の歪み具合でその努力のあとが滲んでいましょう。

説明すると、この人々が囲うカウンターにパニーノの中身になる具材がずらっと並べられていて、それをマスターは喋りながら言葉数の弾丸とともにバンバン矢継ぎ早に聴衆に頬張らせていたのです。こりゃ腹一杯なわけだ!

けれどもこの人だかりじゃあ試食にはたどり着けんと早々諦め、店内にてパニーノ注文の列へ。人人人すぎてどうしたらいいのか彷徨っていたら従業員のアフリカ系の男の子が優しくガイドしてくれて、番号札ゲット。彼の独特で静かな物腰は印象的だった。

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目の前で、これでもかというくらいありとあらゆる食材が、半分に切られて腹をパックリ開けたパンの上に積まれていく。
食べ物を作る様子を通り越してなにかの芸術パフォーマンスのような陶酔感があった。

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ショーケースに山積みの食材があれよあれよとパンの元へ運ばれている。

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店先のマスターが賑やかなパフォーマンスを行い拍手喝采を受ける中、店内では若旦那が静かに黙々と積んでいく。客に「この素材でいいか?」と聞くときもほぼ言葉なしのアイコンタクト。(普通のパニーノ屋さんと違い、中身は旦那にほぼお任せシステム)
静と動の素晴らしいコントラスト。

ずっと見ていても飽きないようなそのパフォーマンスにうっとりしていたら、長蛇の列だったのにあっという間に自分たちの番に。
気になる具材をちゃっかり入れてもらい、完成したのがコチラ!

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大きな1つを、半分ずつにカットしてくれた。これで充分のボリューム!!品目数がわからないくらい、個性あるありとあらゆる具材が入っているのに、不思議と素晴らしい調和でミラクルなお味でした!
うまーーー!!!

そういえば当時インスタで動画もシェアしていたので貼っておこう。

エンジンを満たしたところで、さてこれから観光に本腰を。まだオルティージャ島の端っこに到達しただけだ。

<前作>イタリア本島からシチリア島への渡り方

いたとこリスト

名物パニーニ屋さん
Caseificio Borderi

Via Emmanuele de Benedictis, 6, 96100 Siracusa SR, イタリア
ドックの宿
Antares bed and breakfast 
HPhttp://www.antaresbedandbreakfast.it/

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