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イタリアの日常カレンダー /2025

イタリアで撮り溜めた写真と、それにまつわるイタリア小話を津々浦々と。イタリア好きさんにも、これから好きになる人にも...楽しんでもらえるような内容で執筆中。デジタル版カレンダーをお使いいただけます。 紙版は実店舗にて販売しております。 douzo.numero16@gmail.com

2025/2 イタリア小話とことわざカレンダー

∬ La storia di Febbraio ∬ Magia 魔法 2月から3月にかけ、ベネチアで行われるカーニバル。 それを一目見たい単身、乗り込みました。 街に一歩踏み入れると、そこは中世。おのおの、一年間かけて作り上げたであろう豪奢な衣装に身を包み、おのおの特徴ある仮面を付け、ゆっくり、優雅に街を闊歩するひとびと。 イタリア人というと、日本で旅行中でも「あ、あのひとたちイタリア人だ」と瞬時に感知できる程、大きな声で会話筒抜け状態。そしてそれを聞きクスッとほくそ笑む

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2025/1 イタリア小話とことわざカレンダー

∬ La storia di Gennaio ∬ Porta Rosso 赤をまとって イタリアでは大晦日に赤い下着を身につけると幸運を呼び込むというジンクスがあります。 日本でも新年は新しいパンツで、という風習はありますが、イタリアではちょっとルールがハードで、自分で買ったものではなくプレゼントされたものにかぎり、お正月には着用したものを捨てないといけないという。 このお正月に赤いものを身につけるという習慣は、洋の東西どちらにも存在するようで...東洋では中国からひろま

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イタリアの日常カレンダー/2024

脱サラしてフィレンツェに住んだイタリア雑貨店主が綴る、イタリアの日常のエピソード集です。 撮り溜めていた写真をカレンダーにして、それにまつわるお話を毎月更新しています。カレンダーはDMにて通販もしておりまして、2025年版鋭意製作中です。 douzo.numero16@gmail.com までお気軽にお問い合わせくださいませ。 HPにて過去分もご覧いただけます。 https://douzo-it.com/calendario_archive/

<無料お試し版douzo>2024/12 イタリア小話とことわざカレンダー

∬ La storia di Dicembre ∬ Il mio presepe わたしのプレゼーペ プレゼーペとは、イエス・キリストの生誕シーンを再現したもの。カトリックの大本山を抱えるイタリアでは、この時期になるとこぞってプレゼーぺが町中に登場します。それは、ドールハウスのようなミニチュアのものから、人間と同じ大きさのものまで… 12月8日のフェスタ・デッラ・インマコラータ(無原罪の御宿り)を迎えると、街は一気にクリスマスモードとなり、それに伴いプレゼーペも準備されます

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<無料お試し版douzo>2024/11 イタリア小話とことわざカレンダー

∬ La storia di Novembre ∬ Ora da Vino ワインの時間 やっと秋になったかと思えば、こんなに寒かったっけ?な今日この頃。 10月末からは新酒ワイン、Novello(ノヴェッロ)も出始めてこの時期を待ってました!の方もいらっしゃることでしょう。 フィレンツェ在住中、居候先のレティチアの家ではことあるごとにワインボトルが空いてました。 暑い時は白ワインでクラッカーとチーズなどとアペリティーボ(レティチアは水のように飲める白の方が好きだった)、

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<無料お試し版douzo>2024/10 イタリア小話とことわざカレンダー

∬ La storia di Ottobre ∬ Zucca zucca zucca カボチャ カボチャ カボチャ 実りの秋、イタリアでは各地で収穫祭の催しが開かれます。 きのこに林檎、玉ねぎにトリュフ... 日本と同じように四季があるイタリア、日本人と同じようにイタリアの人たちも旬の食材を楽しみにしていて、その地域の代表的な秋の味覚の祭りが盛大に行われるのです。 留学時代、クラスメイトのメキシコ人と一緒にフィレンツェ県内にあるMarradi(マッラーディ)の栗祭りに出向き

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9月 イタリア人間観察と、イタリアのはんこ

La storia di Settembre Giochiamo così! うちらこんな感じでつるんでます 留学時代、アルノ川を越えたサントスピリト広場のメルカートへふらっと立ち寄って買い物したり、人間ウォッチングしたり、ただただ教会の階段に座りぼーーーっとしてました。 このレコード屋さんのように、大体の店主もゆるゆる仕事そっちのけで友達とつるんでいて、少年のまま大きくなったおじさんたちの姿をよく見たなぁ。 メルカートに限らず、どこでも大体複数人でおじさん、おじいさん

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douzo買付紀行 in Italia-現場からは以上です-

大阪・北浜のイタリア雑貨店douzoの買付冒険日記。イタリア現地でのぶっつけ本番の日々、Mamma mia!(えらいこっちゃ!)なこと色々の記録をお送りします。 最近じいじとばあばんとおっちゃんのスポーツ店に間借りという形で夙川店もできました。

2019/8/23-24 「車が何かゆうてるで!困った!」で始まった日はなんとかアグリジェントへ、次の日は遺跡とトルコ人の階段へ

(この日記は記憶を元に4年越しで書いています。書いてたら、割と鮮明に思い出すものです。) カルタジローネで雑貨屋らしくきちんと買い付けを済ませ、レティチアがおすすめしていたアグリジェントへとナビを設定。 https://note.com/npanashi/n/n1787df80377f て、こんなあっさりと言えないくらい、カルタジローネの宿に辿り着くまですったもんだあったのよ。 https://note.com/npanashi/n/n8ec658064679 ちな

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2022/10/19 守り続けるものと、その葛藤

フィレンツェで、今もなお1300年代の工法でトレイや額縁を作り続ける本当の職人仕事の工房。 他の工房は機械化が進む中、すべて手仕事で作り続ける彼らの作品たちは、なんとも言えない暖かさがある。 いろんな工房の製品を見た中で、ここだとピンときたのは、きっとその職人の気概と意地、そしてものづくりへの情熱が滲み出ていたからだろう。 いま、彼らにフィレンツェのトレイをはじめ、新しい商品の発注をしていて、もうすぐ発送の段階に来ている。 コロナ前に会った時からもう数年。 あの時は、何度も

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2017/5/14 モナコ公国へ潜入...?

イタリアからフランスの国境をドギマギしながら超え、(その時の越境体験はこちら)ようやく目的地のモナコに着いたものの、目当てのカフェを楽しむような時間がとっくに過ぎていて闇夜に退散した我々。その夜は、とにかく車を西へ西へと走らせた。 友人のいるマルセイユまで行こうか、けど今晩中にはちょっと難しいぜと気付き始めた5/13の夜。 フランス情報全くなしの状態で、とりあえず着いたのはニースの街。 有名だから、とりあえず寄っとけ、それにもう晩御飯を逃すとまずいような時間だから、とりあえず

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2017/05/13 イタリアーフランス間を車で越境する

2019年シチリア編も滞っているのに、先日お客さんと話していて急に思い出したので、2017年に起った出来事を書くことにした。   2017年5月、私は初めてのイタリア買い付けを終え、休暇を楽しんでいた。 イタリア旅二度目のレンタカー。 一度目は人生初イタリアレンタカーで、ほんの数日前の話。南部のマテーラからイタリアでの拠点のフィレンツェまでの720kmほどを寄り道しながらを走った。といっても運転はずっと相方だが。 今回は、イタリアから一旦フランスに入国してついでにモナコで

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