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BTS 防弾少年団 日本語選びにこだわる和訳歌詞・考察

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BTS(防弾少年団/방탄소년단) の楽曲歌詞を、時に個人的妄想をふんだんに交えつつ、時に膨大な公式資料を元にアーティストの意図を可能な限り推測しつつ、考察を交えて翻訳(意訳)しま…
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#考察

j-hope "=(Equal Sign)" だから僕は歌っている 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.058

=(Equal Sign) 僕らはお互い 足並み揃え 視線を合わせる 人の上に人は無く 人の下に人は無し さあ、始めよう! 愛と共に 信頼と共に 尊敬と共に ひとつずつ 僕らは未だ世の中に無関心だ 関心が必要だよ 僕らには 変化の始まりは間もなくだから おそらく 僕らの役割だから 喉を枯らして叫んでも声なき喚き 肌で感じる違い 正々堂々受けて立つ やりきれなさに 項垂れる 世界は広く、人の心は実に狭い 必ずしも同じ必要はないのに 異なることが何故、罪なのか? 年齢を超

j-hope "STOP(세상에 나쁜 사람은 없다)" たった一粒の信頼 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.057

STOP(세상에 나쁜 사람은 없다) そうさ 苦労したことがあるよ 俺の友に対して 価値観、性格の不一致 毎日 友情自然災害 よくよく言っても疑問の反応 施すのは俺(君)の方 努めて隠してred sun どうかやめて 争いはやめて 憎たらしくて 情が薄れても もう一度考える どうして全て似ていて どうして全く同じなんだ? 本質は変わることはない 認知していき、おのれとなる たったひと粒の信頼が 俺を支配する 「世の中に悪い人はいない」 そうさ 俺もニュースは観る し

j-hope "Pandora's Box" 箱に残された一縷の望み ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.055

Pandora's Box 俺は希望と呼ばれている 何故俺が希望なのかわかるか? パンドラの歴史 それが俺の謂れ 人間に与えられた 偉大なる神々の心 パンドラが残した箱の中の一縷の光 垢抜けない少年に当てはめる 生涯、防弾の希望になるという身体 そうやって与えられた運命の授与式 それが俺の名 神話により深まる意味と共に 進んでいるのさ Jからhopeへと Jungから希望へと Jack in the box パンドラの手により ひとつ残された希望 Jack in the

j-hope "방화(Arson)" 消すか、燃やすか ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.054

방화(Arson) さあ 燃やせ 燃やせ 燃やせ… もう 終わりだ 終わりだ 終わりだ… さあ 燃やせ 俺の熱情で燃やせ 俺の念願で燃やせ 俺の魂を焼き焦がせ 来る日も来る日も走った 止まれなかった あの時 あの時代 俺は全てを焼き尽くし そして 全てを求めた 名誉は最たるもの 金?言わずもがな 人気までもこの手にしたくて 汗水流して足掻く間 自らが過熱するしかなかった 何も知らない無知な俺の 野望の原動力 油を吹き付けて 火を焚べるように ああ 俺の足、俺の両脚で も

BTS "소우주(Mikrokosmos)" お互いが見たお互いの光 ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.053

소우주(Mikrokosmos) 煌めきは星の輝き 瞬きは明かり灯るビル 僕らは輝いているね それぞれの部屋 それぞれの星で 或る光は野心を持って 或る光は戸惑いながら 人々の灯火 全てが大切な ひとつ 暗い夜 (寂しがらないで) 全てが星のように (僕らは輝くよ) 消えないで 大きな存在だから 僕らを輝かせてよ もしかするとこの夜の趣きが こんなにもまた 美しいのは あの星たちでも灯火でもなく 僕らのせいなのだろう 君は僕を見つけた 僕は君の存在に夢を見る 僕は君

j-hope "MORE" 息するように音楽がしたい ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.052

MORE ああ、俺は渇望している 必要だ ビートの上でサーフィン 俺は 水を得た魚さ 吸い上げろ 音楽を 歌に合わせて よどみなく ダンスする子どものように 情熱を持ち続けろ 俺は行かなくちゃ 俺はまだ(十分じゃない) 11年目の独学中 俺が引いた蛍光ペンの下線は 学びの美学だけ 終わりのない学習 ぶつかり倒れながら生まれる作品 この位置でも行動して 自分のものにして より良いものにして また 誰かのお気に入りになる それが俺の半生、生きる理由、 人生の愉しみ それらの原

BTS "길(Road)" Art is life 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.025

길(Road) どうだ?わかってるか? 時間ってのはあっという間に流れるもの よく聴いてろよ 始まりはエミネム、ガリオン、エピックハイ 真似する事を経て 俺のラップをざくりと刻みつけてみれば 最早いつの間にか俺が弘大 あの時俺の歌詞は全て ことごとく*** 説教臭い でも俺たちは未来を知らない 休む事なく夢を見ていたのか 俺を縛ってしまった現実の罠 嗚呼 この青春の罠 熱い胸の内は 冷めた頭で見捨ててしまった 畜生 そんな風に 自分の選択が正しいと盲信していた その渦

BTS "Born Singer" デビューの記憶 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.024

Born Singer 俺は生まれながらのシンガー 少し遅れてしまった告白 俺は誓う いつも遠ざかるばかりだった 蜃気楼が目の前にある ここにある 俺は生まれながらのシンガー もしかすると急いた告白 それでもとても幸せだ 俺は大丈夫 生まれて初めて 防弾という名前で立った舞台 三年前の初舞台の気持ちをまた噛み締める 相変わらず大邱の田舎者ラッパーと 何も違ってなかったよな? でも アマチュアという単語の上に プロという単語を上書きした あれ程望んでいた舞台 ラップをして踊

BTS "바다(Sea)" 今、見えている景色が何であるかを考える~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.022

바다(Sea) 何とか歩いて海に来たね この海で僕は浜辺を見る 無数の砂粒と吹き荒ぶ風 変わらず僕は砂漠を前に 海をこの手に入れたくて その全てを飲み干したよ なのに以前より喉が渇く 僕が通った所が本当に海なのか それとも青い砂漠なのか 僕はわからない 僕はわからない わからない 僕は今波濤を感じているのか? 僕はわからない わからない まだ砂嵐に追われているのか? 僕はわからない わからない 海原なのか 砂漠なのか 希望なのか 絶望なのか 本物なのか 偽物なのか 畜生

BTS "Whalien 52" 愛してるって伝えたい〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.020

Whalien 52 この広い海 その真ん中で 一匹のクジラが寂しく独り言ちる どんなに叫んでも届かないことが 身に染みる程に寂しいよ ひっそりと口をつぐむさ どうだっていい  どうなったとしても  もう何も気にしない 寂しさって奴だけが 俺の傍でとどまる時 完全に独りになって 寂しく掛ける心の鍵 誰かは言う 「こいつすっかり芸能人になったな」 だから何だ そうだよ まあ、いいじゃないか 誰も傍に残らなくても それで充分だ 俺を侮る言葉は直ちに壁となる 孤独でさえも 

Coldplay x BTS "My Universe" 日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.015

My Universe 君は僕の全て 僕はただ、君の事を一番に想いたいんだ 君は僕の全て そして僕は… 夜には寝転んで君を見上げ 朝が来れば昇る君を見守る 彼らが君の瞳に宿る輝かしい無限の宇宙を捉えられなかった楽園が そこにはあるんだ 毎晩君のところに飛んでいくよ 夢ということも忘れたまま 僕は笑顔で君に会う 決して終わらないよ 永遠に 君は僕の全て 僕はただ、君の事を一番に想いたいんだ 君は僕の全て 君は僕の心を照らし出してくれるんだ 暗闇は僕にとっては居心地が良

BTS "Moon" 照らし合う月と地球 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.014

Moon 月と地球は いつからこうして一緒だったんだろう そこに在るだけでも輝かしい君 そのそばを僕が守ってもいいのだろうか 君は僕の地球 君にとって僕はただの月 君の心を明るくしてあげる小さな星 君は僕の地球 僕が見ているのは君だけだよ こうしてただ 君を眺めるだけなんだもの みんなは僕が美しいと言うけれど 僕の海はひとつ残らず黒いんだよなぁ… 花が咲き 空が青い星 本当に美しいのは君なんだよ ふと考える 今、君も僕を見ているのかな 僕の辛い傷まで君にバレていない

BTS "Trivia 承 : Love" 言葉の海、文字の宇宙 ~日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.013

Trivia 承 : Love これが愛なのか?愛というものなのか? 時として明白 時として不明 この次の歌詞は なんて書こうか うーん… とてもたくさんの言葉が僕を巡るけど 僕の気持ちと同じものはひとつもない ただ、感じよう 陽が昇り沈んだら必ず月が昇るように 爪が伸びるように 冬が来たら 木々たちが一葉一葉 服を脱ぐように 君は僕の記憶を追憶に変える人 人を愛に作り変える人 君を知る前 僕の心臓は直線だけでできていたんだよ 僕はただの人 君は僕の全ての角を丸く

BTS "네시(4 O'CLOCK)" 朝4時の君へ 〜日本語選びにこだわる和訳歌詞 no.012

네시(4 O'CLOCK) ある日 月に 長い長い手紙を書いた 君より明るくはないけれど 小さなろうそくを灯したよ 薄明るい公園で歌う名もなき鳥 「ねぇ、どこにいるの?」 どうして泣いているの ここには僕と君しかいないのに 夜の深みを従えて 君の歌声が 一歩ずつ 一歩ずつ 暁の空を連れてくる 夜明けが過ぎ去って あの 月が眠りにつけば 一緒だった青い光は消えてしまうよ 今日も僕は適当にやっていく それなりに 相応に すり減っていく 太陽の元では息が詰まり 世界は