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2020年6月の記事一覧
白米、お味噌汁、煮物、サラダ、漬物…今日は自分でつくったごはんが美味しいと思った。それは私が料理上手なわけではなく、ちゃんとつくろう、と思って自分のためにつくれたから。ここ最近はすごく適当で、いい食材もだめにしていたと思う。誰のためでもなく自分のために、ごはんを作れることは幸せ。
(つづき)でもやっぱり潜りきれない。沈む力があれば潜る気持ちもいらないのに、浮いてしまう。海の底が私を遠ざけている。いや、その主体は海の底ではなく、底に眠ってしまった私の感性なのでは。思考が邪魔をする。心配が抵抗を生む。複雑にするのは昔から得意で、簡単にするのはずっと、できない。
人として好き、たまらなく好き、という人、いそうでいなかったけれど、今ならいる。しかも何人も。つまり恋愛とかそういうものではなく、こう、心が触れ合える人というか。何か小さく響き合う感じ、近づくと波紋が生じる感覚。相手にとって私もそうだったら、より嬉しいなあ。(写真は苔のドアップ)
休憩にさまざまに手に取る本の中にハン・ガンの『すべての、白いものたちの』(斎藤真理子さん訳)があります。「ある記憶は決して、時間によって損なわれることがない。苦痛もそうだ。苦痛がすべてを染め上げて何もかも損なってしまうというのは、ほんとうではない。」という言葉、留めておきたく。