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【エッセイ】「集団」から離れるということ


私はスポーツが好きで、
サッカーや野球をよく見る。

今、プロ野球で応援しているチームは、死んだ父の影響で子供の頃からセリーグの「とある球団」

あの鬼畜ペンギンのいるチーム

学校が休みの日は、ごくたまーに友達と球場に見に行ったりもしてるし、もちろん家で観戦もする。

今も、そのチームのファンの女の子YouTuberの実況を聴きながら、これをスマホで書いている。

そのチームの状況を見た時に、ひとつ思った事があるので記事にしようと思う。

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私の応援しているチームは、今年は残念ながら首位とはかなり離れてしまっていて、優勝は絶望的で3位までのCSも無理そうだ(※8/1現在)

首位とゲーム差が大きく離されてしまった、
このような状況では選手たちのモチベーションも、なかなか上がりづらくなる。

個人の意識では打ってやろうとか抑えてやろうとか言う気持ちは首位だろうが最下位だろうが消えないまでも、チームへの意識と言うものが、下位のチームは首位のチームとは異なると言わざるを得ない。

それが負けが混む要因の一つだと思うし、実際首位とのゲーム差が離されると「不運」な負けや「あと1点届きそうで届かない」と言う事が連鎖する。

これは単純に不運なだけではなく、先述したチームへの意識の違いもズルズル負けが混む一つである、と考えられる。

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野球だけに限った話ではなく、
他のスポーツも同じ事となる。

私は、小中学校で女子サッカーや陸上をやっていたが、戦っている間はモチベーションの変動が大きい。

私はそこまでガチでやっていないので、声高らかに断言はできないがプロ意識が芽生えてくるにつれ、そのモチベーションの変動は少なくなる。

しかしながら、色々な本やインタビューを見ても、やる気やモチベーションと言うのは、どのスポーツにおいても相当重要な要素の一つである事が伺える。

個人でそれなのだから、団体競技で数人集まるとモチベーションの違いで勝ち負けが変わると言うのは、何らおかしな考えではない。

そして、トップとの差が付けばつくほどモチベーションが下がりさらに自身の力を出せなくなり、チームへの意識も希薄になってしまう。

私は、これがあらゆる事においても通ずる考えであり、相当な問題のように感じた。

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ここまではトップ集団から離されることについて書いてきたが、トップではない集団から離されると言うことについて考えていく。

どういうことかと言うと、日常生活ではスポーツのように勝負の世界で戦ってはいない。

受験や会社での競争など一部を除くと、大体が競争などしておらず自分の人生を歩んでいる。

人間社会という集団の中で、ひとりひとりが懸命に生きている。


競争しているスポーツと同じく、集団から離れてしまうとモチベーションがかなり落ちる。

それは競争だろうが、
競争でなかろうが同じこと。

人間社会の集団の中にいる事がものすごく重要であり、集団から外れ一人になると途端に人間のモチベーションは落ち、転落してしまう。

この場合の集団と言うのは、もちろんサラリーマンとか自営業とかいう意味ではなく、大まかに言うと「人との繋がり」という事。

この事は、ここまで短い人生ながらも親だったり身内や知り合いなど、さまざまな人間を見てきてそう感じる。

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人々はよく「自分の人生だから好きにしたら良い」とか「なにをしても自由」とか「自分のやりたいようにやれば良い」とかいう言葉を吐く。

それは、あくまでも人間社会という集団に属している大前提のことであり、その大前提を取っ払ってそのようなことを言うのであれば、ものすごく無責任な言葉


人間だけでなく、他の生物も集団行動を取っている事が多いが、あれは集団行動を外れると命の危険があり生存率が極端に下がると言う事でもある。

人間も他の生物の集団行動と同じように、その集団から外れた時、つまり「人との繋がり」が無くなった時の生存率に大きく影響しているように思う。

すでにそういう受け皿は多数あるのだろうけれど、社会からの断絶や人間関係の希薄さからの孤立した人たち、そういう人を生み出さないような仕組みや土壌はいくらあっても困らないだろうと思う。

そして現代では、繋がりはどんどん失われつつあり、集団から孤立した人たちの受け皿は、これからもっとたくさん作らなければならない、と感じる。

自ら人間社会という集団を外れるという行動をしているのであれば、それは明らかに「止めた方がいい」と言わざるを得ない。

もしもそれが、少しの努力や頑張りで解決するのであれば、なんとか頑張って取り残されないようにして欲しい。

そこはやはり、その人の人生を賭けた
頑張りどころと感じる。


つづく。


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