第1章:現在の判断は正しいのか ⑤

 そのうえ、現在は以前に比べると個別価値観が多様化している事やコミュニティカーストのような“自己主張”や“立場の濫用”といった子どもの人間関係だけでなく、親同士の人間関係や学校の先生との人間関係など多岐にわたる領域で問題が発生しやすくなっており、この事が新たな問題を誘発するおそれが出てくることから、未然に防ぐためのプロセスをどのように作っていくのか、これらの方法が本人に合った解決法なのかという点を日常的に行動観察するなどして導き出す必要がある。


 特に問題が大きくなりやすいのが“ピラミッド”や“ランク”と呼ばれる本人と周囲の相関関係や両親もしくは父親・母親のいずれかと周囲の人間関係や交友関係などから自然発生する部分だ。


 この部分は一定の関係性を超えると、問題が起こりにくいように感じるのだが、ふとした瞬間に崩れてしまうというケースがかなり増えていることやピラミッド“や”ランク“というのは社会においては”デフォルトマインド“であることも多く、これらの影響が子どもたちに波及することで連鎖的な発生を誘発することも多い。


 そのため、小学校入学当初は問題がなかったとしても小学校3年生頃から徐々に変化が大きくなり、問題のレベルも学校内で解決出来ないような“事件性”のある行為が徐々に増えていくことで、必要な人員が増えてしまうという状況になりやすいのだ。


 私も“ピラミッド”は小学生の頃からずっと経験してきた事の1つであることから、最悪の事態は免れたものの、一時はカウンセリングを受けないと精神状態を安定させることが出来なかったことは今でも覚えている。


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現在、小説とコラムを書いています。 コラムに関してもこれから完成している物を順次公開していく予定です。 自分の夢はこれまで書いてきた小説を実写化することです。まだまだ未熟ですが、頑張って書いていきますので、応援よろしくお願いいたします。