今、最も贅沢なコンテンツは印刷メディア!? ~趣向を凝らした自由な表現方法で強烈なインパクトを生みだせ!~
デジタルがもてはやされる時代ではありますが大事にすべきは手段ではなく目的。デジタルの優位性を十分に認めつつ、アナログの方が目的を達成するコンテンツもあります。
紙の印刷メディアは、記憶に残りやすい、情報の信頼度が高い、などの利点がありますが、それに加え、見逃せないのが「表現の自由度」です。
能登印刷には美術・工芸の図録や作品集の実績が多数ありますが、その質感や世界観を伝えるには印刷物がもっとも適しているといえます。
やわらかく温かみのある手触りやインクの匂い、製本・加工によるダイナミックな演出など、思わず手にしたくなるワクワク感は、五感に訴える唯一のメディアである紙媒体の醍醐味。また、手元に置いておきたい、本棚に並べたいと、「所有欲が強く掻き立てられる」のも紙媒体ならではの特性です。
今回は、そうした紙媒体の特性を存分に活かし、その粋を尽くした図録
「金沢のチカラ―重層する建築文化―」を例に印刷メディアの魅力をたっぷりとご紹介。どんなに時代が変わっても「紙にしかできないこと」、そのメディアとしての幅広さや強さに驚かされるはずです!
キーワードは「贅沢」。写真・デザイン・印刷・製本に
こだわり抜いて「コンテンツ」をリッチ化。
図録「金沢のチカラ―重層する建築文化―」で最もこだわったのは、トムソンで型抜きをし、金沢城ともてなしドームを覗かせたカバー。背表紙にわたって描かれた金沢モチーフの文様は、メッシュの版を用いて金のインクを厚く盛ったシルクスクリーン印刷。透明のメジュームインキでコーティングを施して耐久性もばっちりです。
また、製本には、手で押さえなくても「見開きの状態」を保つことができる糸綴じ製本、「コデックス装」を採用。見開き図の多い画集や写真集、レシピ本にはぴったりで、最近では実用面やデザイン面で採用されることが増えています。
背表紙がないので「壊れやすい?」と思われがちですが、むしろ糸でしっかり綴じてあるので接着剤だけの製本より頑丈。内容に目をうつすと、2020年にドローンで撮影した犀川大橋上空からの写真と藩政期末期の金沢城下図屏風を大胆に並べたページなど、「両観音開き」を効果的に用いた紙面構成がインパクトあるビジュアルを生んでいます。
印刷メディアは今、いわば最も「贅沢なコンテンツ」。
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