見出し画像

価値に基づいた行動をすることの重要性〜誰にでも適応できるACTとは〜

今日から少しずつACTの紹介を兼ねて記事にしていこうかと思います。
自分の勉強記録としても残しておきたいと思いました。

勉強すればするほど誰にでも適応できて、人生の様々な問題に対して柔軟に取り組むことができる心理療法だと思います。

今日は、そのACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)とはなんぞやって部分(全体の概要)を少し紹介していきます。

●  ACT:Acceptance and commitment therary(アクセプタンス&コミットメントセラピー)

これは第3世代の認知行動療法で、マインドフルネスやスキーマ療法と同じ世代になります。これらに関しては今回は割愛します。
背景には、臨床行動分析、関係フレーム理論がある。

●  臨床行動分析:臨床行動分析もしくは第3世代の行動療法は、応用行動分析の臨床的な応用である。臨床行動分析は、行動療法における方法論的行動主義から徹底的行動主義への回帰運動の象徴であり、特に言語行動に関する機能分析的なモデルや関係フレーム理論といった徹底的行動主義に由来するモデルに基づいている

Wikipediaより

● 関係フレーム理論:人間が言語を操り、学習・思考・行動することができる目に見えない知的能力を明らかにしようとする理論。

(https://s-counseling.com/relational-frame-theory/から引用)

上記に関しては、これかからもう少し深く学んでいきたいと思っています。

● ACTの目的


避けられない痛みは受け入れつつ、有意義で豊かな人生を切り開くこと
<回避行動の現象と価値に基づいた適応的行動の増加>であると言えます。
生きていれば何らかの苦痛や困難を伴うものであり、それらを受容しながらそれでも前を向いて進んでいくこと、自分の価値に基づいた行動をすることで有意義な人生を送ることを目的とします。

● 心理的柔軟性モデルを活用

心理的柔軟性とは、十分な気づきと完全に開かれた心をもって、「今、この瞬間」に存在し、自分の価値に従って行動する能力を指す。
「今、ここに存在し、心を開き、大切なことをする」能力である。

「よくわかるACT 明日から使えるACT入門」より引用

そしてそれらを形作る、6つのセラピープロセスとして以下の6つがある。

1. 「今この瞬間」との接触
過去や未来に囚われたり自動操縦状態で目の前のことに臨んだりする状態ではなく、意図的に意識を移動できる状態を指す。
2. アクセプタンス
痛みやつらさ、苦しみを受け入れるスペースを作る。(痛みや苦しみを喜んで受けることではない。ただスペースを作る。)
3. 脱フュージョン
自分の思考や感情から距離を置くこと。思考を握りしめるのではなく、軽く持つこと。
4. 文脈としての自己(クライエントには観察する自己と説明)
マインドには二つの要素。
一つは、考える自分。もう一つは観察する自分。
前者は、絶え間なく何かを考えて、思考や信念、記憶、判断、空想、計画を生み出している部分。
後者は、自分が何を考えているのか、感じているのか何をしているのか、常に意識している部分を指す。
専門用語としては文脈としての自己、クライエントに対しては、観察する自己と説明する。
5. 価値
人生において何が大切か、継続的にどう行動したいかを示すもの。人生の羅針盤になる。
ACTの中でも重要な位置付けとなっている。
6. コミットされた行為
価値に基づいた行動。たとえ痛みや不快な思いがあったとしても、価値に従って生きるために「必要なことをすること」
目標設定や、各種療法、スキルトレーニングや行動活性化等、生活の質を向上させるためのメニューはこの部分で用いられる。

以上が簡単なACTの概要です。
心理療法と言われるととっつきにくい印象もありますが、目の前の瞬間を大切にして、自分の価値観に沿って行動することは誰にとっても大切なことだと思います。
今年はこの領域を学んで、自分の仕事の一部にしていきたいと思います。

次回からは、核となる6つのプロセスについて少しずつ触れていきたいと思います。

それでは!
Naoki


この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?