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体験談2

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2016年9月の記事一覧

AURA-first visit



よいしょ。少し落ち着きました。

もう先週になりますか。音楽支援ボランティアのことを。

先に言ってしまうと、「復興はどこからで、どこまでなのか」ということが、今も頭を巡ります。

今回伺ったのは益城町。かなり被害が大きかった地域です。
車を走らせると、九州では伝統的な造りなのでしょうか、瓦屋根の建物が軒並み崩れて、大きなビニールシートがかけられている状態でした。(ジャーナリストではないので伝

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福島第一原発の視察の帰り道で

福島第一原発の視察の帰り道で

いわき駅、午後8時16分。
最終品川行きの特急がホームを駆け抜けるのを、息を切らしながら見送った。

家まで帰るための最終列車がみるみる小さくなるのを見ながら、
まだ8時台なのに十分酔っ払った僕の口角は、主人の意思とは無関係に上がって笑みを作っている。

さっきいたお店で席を立ちながら流し込んだ福島の地酒が、お腹の中でカッカと燃えていて、
終電の去ったホームで立ち尽くしながら僕は、『もののけ姫

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『被災地で起きたペットのはなし~シーズーのガンちゃん編~』

『被災地で起きたペットのはなし~シーズーのガンちゃん編~』

このはなしは、ある大地震の被災地で起きたペットにまつわる出来事である。

13歳になるシーズー犬のガンちゃん(仮名)は、30代の娘とその母親とともに、一軒家で暮らしていたが、地震によって家は全壊し、住む場所を失った。

母娘はガンちゃんを連れ、ひとまず親せきの家に身を寄せたが、いくら親せきとはいえ犬連れで押しかけるような状況に、肩身の狭い思いをしていたことは想像に難くない。
ケガこそなかった

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震災について思うこと:余震の恐怖

震災について思うこと:余震の恐怖

【震災描写あります:閲覧注意】

今日また、大きな揺れが熊本でありました。

震度5強

私が、阪神大震災の時経験した揺れと同じ

タンスの上にあるものが落ちてきて
本棚が倒れ、本が降り注ぎ
やっとの思いで這い出して

隣の部屋の弟は、タンスの下敷きに

狂い叫んで、助けようとしたら
10センチのすき間に助けられていて
するすると自力で這い出て
へなへなとへたりこんだ記憶

寒くてふたりくっついて

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