見出し画像

言語化能力の向上 -メモの魔力-

「これチョーやばいんだけど~」「うわ、やっべ。」「それやばくない?」

みなさんよく耳にする、または口にするこの「やばい」という表現。

とても便利ですよね。どんな形容詞にも当てはまる。ポジティブ、ネガティブどちらの意味合いも含んでいる万能型形容詞。

画像1


しかし人間の感情がこの「やばい」という表現だけで片付いてしまうのは、どうももったいないきがします。

今回はメモの魔力を読んで学んだ、言語化能力の大切さについてまとめました。

この本マジでやばいから。早く読まないとやばいぞ、マジで。

曖昧な感覚や概念を言葉にする

メモをする習慣は言語化能力を磨き、説明能力も同時に磨いてくれます。

例えば、「このアイスやばくね?」

何がやばいのか?

「冷たすぎて、頭が痛くなるよね」
という身体の変化に対する”やばい”なのか?「アイスの味がおいしすぎるよね」
という味の評価に対する”やばい”なのか?
「暑さでアイスが解けて変な形になってるよ。おもしろいね」
という物質の変化に対する”やばい”なのか?

きりがないですね。

このように言語化の過程の中で、思考はどんどん深まりまっていきます。

メモを取るということは同時に自分の頭の中で考えていること、感じていることを言葉にして書き出す、アウトプットするということです。

メモする意識付けで自分の中の曖昧な感覚や概念を、自分の言葉で表現できるようになります。

抽象化で言語化能力を高める

マガジンの記事に関連する内容なのでまずこちらを読んでみてください。

抽象化には3種類の型があり、今回用いるのはWhat型Why型です。

まずはWhat型の例をあげましょう。

**What型:「何かに言え換えることができるか?」 **
→目の前の現象や考え方、物質や関係性を抽象化してまた別の名前を付けて呼びなおすという作業。「まるで〇〇のようだ」の比喩(Like)表現。

例①)いちご、ぶどう、さくらんぼ

抽象化:果物

例②)ムキムキの筋肉

画像2

抽象化:強靭。丈夫。黒光り。

転用:鋼の鎧

ここでいう抽象化→転用(言い換え)の仕方には人それぞれあります。これが正しいというものはない。大切なのは「言い換えることはできるか?」という思考を巡らせることです。

※本書ではもっとうまい例が挙げてあります。

自分に問いかけてみる

言語化能力を向上させるために必要なことは、自分の言語化できていない意識に「なぜ?(抽象化のWhy型)」を問いかけることです。

冒頭で説明した「やばい」という表現の深堀りと同じです。

あなたにとって「面白かった」と思える映画があるとします。

その「面白い」という感情に「なぜ?私は面白いと感じたのか?」を問いかけてみる。内容か?シーンか?印象に残るセリフがあったからか?なぜ印象に残ったのか?というように自分の無意識の感覚に「なぜ?」を繰り返し、掘り下げていく。面白いと感じた理由を自分の中に落とし込んで、誰かにその面白さを伝える。
それだけでも相当な力がつきます。

映画のレビューを書く人がいますよね。あの人たちも自分なりに「面白い」に限らず、映画を見たことで抱いた自分の感情を言葉にして、多くの人に発信している。

言語化は相手に伝達する手段の一つです。多くの人に伝わるために自分の意識を言語化することは、アウトプットする上で最も大切な作業。

レトリックにこだわる

レトリックにこだわり、独自の言葉を生み出せるようになると、さらに言語化のレベルがあがります。

レトリック:言葉を美しく巧みに用いて効果的に表現すること

このレトリックにこだわった言葉をぶつけれることで、聞き手の心に一瞬(!?)というインパクトを生み出し、大きな印象を与える。

本質を突いていて、聞いたときに印象に強く残るような言葉を生み出すことのできる人の周りに、人や共感が集まっているように思えると著者は言っています。

私もよく就活生の時に考えました。

面接官に印象付ける言葉選び。

「人生の軸はなんですか?」

「はい、私の人生の軸はX軸とY軸です。」

(は!?)

ってなりますよね。でも

「私は部活動を通して先輩、後輩、同期と〇〇なこと△△なことを経験しました。――――― 以下のことから私にとって人生とは人脈作りだと思っていますし、縦のつながりも横のつながりも大切にしていきたいと思っています。」

と付け加えるとどうですか?

つまり、数学のグラフで言うY軸を先輩や後輩との人脈、X軸を同期との人脈と言い換えて、アウトプットしたわけです。

レトリックのコツは、一見全く無関係なものの間に、何らかの共通点を見つけて、結びつけることです。

そのために抽象化の意識、What型が必要になってくるわけですね。

また、伝わりやすいキーワードを探すこともコツの一つです。

あだ名を考えることに似てますね。

「あたし、自分では意識してないんだけど、よく友達から『◯◯と一緒にいるとなんか元気もらえる笑』って言われるんだよね、そんなにあたしって明るいかなあ?」


実際に考えてみて下さい。
(あだ名募集中です。ぜひコメント欄へ)


私は「元気玉宅配サービス業者」と名付けました。

そんなあなたは悟空のそばにいてあげてください。

画像3


つまり、相手が聞いたときに、より印象に残る言葉を、より伝わりやすい表現で、アウトプットすることが大切なのです。

まとめ

言語化能力を高めるには

自分の意識への問いかけ→言語化→アウトプット
が大切だと分かりました。そして、その質を高めるために、抽象化の思考を巡らせ、レトリックにこだわって、言葉のストック増やす。

本書ではもっと詳しく言語化能力を高める方法を説明してあります。

しかし、メモを取るという行為でこんなにも人は成長できるんですね。

私はこの本で人を成長させる考え方を学びました。言語化する能力。まだ無意識に心の中に眠る言語化できていない感覚。この感覚を言語化してあげて、どんどん人に伝えていきたい。

記事では刺さる言葉を生み出すと書きましたが、逆に自分に刺さった言葉をストックしておくのもいいかもしれませんね。


もう「やばい」なんて表現は使わないかな。


私もNoteを書く中で、言語化能力の向上に努めていきたいと思いました。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?