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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2019年10月の記事一覧

ウルサス時代も、賢い人はモノに恋するのをやめない。

ウルサス時代が来た。これから、SNSを通じてものが売れるようにより一層なるのだろう。 KATALOKoooの翠川です。年間100以上のブランドとやりとりしながら、小売の未来を作る使命を感じています。作る側の規模に関わらずもっと、「いいもの=誰かのお気に入りになり得るもの」の流通が増えることを願って早18年経ちました。 ULSSAS時代がやってきたULSSAS(ウルサス)とは、 U:UGC(ユーザー投稿コンテンツが最初のきっかけ) ↓ L:Like(いいね!する) ↓ S

共感を生むものづくりとは?シンプルで長く使えるうつわ「eni」デザイナーの言葉

こんにちは。CRAFT STOREのMinamiです。きょうはデザイナーのコラムをお届けいたします。 Yuki Ideデザインの波佐見焼「eni」は、2018年11月からCRAFT STOREで発売を開始し瞬く間に人気商品に。 縁起のいいメッセージを込めたうつわは多くの方に愛されています。 今回はデザイナーYuki Ide本人の言葉とともに、ものづくりに込めた想いをご紹介していきます。 ちょっと長めですが、最後に新作「eni マグ」の公開を記念したプレゼント企画もご紹介

僕が日本酒ベンチャーを創業した理由

はじめまして、日本酒ベンチャー株式会社Forbul代表の平野です。 2019年10月16日(水)に日本酒ベンチャーForbulとしての、フラッグシップブランドの日本酒「鷹ノ目(TAKANOME)」をリリースしました。 HP:https://takanome-sake.com/ そこで、この度、「なぜ日本酒ベンチャーを創業したのか?」や「鷹ノ目を開発に至った経緯」「鷹ノ目こだわり」などを質問としてよく聞かれるため、しっかりとお答えしたいと思いnote を書きました。 最

「わかる」ことは一生ないから、人としての感覚に目を向ける|二子玉川 蔦屋家電

こんにちは。美濃加茂茶舗です。 このマガジンは、「違いを分かる人」や「本物をわかろうとする人」を大事にしているわた したちが、読者のみなさんと一緒に「本物」を考えていくメディアです。 第五弾の今回は、二子玉川 蔦屋家電で商品のセレクトや管理を担当するお二人にお話を伺いました。 〈今回の「本物を知る人」〉 岩佐さかえさん(左) 二子玉川 蔦屋家電BOOK 衣 コンシェルジュ。「衣・食・住」の衣のコンシェルジュとして、美容・健康・手芸などの本選びを担当。蔦屋家電オープン当初

アパレル工場の必然的な死

ファッションは誰もが楽しめるコンテンツであり、その幅も多様化しています。 一見、華やかに見える世界に見えますが、表舞台とは裏腹にその実は想像よりも悲惨な場合が多いということを知っておいてほしいのです。 多くの縫製工場は同じような課題を抱えています。 そのほとんどが「お金」に起因するものであるということは、現場でそれを感じているはずの人達でさえ表立って言おうとはしません。 なぜなら、そこには圧倒的パワーバランスが存在しているからです。 もし、苦しみに耐えられず、 闇を

それでも、前にすすむためのビジョンを

今日は、少し遅くなったけど、10/04(金)に参加してきた #お店note のイベント ビジョンファースト経営の参加記録。 私は、就職活動の際に、彼らのビジョンに共感し、「中川政七商店しか勤めたくない!」といい、両親を少し困らせた。(そこに勤めないなら、海外で大学院に行く!といい、3日家から出してもらえなかった。) あの時なにより、彼らのビジョンである「日本の工芸を元気にする!」に共感し、同じ歩幅で歩いているとまで、思っていた。 余談だけど、「本に付箋をはり、線を引く」と

055. 時給アップで品質向上はしない

 パプアニューギニア海産は時給一律 1,000円 です。1日目の人も、6年目の人も。月に数日出勤の人も、毎日来る人も。作業が早い人も、遅い人も。  一生懸命働いているかが唯一の判断基準であり、会社は一生懸命働こうと思える職場を作る努力をし、従業員は一生懸命働く、だから時給一律というわけです。

054. 「季節の変わりめの雨」と「フリースケジュール」

 季節の変わりめ。半袖から長袖に変わり、ちょっと肌寒さを感じ、バイク(自転車)での通勤が微妙だなと思い始めたたころの、朝から雨。  いやー行きたくない、会社に。寒いし、雨でぬれるのも嫌。  そんな朝を迎えた大人が今日は多かったのではないかと思います。パプアニューギニア海産ではどうだったでしょうか。

虎屋に行ってきた話

以前のnoteで「老舗の流儀」の読書メモを書いた。 この中で実際に虎屋もエルメスも僕は体験したことがなかったので、実際に虎屋に行ってみた。 虎屋行ったことある人ならわかると思うんだけど、虎屋は”虎屋感”がすごい。 言葉でいうと、古くからの日本の伝統的なハレの日感、という感じだろうか。 和装の結婚式のような、凛として、清潔感がすごいというか。 お店の佇まいはこんな感じ(公式HPより) 赤坂の中では際立って低いビル。というのが印象。 老舗の流儀の中でも書いてあったが、最初

RPGに倣うカスタマージャーニーマップの描き方

PL的考え方とBS的考え方 ブランド全体のユーザーエクスピリエンス(UX)を考える時に想定のペルソナをおいて、AIDMA的な認知から購買、リピートへのステップごとにどのような体験をしてもらうかを考える事が多い。売上にコンバージョンさせて直結させるPL的な考え方UXの場合は王道である。 もちろんこれもとても大事ですが、今回お話するのはBS的考え方UXである。顧客ロイヤリティを高めて、少し長い時間軸でブランドエクイティを高めてBS資産を最大化するというコンバージョンに向けてU

エシカルで美しくあること〜新パッケージの販売をスタートしました〜

朝晩が急に冷え込み、ここ勝山ではストーブを出す時期になりました。 子ども達は栗拾いをして、この辺りで咲く野の花やほおずきが訪れる秋を告げてくれます。 先日の台風19号で被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。 私自身、関東に家族がいたり友人達も多いので、ニュースを見ながら胸が潰れる思いでした。 全国にいらっしゃるお客様の状況も心配です。 今も被害に遭われて大変な状況の方々は一日も早く平穏な笑顔の日々が戻りますように。 最近の工房の様子はというと、先日の工房オープ

053. パート従業員が好きな日に働けるエビ工場で、社員は当日遅刻や早退できるのか

パプアニューギニア海産・工場長の武藤北斗です。「好きな日に働く」「嫌いな仕事はやってはいけない」など働き方全般に関してはこちら。新しい取り組み「サポートをしてはいけない」はこちらをお読みください。 ・・・・・・・・ フリースケジュールにして6年以上たちましたが、社員へのしわ寄せを心配されることが多いです。ちなみに社員は私を含めて二人しかいません。たしかにそれだけ聞くと、ブラックな匂いがちょっとしてきますね。 今週実際にあったことを紹介します。

生産現場と一緒に作るといいモノができる

アーティストやクリエイターが頭の中に思い描いたものを、職人さんや工場さんが形にしていく。「モノづくり」の流れは【クリエイター→職人・工場】と、この方向に流れていると考えている人は多いかもしれません。しかしファッションデザイナーの村松啓市さんにお話を伺うと、村松さんの考える「プロダクトデザイン」は「モノづくり」でありながらもこの流れが逆になることが、しばしばあるようです。村松さんの強みの1つは、この「プロダクトデザイン」の中で最高の製品を作り出すための豊富な知識と経験をもってい

「お腹が空いていないお客様」

これを書こうと思ったきっかけは以下のツイート。 「お腹が空いていないお客様」が登場するこのツイートをまだご覧になっていない方は、まずこちらからご覧ください。 https://twitter.com/BacchusVinVino/status/1184358018655240192?s=19 改めて概要を説明すると、リストランテのディナーに訪れた親子が、前菜もメインも頼まずパスタだけ注文し、それに対してリストランテなのでパスタだけの注文は受け付けておらず席料を頂戴しようとし