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#エッセイ 記事まとめ

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noteに投稿されたエッセイをまとめていきます。
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2019年1月の記事一覧

朝から晩までずっとフローは可能だし、実践すべきだ。

  note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。  パフォーマンス論で、「集中しているけれどもリラックスしている」最高の状態が「フロー」であるが、このフローに、朝起きた瞬間から夜眠るまで、ずっといるということは可能である。  私は基本的にそれを実践している。  朝起きた瞬間から、仕事をぱーっと始めて、10キロ走って、人に会って、でも手元ではとにかくフロー状態で淀んだり濁ったりしないで最高のパフォーマンスを続けるという日常は可能であ

エッセイ:汽水記 第3回/「彼岸のことはわからない」

 ふしぎなことに、子どもの頃に培ったイメージというのは大人になってもひっそりと続いている。  たとえば「曜日」なる存在は未だに子ども時代の習い事別にイメージとして区分けされていて、月から土までいずれの曜日もひとつかふたつの習い事に行っていたわたしは、朝起きて今日が月曜日だと知ると「お習字の日」というイメージに包まれながらその一日を開始する。帰宅して眠り、翌日になれば、火曜日は「公文と英語の日」。水曜日は「絵の日」、明けて木曜日は「ピアノと塾の日」、金曜日は「公文と英語の日」

天才はネットワーク事象である。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。  天才は遺伝しない。  IQはだいたい50%の変動が遺伝に起因するし、身長は70%くらいというデータを見たことがあるが、天才は凡人から生まれ、天才の子どもは凡人に還っていく。  なぜか?  強く推測されるのは、天才はIQや身長のように個人に帰する属性ではなく、ネットワークの中での結節点だということである。  今の音楽状況でモーツァルトが生まれていたとしても同じことができるとは限らない。

大人になんかなれないぞ

スズメ、教えたろうか。人間なんちゅうのは、大人になんかならへんぞ。ずっと子供のままや。競争したら勝ちたいし、人には好かれたいし、お金は欲しい。 これは、NHKの朝ドラ「半分、青い」で主人公スズメの祖父のセンキチさんのセリフだ。 私はこのセリフを、センキチじいちゃんの口から聞いた時、ふっと肩の力が抜けた。 子供の頃は、大人になったら思慮分別がついて、常に正解を出し続け、子供を諭し、表の顔と裏の顔を使い分け、子供の頃のみた夢なんか、ちゃんと忘れて、堅実に生きていける人になれ

13年前に書いた小説をnoteに公開してみた

土曜の朝、唐突に「そういえば昔書いた小説のデータってあったっけ?」と思いつき、押入れを探してみたらCDロムが出てきた。 パソコンに入れてみると、20代前半の私が書いた小説がたくさん入っている。 思い入れのある長編もあれば、書いたことをすっかり忘れている短編も。 ……なつかしいなぁ。 なんとなく思いつき、当時の私がいちばん気に入っていた長編小説の冒頭をnoteに貼り付けてアップしてみた。 公開したのは冒頭のワンシーンだ。 たしか原稿用紙換算で250枚くらいあった気が

開幕までに打席に入る時の曲を選ぶ。

 野球と音楽。試合中の音楽による演出は、今や当たり前のようにどこのスタジアムでも取り入れられています。  プロ野球選手は開幕するまでに、いわゆる『登場曲』を何にするか、球場演出の方に伝えなければなりません(ベイスターズでは出囃子という言葉でした)。シーズン途中で変更する事もできますが、なるべくシーズンを通して変えずに流せる曲を選びたいという気持ちもあると思います。 先日、映画『ボヘミアン・ラプソティ』を観に行きました。当然QUEENの曲がこれでもかというくらい劇中で流れました

ネット・ファーザー

現在いろいろ思いながら書いていることも、次の瞬間には過去のことになり、そしてそれは未来に読まれる。 そんなタイムラインを意識しながら、遠い過去に書いた雑文も含めて、「エッセイ蔵」にいろんなエッセイを収納していきます。 === 以下は2001年2月に個人サイト上に書いた文章です。 === 角川文庫「人生ピロピロ」にも収録されています。 前略。お元気ですか? 早いもので、あれから約1ヶ月。 まだ実感も湧かないだろうし、立ち直ってもいないだろうけど、少しでも普段の明るいキミに

「長男くん」

俺は子供の写真を撮るのが好きだ。その前に遊ぶのが好きだ。 分別のある初対面の大人は俺を見て「怖そう」「その筋の人」「アウトレイジ」などのイメージに分別するんだけど、子供は魂を見ることができるので、すぐになついてくれる。 俺の魂は7歳くらいからほぼ成長していない。だから子供は「遊んでくれそうな、こっち側の大人」として見てくれる。 反対に俺も子供の魂を見ることができる。写真の彼は、お母さんを撮影した時に撮った。俺は親が撮られているときに同席した子供がどんな佇まいをしているか

終わりを惜しむ高揚感

平成最後の夏というのはよく聞いたけれど、秋や冬はあまり言われなかった。それだけ夏は特別で、人々の心に鮮烈に焼き付く季節なのかもしれない。 なくなっていくものや終わるもの、その最期を見送るのって、なぜかみんな好きな気がする。惜別の情、名残り惜しさ、ほろ苦さ、その中にちょっとした高揚感がある。 セカンドラインというジャズのジャンルがある。ニューオーリンズで今も行われている葬儀の風習で、葬列の最初に親族が並び、2番目の列にブラスバンドが続く。そこで演奏される音楽だからセカンドラ

やさしさ、 ってなんだっけ

僕はよく「やさしい」という言葉をよく使います。CAMPFIREの行動指針にも「他者にやさしくあろう」とはっきりと入っています。他の活動や発言にも、結構昔から使っているはずです。 周囲の子やスタッフにもよく聞かれます。家入さんの言う「やさしさ」ってなんですか、と。それは甘やかしと違うんですか。そう。「やさしさ」と「甘やかし」。似てるようで違う。違うようで似てる。 でも僕の中では、明確に、定義が違います。 「甘やかし」とは、自分が嫌われることを恐れるあまりに、相手に伝えるべ

「ママに未来を見せてあげたかった」と、君は泣く

いろんな方に「インディペンデントな息子氏は最近元気ですか?」と聞かれる。 (参照) 痛いほど元気です。 この間、待ち合わせ場所に20分遅れてついたら、こんなのがいた。 一瞬他人のふりしようかと思ったよね。 そこのお兄さん、ランドセル全開です。 お風呂の中でも何時間も本を読んでいる。この間はお風呂から出たあとも脱衣所で裸のまま本を読んでいた。いつか轢かれたり溺れたりするんじゃないかと、心配だ。いや、それよりなにより、まずパンツ履け。 お風呂といえば、今日私がお風呂

1本の記事で人生変わった話 #noteでよかったこと

「18年間料理を続けてたどり着いた、簡単で続けられる自炊のコツ5つ」というnoteを書いたのは、去年の3月。それ以前は主に好きな店の紹介記事を書いていたのですが、記事を読んだ友人たちから「外食頻度半端ないね」と言われるようになりました(確かにそれもそうなんだけど)。この言葉をきっかけに、確かに外食は好きなんだけれど、食べることが好きなベースにあるのは料理だなと改めて気づき、料理を続けるためのコツを書いたのがこの記事でした。 一人暮らしを始める人が多い3月というタイミングがよ

愛をあるだけ、すべて

2018年10月29日、子どもが産まれた。 振り返ると、とても充実した1年だった。何年後かに振り返った時に、いつの時代に戻りたいかと聞かれても、多分2018年は選ばない。軽くハイになっていたかもしれない。こんなに一年を長く感じたこともなかった。 僕は40歳くらいで死ぬと思っていた。希死念慮があるとかじゃなくて、漠然と、僕の人生がそこから先に存在していると想像できなかった。父親が四十代で突然死んだことも影響しているかもしれない。30歳の時に東日本大震災が起きて、それが確信に

自分には文章力がないからブログなんて書けない、というのは大きな勘違い

絶対に失敗しないブログの書き方として、まずはブログをメモのために書きましょうという話を書いてから、すっかり間が空いてしまいましたが、皆さんブログは続いてますでしょうか? 昨年末頃から、何人か、あの記事を読んでブログを始めたとか再開したという嬉しいお声を頂きましたので、あらためて続きを書いてみます。 皆さんが、たまにでも、メモとしてブログを書くことを続けられそうなのであれば、間違いなく皆さんはブログに向いてます。 ということで、今回はステップ1を終了して、次