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#デザイン 記事まとめ

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デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
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2019年4月の記事一覧

Webデザインの守破離

僕がWebデザインの工程に取り入れていることは、「守破離」です。 守:スタンダードに組む 破:アレンジする 離:オリジナリティを出す 一気にゴールまで向かおうとするのではなく、段階をふんでいくとやりやすいです。構成がしっかり反映された「守」でもそれなりの出来栄えに仕上がってしまって、そこで手を止めてしまうのを防ぐ効果もあります。やはり「守」あたりだとつまらないですし。Webデザインあるあるで"ワイヤーフレームどおりにしかあがってこない"というのも「守」がそれなりに見えて、

フィラデルフィアはまだ寒い (その②:ロバート・ヴェンチューリをたずねて)

ロバート・ヴェンチューリの著書『建築の多様性と対立性』は、相場ではル・コルビジェの『建築をめざして』に次いで重要な20世紀の建築書とされている。 けれど、この本を読んでる建築学科の学生って、いまどのくらい居るんだろうか。正直あんまりいないんじゃないかなぁ・・と思う。もはや、最近は別に読むことも推奨されていないのかもしれない。ましてや、彼の作品については授業や設計スタジオでも殆ど言及すらされないのでは、なんて想像する。 いや、別に「最近の学生はマッタク・・・」的な、先輩風ポジ

カルチャー崩壊と再構築。 Goodpatchが取り組んだ組織デザインの2年間 - 前編

会社組織を運営していく上で企業文化の重要性は多くの経営者が理解している事かと思います。僕ももちろん起業前から企業文化が一番の差別化ポイントになると理解し、会社運営をしておりました。 創業期から毎日の朝礼、朝礼ではLTと英語でのカンバセーション、毎週月曜日のプロジェクトレビュー、オープンでフラットなコミュニケーション、グローバルコミュニケーション、チームでデザインする、デザインに対してのディスカッションなど、多くのカルチャー醸成のために多くの取り組みを行ってきました。 しか

フォント選びに迷ったら見返したい、おすすめ定番フォント31選まとめ (欧文編)

こんにちは!トライブグループという会社でCDOをやっています、原田佳樹 @yoshigorouu といいます。前回はこんな記事を書きました! 今回の記事では、デザイナーが抑えておくべき定番欧文フォント31個(+おまけ)をまとめました。世の中で使われている大体のフォントをまとめてあるので、何かデザインするときの辞書的な感じになれば嬉しいです。 1. フォントの世界に魅入ったきっかけ私のデザイナーとしてのキャリアはスタートアップ歴が長いので、スキルセットがサービスデザインに寄

適当に降りた駅で適当に歩く 〈東船橋〉

東船橋。中央・総武線が通っている駅だ。 大学に向かう途中で停車する駅だが 一度も降りたことがない未開拓領域だった。 改札を抜け、とりあえず、外を適当に歩いてみる。 駅前にはピザ屋・焼肉屋・カフェなどがあったが、 特にお腹が空いているワケではないのでスルー。 適当に歩いていると、公園に着いた。 そこには乱雑に放置された教科書が捨てられていた。 よく見ると「標準眼科学」と書いてある。 内容が難しくて学習を諦めてしまったのだろうか。

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試し読み:『スペキュラティヴ・デザイン』 日本語版序文

2015年11月に刊行した書籍『スペキュラティヴ・デザイン』をご紹介します。着々と売れ続け、このたび重版4刷の運びとなりました。 本書の冒頭に示されているのは、著者のダン&レイビーによる以下の表です。ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。 何かひとこと言いたくなる、まさに議論を呼び起こす構図となっていますが、続くテキスト「はじめに」の冒頭において、ダン&レイビーは以下のように語ります。 本書のきっかけは、私たちが数年前に作成した「A/B」というリストだ。こ

いちばん詳しい Sketch / XD / Figma / Studio の比較 〜4. シンボルとスタイル

Sketch, XD, Figma, Studio を比較する連載記事の4番目です。 ※ 2019年5月追記: XDのシンボルについての大幅なアップデートに対応して、内容をかなり修正しました。 1. 導入と背景知識 2. 基本項目の比較 3. デザイン機能比較 4. シンボルとスタイル ◀イマココ 5. プロトタイピングとコラボレーション 6. まとめ 今回はUIツールの肝とも言える、「シンボル」の機能や管理性能、「スタイル」の機能、デザインシステム・コン

なぜ「問いのデザイン」なのか

2015年頃から「問いのデザイン」を一つのキーワードに掲げて、研究会や講座イベント、さまざまなプロジェクトを実施してきました。次第に外部企業様からお声がけをいただくかたちで「問い」を題材にした研修やセミナーなどの機会も増えてきました。 "問いのデザイン"というテーマに対するニーズの強さを感じると同時に、一口に"問いのデザイン"といっても現場によって指し示しているもの(要望のレイヤー)が異なると感じます。改めて「問いのデザイン」とは何か、それがなぜ重要なのかについて、レイヤー

平成における価値とデザイン ~令和のデザイナーに求められるもの ~

平成も残すところあと30分ない。令和の足音が聞こえてくる瞬間に価値とデザインという観点で31年を振り返ってみました。 では、懐かしさ全開でいってまいりましょう。そしてめちゃくちゃ長いので気になるところだけ読んでもらえたら。。。笑 インターネットの誕生による平成の幕開け平成に生まれ、IT企業に勤めた僕の身近な存在。今や世界のインフラ。インターネット。間違いなくこいつの誕生が平成を振り返る上でも重要だろう。 平成8年 Yahoo!JAPANがサービスを開始。この時の日本のネ

最近よくあるグラフィックレコーディングへの誤解の考察。

0-🐤まえがき1-🕵️‍♂️‍♀️そもそも私は何を探求しているのか? 私は、2013年3月から、 多様な専門家や実践者や生活者たちが集い、何か新しいモノゴトを生み出すための話し合いの場を研究対象としている。多様なメンバーが集う場は、新しいモノゴトのアイディアが 生まれる可能性は高まるが、同時に、それぞれの立場、経験、 目的、想いの違いから、衝突や沈黙が起きることも多い。 そこで、私は、そのような衝突や沈黙した話し合いの場で、Tokyo Graphic R

サービスの個性や「らしさ」を体現する、「ことば」のデザイン

こんにちは!はのめぐみです。キッチハイクという食コミュニティサービスでデザイナーをしています。 4月26日に開催された、DIST.26「Webサービスの個性を支えるデザイン」で LT をしてきました。この note はその紹介記事です。本番では口頭での補足になった部分や、時間の都合上、泣く泣くカットした「もぐもぐ」セクションもフォローアップとして書いています。「もぐもぐ」って何?と思った方は、記事を読み進めていくとわかりますよ😉 登壇資料は全編公開しています登壇資料はフォ

バーチャル建築家の1年

[これは悠々自適な生活をしている人ではなく、ただ休憩してる人です] バーチャル建築家の番匠カンナです。2019年4月26日で、生まれて1年になりました。 こういう「書くチャンス」は面倒がらずに大切にしたいので、こういう人が存在したという記録と、今後も存在するということの宣言のために、ちょっと振り返り記事を書きます。 1) Vtuber期2018年の年初にミライアカリちゃんのVRChat動画を見て4ヶ月、気がついたら私は肉体を手に入れていた。そしてまず“Vの人”は動画を撮

076:デジタルなマテリアルをフィジカルな世界に召喚したゆえの「脆さ(fragility)」

「4 Material Centered Interaction Design───Toward a New Method and Foundation for Interaction Design」のまとめ フィジカル・マテリアルとデジタル・マテリアルとのあいだに形而上学的・存在論的なちがいをつくるべきではない.このちがいをつくらないことで,「見える」マテリアルと「見えない」マテリアルとのあいだにも区別をつけないことになり,「物質」と「非物質(電波)」も一緒に扱うことに

世界的広告会社の副会長から学んだタピオカドリンク店のデザイン

物事を見る枠組みを変える効果があるリフレーミング。そのユニークな例を紹介しているのがロリー・サザーランド氏のTEDトーク。 彼はOgilvy Groupの副会長を務め、広告業界に大きな影響力を持つ。特に面白かった部分を紹介しましょう。 学んだことを活かした結果、どういうわけか最終的にタピオカドリンク店の新しい施策になった笑。 例えば、なぜ年金受給者は若年の失業者と比べて、はるかに幸福感が高いのか? どちらも結局は人生において全く同じ段階にいるのです。どちらもありあまる時