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阪神タイガース 記事まとめ

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#スポーツ

桐敷拓馬がタイガースの“キリフダ”たる所以を見た【8/2 対ベイスターズ戦】

8回裏にベイスターズが反撃を開始したとき「ああ、プロ野球だなあ」というのをすごく感じた。横浜スタジアムの3塁側はベイスターズファンとタイガースファンが入り混じって座っている。決していがみ合うことはなく、それぞれが思い思いに野球観戦の時間を楽しんでいた。 だが8回にベイスターズ打線が先発の村上頌樹を捉え始めてからは状況が変わった。逆転を信じて打者にエールを送るベイスターズファンと、抑えてほしいと願うタイガースファン。双方の応援があちこちから聞こえてくる。球場に来ていなかったら、

森下翔太が3試合ともヒーローになったから、また書き 始めようと思った【7,26~28 対ドラゴンズ戦○】

今回はちょっとだけ自分の話をさせてほしい。 今年に入ってから、試合noteを迷いながら書くことが増えた。5月になってから余計に迷うようになった。 有り難いことに、この試合noteも多くの人に読んでもらえた。タイガースが日本一になったことも影響しているだろう。優勝した日に書いたnoteは公式に取り上げてもらった。 もっと良いnoteを書きたい。 読んでくれる人に少しでも喜んでもらいたい。 せっかくだから少しでも応援したくなるような内容にしたい。 色んなことを考えれば考える

【中日】岩嵜翔投手・福敬登投手がキッカケに? 立浪監督の策を活かすヒントとは ~7/27~

◇7月27日 阪神7-3中日(甲子園) 中日先発・メヒア投手が試合序盤から失点を重ね、5回終了時点で0-7。 借金は今季最多の「10」まで膨れ上がり、Aクラスの背中が遠くなってきました。 立浪和義監督はこの日、福永裕基選手を左翼で起用。高橋周平選手との同時起用を可能にした攻撃型オーダーで挑みました。 ただ、今後の浮上を探るには、別のポイントにヒントが詰まっていました。 意図伝わる敗戦 前日(26日)、12安打を放ちながら1得点に終わった打線。今季もチーム得点数はリ

パリ五輪開幕。開会式は雨中のセーヌ川。川のパレードは絵になる。阪神の日本一パレードを道頓堀でやってほしかった。五輪メダリストは東京・隅田川でパレードを!

パリ五輪が開幕した。開会式は雨中のセーヌ川。各国・地域の選手団は船に乗っての行進だ。川のパレードは絵になる。米国ではスポーツの優勝パレードで一部ルートが川を通ることもある。昨年38年ぶりに日本一になった阪神。道頓堀でパレードをしてほしかった。日本の五輪メダリストには、東京・隅田川でぜひ記念パレードを行ってほしい。 パリ五輪の開会式は26日(日本時間27日)に行われた。パリ中心部を流れるセーヌ川が会場だ。競技場外で開会式が行われるのは、夏季五輪では初めて。ファッションの発信地

球宴はホームラン祭り。計6発が飛び交う空中戦。ベンチ前のパフォーマンスに監督も参加。高校野球でも期間限定でOKにしては?せっかくの夢舞台なんだから

オールスターゲームはホームラン祭りとなった。計6発が乱れ飛ぶ空中戦。ベンチ前のパフォーマンスでは監督も参加するほどの盛り上がりも見せた。高校野球は来月、甲子園を舞台に全国選手権が行われる。せっかくなんだから、期間限定でパフォーマンスありにしてみては?高校球児たちの夢舞台。ちょっとぐらいはしゃいでも大目に見ましょうよ。 23日に北海道のエスコンフィールドで行われたオールスター第1戦。試合は二回表に大きく動いた。セリーグが打者13人を送り込んで9得点のビッグイニングに。 なか

勝ち続けることの難しさ。夏の高校野球。昨年の甲子園Ⅴの2校が地方大会で敗退。夏の慶応と春の山梨学院。プロ野球は阪神とオリックスが頂上決戦まで勝ち上がれるか

何事も勝ち続けることは難しい。人生でもスポーツでも。高校野球の世界では、昨年の甲子園優勝2校が地方大会で敗退した。夏の慶応と春の山梨学院だ。プロ野球では昨年日本シリーズを戦った阪神とオリックスが今年も頂上決戦へ勝ち上がれるだろうか。勝ち続けることの難しさを野球は教えてくれる。 昨夏、「エンジョイベースボール」をモットーに慶応が快進撃を続けた。甲子園決勝では前年優勝の仙台育英を倒して107年ぶりの優勝を果たした。決勝での大応援には否定的な意見も少なくなかったが、優勝をつかみ取

ほんのちょっとの差が結果に大きな違い。そこまでの過程が大事。決勝点はショートゴロ。広島が無死満塁の好機を生かす。接戦制してセリーグ首位に浮上

ほんのちょっとの差。これが結果に大きな違いをもたらす。そこまでの過程が大事なのだ。スコアは1-0。決勝点はショートゴロによってもたらされた。勝った側はラッキーだし、負けた側は不運ともいえる。広島が昨季日本一の王者阪神に競り勝ち、セリーグ首位に躍り出た。シーズン前半戦の最終盤。戦国時代のセリーグは最後まで息が抜けない展開だ。 19日に甲子園で行われた一戦。オールスターゲーム前に行われる最後の3連戦の初戦だ。広島の先発は今季8勝でリーグ最多勝トップタイの床田寛樹投手。対する阪神

【中日】岩嵜翔投手にチャンスを 光が消えていないと感じた場面 ~7/14~

◇7月14日 阪神6-2中日(バンテリン) 延長10回表、この日1軍登録された橋本侑樹投手がバント処理できず、ピンチを招いて失点。同一カード3連勝とはなりませんでした。 中日は試合前、6人の投手を入れ替え。橋本投手に加え、岩嵜翔投手、勝野昌慶投手が1軍昇格しました。 その中で気になったのが岩嵜投手。この日は1/3を投げ、被安打2、与四球2、失点2と厳しい投球になりましたが、まだ光は消えていません。 火消しならず・・・ 橋本投手の後を継いだ岩嵜投手。1-2と勝ち越され

【中日】藤嶋投手VS島田選手が分岐点に? 乱打戦を制した要因とは ~7/13~

◇7月13日 中日10-8阪神(バンテリン) 中日先発・涌井秀章投手が1回で降板し、その後両チームの打線が爆発。 5回終了時点で10-8とド派手な展開になった試合を、中日が制しました。 分岐点となったのは6回表。藤嶋健人投手VS島田海吏選手の対戦にありました。 島田選手優位の中で・・・ 5回裏、中日が5点を奪って逆転。試合の流れを掴むには、6回を0点で抑える必要がありました。 藤嶋投手はイニング跨ぎ、阪神の攻撃は1番・島田選手からと、何が起きてもおかしくない場面。

七夕に込めた少年の願い。手術へ勇気与える一打。阪神・原口選手が逆転サヨナラ勝ちにつながるタイムリー。自身も大腸がん手術を経験

七夕に子どもたちの願いを叶えたい。手術を控える少年は、大好きな野球チームの選手から「がんばれ」と言ってほしかった。阪神の原口文仁選手(32)は勇気を与える一打を放った。逆転サヨナラ勝ちにつながるタイムリー。自身も5年前に大腸がんの手術を受けて復帰した。九回2死からの快音は少年へ「がんばれ」と発していたはずだ。 7月7日に甲子園で行われたDeNA戦。阪神は追い込まれていた。4-5と1点を追う九回の場面。2死満塁と塁を埋めた展開で、球場内に「原口選手」の名がアナウンスされた。

植田海を応援しているから、僕は相手のプレーを称えることにした【6/30 対スワローズ戦●】

8回表に5点目が入ったとき、「今日の出番はないな」と思った。その目論見は外れた。直後の守りで逆転されて迎えた9回表。同点のランナーが塁に出た。 出塁した前川右京と入れ替わりで、僕が1番応援している選手が出てきた。 結果、この試合は植田のタッチアウトでゲームセットになった。植田は本塁でタッチアウトになった。本塁上で悔しそうにうつむいていた植田の顔を、僕はしばらく忘れられなさそうにない。 試合中継が終わったあと、勝敗を決めたプレーをもう1度見てみた。見るのはつらかったけど、該

勝負強さは悔しさの中から生まれる。中日の板山選手が古巣阪神から値千金の決勝打。昨季に戦力外通告。新天地で育成契約からはい上がった

勝負強さは、時に悔しさの中から生まれるかもしれない。中日の板山祐太郎選手(30)が値千金の決勝打を放った。相手は昨季まで在籍していた阪神だ。戦力外通告を受けたが、まだ現役でプレーできると手術に踏み切り、新天地で育成契約からはい上がった。プロ9年目。古巣への「恩返し」にもなった試合。はい上がる男の強さが凝縮されていた。 25日に倉敷で行われた竜虎対決。両チームの先発は、阪神が才木浩人投手、中日が小笠原慎之介投手だった。 両投手の好投で、イニングボードには「0」が並んでいく展

豊田寛の打席を見落としたくない理由【6/18 対ファイターズ戦◯】

セ・パの交流戦の最終戦は、思いがけない形で終わった。1対1で迎えた延長11回、1アウト1,3塁のチャンスで相手バッテリーの守備が乱れた。その隙を突いた植田海がサヨナラのホームを踏んだ。植田は代走として11回から出場し、相手の内野守備が乱れる間に1塁から3塁を陥れている。 足でプレッシャーをかけられる植田がその力を大いに発揮して掴んだ勝利といって良いだろう。応援している選手が活躍するのは嬉しいけれど、この選手がサヨナラのチャンスを作ってくれたことが嬉しかった。 豊田寛。 つ

その鋭い打球をずっと待っていた【6/21 対ベイスターズ戦◯】

小幡竜平という選手は本当に強い。試合中は表情を変えず淡々とプレーしている印象を持つかもしれないが、表に出ない芯の強さを感じる時が何度もある。同じショートの木浪聖也が骨折で戦線を外れてからまだ3試合目。それなのにプロ2回目のサヨナラ打を放ってしまうのだから。 やっぱりこの選手は本当に強い。 試合前の打撃練習。僕が見に行く試合は大半がビジターゲームだから、早めに来てタイガースの選手が練習する様子を自席で見学している。佐藤輝明や森下翔太が力強いスイングで打球をどこまでも飛ばす姿は