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北海道日本ハムファイターズ 記事まとめ

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2021年12月の記事一覧

2021シーズンレビュー 打者編①

 ファイターズの選手のシーズンレビュー企画第1弾。今回は打者編のPart1として、近藤、髙濱、淺間、野村、王の5人の2021年を振り返っていく。 近藤健介  打率3割の常連だっただけに、今季打率が3割を切ったことで調子が悪かったという見方をされがちではあるが、本塁打、長打率はキャリアハイ、Run ValueにおいてもNPB全体の9位につけており、文句のつけどころの無い成績と言えるだろう。  ボール球を振らない選球眼は健在でボール球スイング%はNPB全体で西川に次ぐ2位。追

北海道日本ハムファイターズのプライマリーロゴ・ユニフォームが刷新される話。

こんにちは、地方公務員の新家です。北海道猿払村に勤務しています。 今日は、12月24日に発表され北海道日本ハムファイターズのプライマリーロゴとユニフォームが刷新されるという話題に注目してみました。 プライマリーロゴ現在のプライマリーロゴは2004年の北海道移転に併せて制定。これまで18年間にわたって使用されてきました。長年見続けてきたので、多くのファンにとって馴染み深いものとなっていると思います。自分にとっても、同じ想いです。 2023年に新球場「ES CON FIEL

ファイターズは西川遥輝を手放すべきだったのか 後編

 前編では、西川遥輝がいかに素晴らしい選手なのかを紹介してきた。  ではフロントはなぜ西川を手放すことにしたのか。この理由について後編で探っていくことにしよう。  まず、今季の成績を見ていく。  今季はとにかく苦しみ続けた一年となった。レギュラーに定着した2014年以降最低となる打率.233、OPSも初めて7割を切り.673。MLB挑戦を表明したもののその夢は叶わず残留することとなった昨オフからの調整は心身ともに難しいものだっただろう。  一見すると不調の原因は変化球を

スターになりきれなかった少年、西川遥輝ーファイターズの11年間は終わり、再びプロ野球の海へ漕ぎ出す旅が始まるー

今季シーズン終了後、北海道日本ハムファイターズからノンテンダーやらいう自由契約となった西川遥輝選手が、楽天イーグルス入団の運びとなった。 2010年ドラフト2位で入団。当初から同期入団の谷口雄也とともにトップアイドル選手として人気者だった。肩の治療が癒えてきた2年目から一軍に抜擢、内野手でスタートしたが、外野転向で本格化する。球界屈指の俊足で、高レベルの盗塁技術をもち、盗塁王も4度獲得。広い守備範囲でゴールデングラブの常連となる。 2020年オフ、ポスティングでメジャーリ

【BIG BOSS】『ド派手な会見』から学ぶ!話すテクニックと最高のチームづくり!!

こんにちは。 住谷知厚です。 皆さんは、野球に興味はありますか? 今年のプロ野球日本選手権シリーズでは、東京ヤクルトスワローズが20年ぶり6回目の優勝を果たし、日本一に輝きました。 おめでとうございます。 そして、ひと段落したプロ野球界で次に訪れるのは、人事移動です。 今年は、大きな話題になったニュースがありましたよね。 プロ野球日本ハムの「BIG BOSS」こと”新庄剛志新監督”です。 新庄剛志新監督皆さんは、新庄剛志氏のことはご存知ですか? 1989年ドラ

鶴岡慎也現役引退。みんな大好き鶴ちゃんーその闘志の炎は、これからもきっと灯され続けるー感謝を込めて

多くのファイターズファンから「鶴ちゃん」の愛称で親しまれた、鶴岡慎也捕手が、引退を表明した。19年目の終わりだった。 わたしが、勝手につけていた鶴ちゃんのキャッチフレーズは、「ダルの愛妻」でもなく「ハーデル」(ヒルマン元監督がつけたあだ名)でもなく「ガチャピン」でもなく、「豪打鶴岡」である。 2006年の日本シリーズで、初めて鶴岡選手を見た。彼はチャンスで、勝負の大事なところで、ヒットを打っていた。打撃の良い選手というイメージが、頭に染み付いた。実際は、さほどでもないのだ

策士・新庄剛志

 ビッグボスこと新庄のコメントを監督就任以来ずっと見ていますが、「この人エンターティナーというより、策士だ」と強く思っています。そのことを書いていきます。  まず、監督就任時「背番号1は僕が着けます」と言ったのですが。細かく書くと、  >僕のイメージっていったら、やっぱり1番じゃないですか。1番をつけたいという気持ちもあるんですけど……。やっぱり主役は選手。スター候補を育てて、その子に1番をつけてほしい  とあります。つまり、「日本では選手が一ケタの番号を着けるのに、監

ファイターズは西川遥輝を手放すべきだったのか 前編

 2021年11月16日、ファイターズは西川遥輝、大田泰示、秋吉亮の3選手に対し、来季の契約を提示せず、チームの保留名簿から3選手を外した。この中でも、今シーズンもレギュラーとして130試合に出場した西川が事実上の自由契約となったことは格別大きな衝撃を与えた。ファンも多く名実ともにチームの顔だった西川を、球団はなぜ手放したのか。今回は前編と後編に分けて、その真意に迫っていく。  西川遥輝の最大の特徴と言われて思い浮かべるものはなんだろうか。盗塁王を4度獲得したスピードや盗塁