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157.『まだまだ』って言葉はね、魔法の言葉なんだよ!

人生の魔法の言葉『まだまだ…』


今から12年前、わたしの父が両足を脱臼した。布団に入り寝静まる頃、強烈な痛みに襲われ、夜眠れなくなってしまうという。それが3日間以上続いた。早速、わたしの先生でもある菅原総合手技療法室の菅原先生のところに連れていった。

この先生は、わたしの長年の足の痛み、肩、腰の痛みを一発で消してくれた。もうすでに80人以上紹介し、そこでほとんどの人が完治している。完治しなかった人は約3人という恐ろしい成果。わたしの父は当時87歳。しかし生涯現役を貫き、わたしの事務所に毎日常住している。重い物を持ったため脱臼してしまった。


ほとんどの人は普通、整形外科や針治療、整体に通うが、わたし自身はそのような場所に疑問をもっていた。それは通院するだけで対処方法がないことだ。痛みは痛み止めの薬を処方し、湿布を貼らせるか、電気治療しかおこなわれず、ただ通院させ続ける。

それに湿布は患部を冷やすだけで、治すことではなく、むしろ冷やしてしまう。患部を冷やせば、当然、螓液の流れは悪くなり、筋肉や骨を硬直させてしまうだけで、むしろ逆効果ではないかと長年考えていた。

電気治療で患部を緩め、そして冷やす……。

どうもおかしい? 

それに針治療も効果はあると思うが、まるで麻薬のように通い続けなければならない……。

これもおかしい?

そんな中で、この菅原先生と出会った。この先生の基本は『 柔 』(やわら)だという。柔は、「柔道」ではない。武士の時代の頃戦いの中でこの『柔』という術があり、そしてヨガを学んだという。この先生の父は柔術家で、母はお産婆さん。こどもの頃よりそれぞれの術を学び見てきたという。

わたしの父が治療中にこんな質問をした。
「先生はかなり力がありそうですが、おいくつなんですか?」

しかし、年は言わない…。


父は「わたしはもう老いぼれのポンコツでもう身体がいうことを聞いてくれないんですよ。もう87歳になってしまいました……。」

すると、先生は。
「そうですかあ。まだ87歳ですかあ。あなたの膝と肩は、50代ですね。特に肩は50肩のようですから……。だから、あんたは50歳代だね~」

「それに骨がしっかりしているし、身体は息子さんより柔らかい……。若いですねェ。えっ、わたしの年ですか? わしは、まだ75歳ですよ…。」

「え! まだ……。」父は驚いていました…。


「そう。人間は生きとるときは『まだまだ』だからまだ75歳。人は死ぬ寸前になって初めて『もう』ですよ……(本当は90歳なのですが、自称75歳、永遠の75歳だという)」

「………………。」

「まだまだ、あなたは若い。痛みも感じるし、歩いているし、それに身体が柔らかい。『まだまだ』ですよ、ハッハッハー」父は、ほっとした顔をしていました。 

手技師菅原先生の豪快な弁。

人生すべて『まだまだ』という。

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©NPО japan copyright association Hiroaki


「まだまだ」でこんな話を思い出した。


エジソンはいう、「本当に活気のある人生は、決して年をとるにつれて衰えるものではない」。エジソンは80歳にして「ゴム質を含んでいる植物の栽培」という新しい研究テーマに取り組んだ。


ルネッサンス時代の偉大な芸術家ミケランジェロは、「もう年だからなどと心の中に限界を設けない限り、人生には限界なんて存在しない」と88歳にして仕事に熱中していた。


発明家のベルは、「まだまだ死ぬまで発明はやめない」と死ぬまで決して発明をやめなかった。そして、
「観察を続け、観察したことを記憶し、ある物事について、なぜ、どうしてと増え続ける疑問について、解答を探している人は、誰もが決して思考力の低下を起こさない」ともいう。


ソ連からアメリカに渡った家具のディーラー、ローズ・ブルムキンは、なんと95歳で新しい会社を設立し成功を収めた。

このように人生は進歩か後退しかない。自分はもう完成された人間だ、もう終わったと感じたら、それ以上の飛躍はない。


まだまだ、たくさんやりたいことがある。
それを一つ一つやってみよう。

そういう意気込みのあるところに、人生の成功が隠されている。

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奇蹟の人ヘレンケラーの話はあまりにも有名だが、ヘレンの、このことを知る人は少ない。三重苦のヘレンが両足の自由がきかなくなった。しかし、登山の夢を捨て切れなかった。そこで、両腕だけの力で、高さ60メートルの絶壁に挑んだ。まわりの人々は、あまりにも無謀だ、無理だと答えた。


しかし、ヘレンは「まだまだ大丈夫よ」といい、1回にわずか15センチの歩みで、それでもついには登頂に成功した。

これは奇蹟なのだろうか?

もしこれが奇蹟だとしたなら、『まだまだ』は奇蹟の言葉かもしれない。


日本にもこんな人たちがいる。

104歳の田村茂平さん。かれは100歳になってから英語の勉強を始めた。102歳になったとき、英語で文通を始めるようになった。相手は45歳のイギリス女性。彼女は、どうしても102歳という田村さんの年齢が信用できず、わざわざ日本までやって来て驚いたという。

やはり、『まだ、まだ』という。

103歳になる寺田廉さん。東京は恵比須で、現役で外科・泌尿器科を開業している病院の院長さん。現役の医師として日々、診療している。「まだ、まだ。やたいことがいっぱいある、あれもやりたい、これもやりたい。時間が欲しい」という。


さあ、「まだまだ」で奇蹟を起こしましょう。


では、まだまだ、明日!


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