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348.考えているだけでは何もアイデアは浮かんではこない。行動することですよね。

1.たったひとつの言葉からアイデアが生まれる


「始めに言葉ありき・・・・・。」これは聖書の一節。

人は言葉によって人生を左右する場合がある。
言葉は発想における重要なキーワード。
言葉というものはとても不思議なもの。

人はたったひとつのさりげない人の言葉によって傷ついたり、嬉しくなったり、悲しくなったりする。

また、どんなにぶ厚い本を読んで感動したからといって、その本のすべてで感動している訳ではない。

むしろ学んだり、感動したりする部分は、そのほんのわずか一行だけの言葉(文章)に共感することから始まったりもする。

そのわずか一行の文章や、たったひとつの言葉によって、人は勇気づけられたり、ひらめいたり、ヒントを与えられたり、ショックを受ける場合がある。

また、それとは反対に、何も感じなかったり、つまらなかったり、必要性を感じなかったりする場合もある。
つまり、自分が感動したからといって、他人が感動する場合もあるが、まるで感動しない場合もある。
その大きな違いは、やはり求めているものの違いの差にある。

たとえば、人間は自分に都合の悪い情報よりも、良い情報により多く耳を傾けてしまうという“盲点”がある。
そこで知らず知らずのうちに、無意識に良い情報ばかり求めてしまう。
そして、自分の狭く、偏った情報だけを情報のすべてと思い込んで誤った判断を下してしまう場合も多い。

これを“思考の盲点”と呼んでみる。

こうした“思考の盲点”に陥ると、言われてみるまで気づかなかったり、なかなかいいアイデアが浮かばなくなる。

人は誰もが、
「なぜいい考えが浮かばないのだろう?」
「なにかいい考えはないのか?」
「いい考えを出さねば~」
「もっと、もっといいアイデアはないのか?」
と悩む問題とぶつかる。

そしてこの思考の盲点(固定観念)からなかなか脱出することができない。
しかし、わたし達の身の回りには限りなく無限のアイデアが潜んでいる。

その無限のアイデアを取り入れるためには、「発想の転換」が必要となる。その発想の転換の第一歩は、誰もが陥ってしまう“思考の盲点”という固定観念から脱出するためには、自分にとって都合の悪い情報に耳を傾けるという考え方も必要となる。

これは意識的によい情報だけでなく、悪いことも受け入れることだ。

そして、その「良い情報」と「悪い情報」を常に比較させ、固定観念から脱却する方法がある。これは、いい考えが浮かばない時に利用する方法でもある。

「人は考える動物」だともいわれている。

確かに人はいつも頭の中で何かしら考えている。
その考えは、空想であったり、連想であったり、具体的事実を考えたりと常に考え行動している。

しかし、ただ考えているだけの人と、考え行動している人とは異なる。

ただ、考えているという人は一億数千万人いるが、考え行動しているという人はほんのわずかかもしれない。

つまり、考えることは、形にして初めて行動に結びついているといえるからだ。むしろ「考えている」という人は、ただ考えているだけであって、一瞬、思うだけであり、その考えは記憶からすぐに消えてしまう。

さらにその記憶からすぐに消えてしまうだけではなく「忘れてしまう」のである。人の記憶ほど曖昧で不確実なものはない。

だから、「今、考えている最中なんだ。」という言葉は、ただ考えているだけにすぎず、的が何も絞りきれてはいない。
「考え」は形にしなければ、「考えている」とはいえない。

たとえば、昨夜、何を食べ何時に寝たかなんてことすら簡単に思い出すことが出来ないくらい人の記憶は曖昧なもの。

そんな時に、どんな素晴らしい発想が生まれても、いい考えが浮かんだとしても、人はあっという間に忘れてしまう習性があるということを忘れてはならない。

ある芸術家が、自分の作っている作品、またはこれから作ろうとしている作品のアイデアを考えるために、あらん限りの集中力で、その一点を見つめ、じっと見据えている場面がある。

またロダンの彫刻のように、膝を組み、腕を頬にあて、ある一点を見つめ続けている場面もある。

ある会社では、机に向かい腕を組み、動きひとつなく、集中し考えている社員もいる。

しかし、考えているだけでは何もアイデアは浮かんではこない。
むしろ考えている姿はそこにあるが何も考えていないに等しいと思わねばならない。考える訓練は、そんなことでは育たないし、何も生まれてはこない。これを「机上の空論」という。

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どうか、みなさまの仕事や生活、趣味やさまざまな商品開発などのお役に立つことを主眼としています。ぜひ、楽しみながらお読みください。
私たち著作権協会では専門的なことはその方々にお任せして、さらに大切な「アイデア」「発想」などのヒントとなる内容にする予定です。
何度も言いますが「アイデア(内容)」は、著作権では保護できません。著作権が保護するものは「表現(創作したもの)」の世界です。
しかし、どちらもアイデア(ひらめき)があって、形になるものですから、著作権の世界でもこのアイデアという表現、創作の世界にもあるものです。
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