23.note記事のみんな、どうしてⒸマークがないの?
Ⓒマークと著作権その1.
質問⑯日本では、Ⓒマークは必要ない、といいますが、つけている人とつけていない人がいます、どうしてなのですか?
はい、Ⓒマークを付けている人と付けていない人はいますね。
それは、その人の自由だからです。私たち著作権協会としては「みんなでⒸマークを付けよう!」と呼びかけしています。
その理由は「私は著作者だ!」「私に著作権がある」「勝手に利用しないで!」「無断使用禁止!」の意味があるからです。
Ⓒマークは、正しくは「copy right mark(コピーライトマーク)」と呼び、主な表示の仕方としては「Ⓒ NPО japan copyright association(特定非営利活動法人著作権協会)」というように、「法人」「個人」「ペンネーム」その他の著作権者としての表示をします。
また、「Ⓒ2021.11.1 NPО japan copyright association」というように、著作物上に「発行年及び著作者」「発行年月日及び著作者」ならべて表示します。
Ⓒ NPО japan copyright association(表示見本)
判例によると、「日本国内では、著作物上にⒸマークがなくとも著作権法による保護を受けることができ、「Ⓒマークの表示は、その表示と共に記載された著作権者が存在するため、他人による無断使用を禁止する」という「警告としての機能は認める」されており、「簡便な著作権者の表示方法」として、多くの著作物に用いられています。」
これが、私たち著作権協会がⒸマークの必要性をおすすめしている理由です。
日本は「方式主義(登録の必要な国)」とは異なり「無方式主義(一切の登録を必要としない)」国なのだから、Ⓒマークは必要ない、というような見解が存在しているようですが、
それでは誰が「創作者なのか?」
誰が「著作者なのか?」
誰が「著作権者」なのかがわからないという恐れも出てきます。
また、勝手に許可なしで利用され、被害の恐れも出てきます。
やはり、著作者は誰なのかという表示は、作品に愛着のあるものならば表示する必要があると考えられます。
特にテレビや映画、本やイラスト、有名なキャラクターなどなどにはほとんどⒸマークが表示されていることがわかるはずです。
果たして、これでもⒸ表示は必要ないのといえるでしょうか?
また、これだけ発展しているネット社会において、どんな情報も一瞬で世界中に広がる中で、せめて、このⒸマークを付けることによって「著作者の存在証明」となるはずです。
また、「Ⓒ2021.11.3 NPО japan copyright association」と公表年月日(創作年月日)として表示することによって、「著作権の保護期間(死後70年間)」「著作者の存在証明」「著作権としての事実証明」が明確になります。これらが明確になると、著作権を貸与したり、譲渡したりする場合の証明効果として利用することができ契約(著作権使用許諾契約書・著作権譲渡契約書等)などに安心して記載して利用できるという利点があります。
そもそも著作物は創作した時点で自動的に権利が発生して、何らの登録、出願の必要がないために、「私が著作者だ!」という証明がありません。裁判で争いが生じたときに「私の権利だ!」ということの事実証明が必要となり、Ⓒマークを表示し、公開することによって証明ができます。
また、作品を引き出しにしまったままで誰にも見せてない場合、自分が作成したという証明ができません。また、その作品が紙媒体ならば直筆のサインなどが証明になりますが、デジタル上の場合、「公表年月日」が事実として証明できますからなお、明確になるはずです。
※注参考①このⒸマークは著作権法などで制定されたものではなく、「万国著作権条約」によって「著作権の発生に登録などの手続きを必要とする「方式主義」の国において、ヨーロッパ諸国や日本など手続きを不要とする「無方式主義」の国の著作物が保護を受ける上で必要とされるマークです」
万国著作権条約が作成された当時(1952年)、ヨーロッパ諸国や日本(ベルヌ条約加盟国)は、すでに「無方式主義」でしたが、アメリカ(ベルヌ条約未加盟国)は「方式主義」でした。(文化庁著作権課より)
しかし、1988年にアメリカもベルヌ条約に加盟し、「無方式主義」となったため、今では、Ⓒマークを表示する必要性はないという意見がでるようになりました。
当時は、特にアメリカで日本の著作物が保護を受ける上で、Ⓒマークの表示は重要でした。
さあ、note記事のみんな、Ⓒマークをつけよう!
あなたの作品は、あなたのもの、あなた独自のオリジナル作品。大切にしょうね。
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