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378.撮る側にも権利があるとしても、撮られる側にも「撮られない権利」と「撮られない自由」という権利がある。

プロもアマチュアも法律は同じ


撮る側にも権利があるとしても、撮られる側にも「撮られない権利」と「撮られない自由」という権利がある。
「撮らないで欲しい…。」
「やめてほしい…。」
だが、「嫌なら嫌って言えばいいんよ~」「嫌って言わなければ、いいってことだよな~」なんて嘯く者もいる。
誰もが、いちいち通りすがりに歩いていただけで、「撮らないで欲しい…」「やめてほしい…」なんていうのは不可能に近い。そのたびにスマホを確認して、「消してくれ…」なんていう時間などない。それをかさにかけて「断られなかったから~」などとは虫が良すぎる気がする。

撮られる側には「撮られない権利」と言うものがある。
それが一般的に知られている「肖像権」と言う言葉だ。
また、同時に「プライバシー権」もある。それは、他人のプライバシーを侵さない、人に知られたくないという権利のことだ。

だが、プロもアマも違うかもしれないが、これがプロだとどうだろう?
プロと言う者は、あくまでも仕事。報酬をいただいている人たち。アマは素人、無報酬だけの違いだが、報酬をもらうか、もらわないかだけの違い。

だが、プロの場合は、最初から「撮影場所」「撮影時間」「撮影内容」に基づいて準備をする。そこはアマも同じかもしれない。(スナップ写真は別だが…)
そして、その撮影が「ポスター」「パンフレット」等の印刷物で会ったり、出版物。または、企業からの以来のホームページやSNS等がある。

そのため、撮影する場合は充分な配慮とマナーを重要視している。
もし、人物などの売り込みがありそうな場合は、そこにいる肖像者に確認、承諾を得る。
他人の敷地内であれば、その持ち主に使用許可、撮影許可をもらう。そして、モデルさんがいれば契約書等を交わす。
最低限度、それだけの配慮をしてから撮影に入る。

もちろん、後でトラブルになった場合なども想定している。依頼先に対する迷惑などもかけれない。
このようにプロとアマの違いは報酬があるか、ないかだけの違いで、あとはまるで同じ。肖像者の許可なく、無断で撮影してはならない。
それが、トラブルを防ぐ最低限度の方法だ。

さて、勝手に撮影している人たち。
実際に訴えられたらどうするの?
知らないというだけで犯罪者になる、怖い写真の世界。

「それじゃあ、写真なんて自由に撮れない..」と文句を言う人がいる。
だが、人に不快感を与えたり、人を傷つけていいわけがない。
どうしても使いたい写真があれば、相手に必ず許可を取ればいいし、それが面倒なら写真を撮ることは諦めた方が良い気がする。


【情リテVol 23】肖像権について

ネットトラブル事例 SNS 肖像権


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※本内容は、しばらく「肖像権」シリーズとなります。
我が国、1億数千万人、すべてがスマホを持つ、一億総カメラマン時代。
現在、様々な場所でこの写真、映像の問題がトラブルとなっています。写真や映像を撮影した者には「著作権」があり、写された者には「肖像権」があります。「撮る側」には「撮る権利」があるといいますが、撮られる側には「撮られたくない権利」というものがあります。
もっとも大切なことは「撮る側」は人を傷つけてはならないという最低限度のルールやマナーが必要になります。
撮っただけであくまでも「個人的利用」「私的使用の範囲」だという人もいますが、たとえ、公表し、使用しなかったとしても、「隠し撮り」「盗撮」のような、悪質なものもあります。「撮る行為」というのは利用の仕方によっては「暴力」と化します。あまりにも安易に写真や映像が簡単に撮れる時代だからこそ、注意と配慮が望まれます。

本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
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