レターパックで届いた学位記。間違った日本語。
高3の8月、判定はE。
ひとり暮らしをしたい。日本語学を専攻したい。その二つの希望が叶い、そのうえ家からも許しが出る大学はたったひとつ。第一かつ唯一の志望大学だった。11月、頼みの綱だった推薦入試に落ち、センター試験2週間前の元旦模試の結果は前年の合格者最低点を100点も下回っていた。ギリギリまで絶望的だった。
合格発表の日はひとりでネットを確認した。受験番号の数字は若い。合格していれば最初の方に載っている。リンクを押し、スマホを伏せる。深呼吸するも、吐き出す息が震える。見