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AI×デザイン知見まとめ

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AI×デザインの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pag…
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記事一覧

話題のClaude「Artifacts」は対話型AIにおける「UX革命」である

ChatGPTのライバルサービスの一つである「Claude」が、彼らのサーバーが一時パンクするくらい話題になっている。 その理由は、運営元のAnthropicが発表した2つのリリースだ。 リリースの1つ目は新しい大規模言語モデル「Claude 3.5 Sonnet」のリリース。そしてもう一つが、今回の話題の中心である「Artifacts」機能のリリースだ。 「Claude 3.5 Sonnet」は、ほぼ全てのベンチマークでOpenAIの最新モデル「GPT-4o」を打ち負

物理のデザインでAIを使う課題と可能性

AI家具 - NO NAME実現したものがこちら。「NO NAME」とタイトルをつけました。 下に窄んだ台形のシルエットは、デザインの過程でAIを利用しなければ出来なかったであろう形状で、クリエイティビティにAIは影響すると体感したプロジェクトになりました。完成物は納品したクライアントにも"かわいい"と気に入ってもらえています。このnoteは、AIで家具のデザインをしながら考えたことと学んだことを、3つのテーマでまとめたものになります。 制作のきっかけプロジェクトはこちら

ベテランデザイナー向け 「わかっている」けど説明できないを突破するAI活用術

こんにちは。 TAMという会社でディレクターをしている中村です。 先日、以下の記事を公開したあと、社内の先輩デザイナーから「キャラクターの設定をAIと考えてみたい」と相談を受けました。 その流れで、先輩デザイナーとハンズオンでAIツールに入力するプロンプトを考えているうちに面白い結果になったので今回はその記事を書いてみようと思います。 結論としては、 「デザイナーの頭の中を言葉にするための質問を、AIに考えてもらう」 というアプローチになりました。 これは以前紹介

UXライターがAIと一緒にUXライティングやってみた

生成AIの発展により真っ先に淘汰されるというウワサのUXライターという仕事をしているものです、こんにちは。 遅かれ早かれ淘汰されるであろうとは思いつつも、自分が発揮するバリューにそれなりの自信もあるので、奪えるもんなら奪ってみろや!というスタンスで生成AIとは少し距離をとっていました。 なのですが。 先日「AI4D Gathering デザインプロセス大解剖 -実務での生成AI×デザインが丸わかり-」というイベントに参加したところ、ほとんどの登壇者の方がUXライティング

AIとブランドを作る。UXライティングにAIを活用する方法

今回のテーマは、「どのようにブランドを守りながら、UXライティングでAIを活用しているのか。」というところです。 note社では、社内のさまざまな領域でAIを活用しています。 これらAIを活用していますが、AIで全自動で作成してはおらず人とAIが協業しながらやっています。 色々この辺り試している中で、個人的に考えているAIとうまく協力するポイントである「できることを分類しておく」ということと「ブランドを守る」の2点について今回はまとめたいと思います。 1 分類して使い

「生産性」を上げる生成AIの力

column vol.1163 今週、KDDIが、国産の生成AIを開発する東京大学発のスタートアップ企業「イライザ」の株式を取得し、子会社化すると発表。 〈NHK NEWS WEB / 2024年3月18日〉 イライザは、アメリカのメタが公開した大規模言語モデル「Llama2」をベースに、経済産業省が所管する産業技術総合研究所の支援を受けて生成AIを開発。 先週、国内最大規模の国産の生成AIを完成させたと発表していました。 そうした流れの中で、KDDIは、自社の通信

【ウェビナー参加の感想】AIとUIデザイン

海外のクリエーターさんの話を聞いてみたいなと思い、”ジェイコブ・ネルソン”さんの無料ウェビナーに参加しました。 AIとの共存、今後より注力して学ぶべきことを説明してくれていました。 英語でのウェビナーなのかと思いましたが、同時通訳もつけてくれており日本語での説明も聞くことができて、わかりやすかったです。 ■テーマ:AIに置き換えられないUIデザインのスキルとは?未来のAIのできること まず説明いただいたのが、2027年・2030年・2040年の未来AIはUIUXの分野をど

生成AIの進化によって「デザインの単位」が変わり、「顧客体験の構造」も変化する

生成AIの発展によって、インターフェースやインタラクションは大きく変化するだろう。 その結果、ユーザー体験(UX)の在り方そのものも大きく変わっていくはずだ。 現在予約販売中の拙著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」では、そんなユーザー体験それ自体の変化についても1章を割いて解説しているが、本noteではその中から1つの変化をピックアップして紹介したい。 デザインの単位が "User" から "You" へ変わる「ユーザー体験」「ユーザー中心デザイン」「ユーザ

イラストレーターがAdobe Fireflyでイラストを作ってみた

こんにちは。LINEヤフーコミュニケーションズ クリエイティブ部OPSチームに所属している、下川です。 昨年まではイラストレーターとして、イラストチームに所属していました。 ▼イラストチームで書かせてもらった記事 みなさんは、生成AIを活用していますか?クリエイティブ部でも生成AIの活用が推奨されています。 が、イラストレーターの私は、画像生成系のAIはあまり使ったことがありませんでした。 というのも、「欲しいイラスト、描いたほうが確実じゃない?」とついつい思ってしまい…

2024年:AI時代のデザイナーに必要なキャリア形成予想

毎年書いているデザイナーのキャリア動向予想2024年verです。 今年はAI関連の知見を如何に集め、デザインに転換できるか?で明暗がくっきりと分かれるだろうなと思っています。 AIによるデザインの大きな変革に備える2023年、AI技術の発展はデザイナーにとっても大きな影響を与えています。ジョン・マエダ氏の「Design in Tech Report 2023」によれば、AIの進化はデザイナーに新たな可能性を開くとされています。報告書では、AIが「デザイナーに創造性をより発揮

デザイナーにおすすめ!AIツール7選(UXデザイン編)

こんにちは! Sun*デザインチームです。 2023年はChatGPTをはじめ、一気に生成AIを活用したツールが登場した一年になりました。2024年は、さらにAIとの向き合い方を問われる一年になると考えます。そうしたAIの台頭は私たちデザイナーの仕事・働き方を大きく変えることになるでしょう。 そこで今回はデザイン業務に活用できるAIツールを2回に分けてご紹介します。1回目はUXデザイン編を、2回目はUIデザイン・グラフィックデザイン編をお届けします。この記事はUXデザイン

(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書118 AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力

AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力 AIとユニバーサルデザインの融合 ユニバーサルデザインは、あらゆる人が等しくアクセスできる環境を目指すデザイン哲学です。この原則をAI技術に適用することで、障害のある人々を含む多様なユーザーに対応する革新的なソリューションが生まれます。 7つのユニバーサルデザイン原則とAI 1. 公平な利用 誰にでも公平に利用できること AIは、障害の種類に関係なく、すべての人にサービスを提供します。例えば、音声認識技術

Feedly + ChatGPTで、毎朝 自分専用のポッドキャストを自動生成する仕組みを作った

昨年こんな記事を書きました。 毎朝、デザイン系の英語記事を10件ほどおすすめしてくれるSlackボットです。このボットは現在も問題なく稼働し続けていますが、毎朝のニュースは文字で読むよりも音声として聞いたほうが負担が少なく続けられそうです。 そこで、このSlackボットを拡張して、毎朝デザインニュースのポッドキャストを自動生成する仕組みを作ることにしました。 成果物はじめに成果物について。完成したポッドキャストは毎朝SpotifyとApple Podcastで配信してい

CanvaのAI画像生成機能で、noteのプロフィール画像を作った話

初めましての方は初めまして。新卒でBtoBのIT企業に入社し、SNS運用や採用サイトの記事執筆をしているMIKANと申します。 毎週noteを書くぞと意気込んでから一週間、さすがに今やめたらお笑い種過ぎるぞ、!という思いで、PC画面と睨めっこ。20時まで終わるかギリギリでしたが、なんとか10分前には公開できる状態にできました。ほっとしています。 そんなことはさておき、今回は、noteで使うアイコンとヘッダーをcanvaのAI画像生成で作ったので、その機能と、作成方法の紹介