心の色をなぞる -ルドンの魅力について
【月曜日は絵画の日】
前回、生涯それ程作風を変えなかった、川瀬巴水について書きましたが、絵画史には、強烈に作風を変化させた画家もいます。
変化する画家の筆頭には、生涯四回以上、意識的に画風を変化させたピカソが勿論います。しかし、彼は実のところ、かなり理詰めに考える芸術家であり、とりあえず、その変化の動機は何となく理解できます。
しかし、フランスの画家、ルドンの場合は、相当特殊な変化です。
彼は、最初、黒一色の奇怪な版画家としてデビューし、名声を博します。しか