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渡る世間は、鬼ばかりなり。


最近よく見てるドラマは?
って話しによくなるんだけど。
今の恋愛ドラマも面白いし、ドキドキする。
だけど、やっぱり「鬼」が一番🤗

あれ、面白いよね。
という反応、実は少ない👊😭✨
へえー。が多い気がする。

昔から録画してあるものを繰り返して見るので、シリーズ10なんて、台詞まで覚えている。
というファンっぷり。
何しろ30年以上(たぶん)続いているドラマなんて、奇跡としかいいようがない。

「鬼」とは、「渡る世間は鬼ばかり」のこと。
かの橋田壽賀子さんの大ヒットドラマ。
シリーズは10作品にもなり、スペシャルもあわせたら、果たして何作品になるのだろう。

俳優さんが名優揃いなのは勿論。
私はあの出演者の役処が、皆さん自分勝手過ぎたりするところが、大好きなのだ。
人間、こんなもんだよな。
優しかったり、くずみたいだったり、英雄かのごとくだったり、ロクデナシだったり、ステキだったり、カッコ悪かったり良かったり。

ひとりの同じ人間が天使にもなるし、鬼にも
邪にもなる。それが極端で小気味良いのだ。

何よりも皆、結局、自己肯定感が結構高い。
好きなこと言うし、気分もコロコロ変わるし、
自分が一番正しいもん。みたいな雰囲気を
全員が遠慮なく出す。
あそこまで出してくれると、心地よいし、何故かスッキリする。
こんなドラマ、他には皆無だ。

昔、何かの番組で聞いたのは、橋田壽賀子さんも、夫側の親族に悩まされた時期があったとのこと。で、このドラマが始まるとすぐにその親族に縁を切られた、とご本人が笑っておっしゃっていた。ことの真相はどうあれ、それも含めて、想像力を掻き立てられ、余計に面白い。

言いたいこと言える、って難しい。
家族との距離感も、難しい。
好きなことで食べていくのも、嫁姑問題も、
生きてれば難しいことだらけだ。

その中で、上手くやっていくにはなんてテキストみたいなドラマも良いが、このドラマには
押し付けがましい教えが一切ない。

ただ皆、一生懸命に生きている。
時には自己中心的で意地悪く、時には
神のように寛大になりながら、
自己肯定感高めに、一生懸命生きている。
人間らしくて、そこが良い。

好き嫌いは好みの問題で、見てほしいです。
なんて押し付けるつもりはないのだけれど、
こんなに長く続いたドラマ、他にはない。

それ故に、今は故人となられた俳優さんが多く、時々寂しくなる。素敵な俳優さん達の最後の出演作かと思うとまた、感慨深い。

実は去年、喘息にかかり寝込んでいた時に、
久しぶりに「鬼」をゆっくり振り返る、という至福の時間に恵まれた。
といっても、ドラマのパワフルさのお陰か、
回復が早くて、予定よりも少ない本数しか見られなかった。

毎日咳が止まらず、食欲不振だったが、
ラーメン屋さんや、小料理屋さんが出てくる度に、美味しそうな餃子やラーメン、マグロのお刺身におなかが鳴った。つられて、おかゆが喉をとおってくれて、助かった。

色々あるのかもしれないけれど、岡倉のご家族にいつかきっと、また会える気がする。



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