《迷えるセカンドシングルウーマンへ》8、地方移住

離婚して約2年

40歳になって、わたしはこのまま

ずっと生まれ育った大阪で一生暮らすのだろうか?、と思った。

それまでは「夫の転勤」に期待していたのだが

夫がいなくなったので、その機会を失った。

元夫はドイツ転勤もカナダ転勤も

片っ端から断る会社員だったが、そのうち

何かの拍子に、何か起こるのではと思っていたのだ。

子供たちは中学生と小学生になっていた。

養育費は受け取っていたが、日々成長する

子どもに足りてるわけではなかった。

派遣社員の給与は昇給はなかなか無い。

時給5円上がると部長からお言葉があるほどの

事件だ。

私たちが住んでいたのは、環境は良いがかなり物価の高い地域、子どもは今後ますます大きくコスト高になるだろう、この先節約最優先の生活に耐えられるだろうか。

答えは否。

長男が中学2年生で、長女は小学6年生

絵に描いたように思春期。

ふたりは毎日張り切って通っていたが

地域の公立中学の教育体制に

いろいろ納得していなかったので、

環境をこっちから変えるというのもアリかと

考えた。

姉妹で育ち、13歳から女子高に通って24歳で結婚した私に長男を

育てるヴィジョンを持てるだろうか。

うわさに聞いたF県M市の公立高校にはいい環境がありそうに思った。

長女については女親がいるからなんとかなるだろう。

よし 地方移住だ。

今からおよそ20年前、地方移住を選ぶ子持ち家庭は少なかった。

いや、今も決して多数派では無い。

しかも親は母親だけ。

当然、両親はじめ友人一同反対だった。

今だから言うが、もし行ってダメだと思ったら

すぐ帰ってこようとおもっていたのだ。

みんな、なぜか行ったっきりになると思ったらしい。

さて どこへ移る?

F県M市を目指すことにした。


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