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猿☆人間
2022年1月31日 08:53
決めかねる僕に手を差し伸べるのがいつもの光景だと安心してしまうなんて情けないね.真ん中に切ったキウイを半分こずつスプーンで掬って食べる.何を埋めるでもなく深く深く掘り進めればそのうち見つかると思っていた斜めに浮かぶ月とくすんだ街灯どっちが眩しかったっけ今さら窓を開けて確かめるほどでもないからまた続きから始めよう..抱き寄せる時に目を伏せているのも見慣れ
2022年1月30日 09:14
落ちる涙が凍る前に拭い取って欲しかった瞬きが止まるまで待ってはいられないから.食べすぎた幸せをもどしてしまうような莫迦はしない.風は何も知らない風は何も語らないそんなことずっと前から判っていたはずなのに情けにでも縋るような声を何処からか上げては割愛した優しさ..落ちる涙が乾く前に奪い去って欲しかった輝きが消えるまで待ってはいられないから.読みすぎた顛
2022年1月29日 09:21
歌いたい歌があるのに歌えないなんてテレビのないリモコンとか火種のない煙草のようでやるせない.あなたの引力を借りて遠くまで連れて行ってほしい.泣けば泣くほど澄み渡ってゆく夜更け矛盾に入ったひびに塗り込むハンドクリーム知れば知るほど晴れ渡ってゆく夜明け台詞に戻った箇所に書き足すドキュメンタリー..掴みたい夢があるのに掴めないなんて終わりのないルーチンとか理由
2022年1月28日 09:36
色のない夢を見ては思い出に浮かぶそれらと比べてしまう癖がまだ抜けていないから落ち込む羽目になる.きっともうこれで最後の試着そう独り言ちるたびに.オートクチュールの溜め息他人のせいにはできない今さら似合わなかったなんて口が裂けても言えない手鏡の中から微笑むあなたにだけは好かれたかったそんな声にばかり照明が向いたとしてもここに立ってくるっと回って自分のままで居る
2022年1月27日 08:35
隣りの人と目を合わせるには鏡を見つめることの他にないのだろうか.泣いたりして大人なのにごめんなさい.ハッピーエンドから始まる物語にも掻い摘まれたなりゆきが一つはあってハッピーエンドたる瀟洒な花吹雪より取り除かれた輝きの一つはきっと懐かしい人肌の温もり..知らない人と待ち合わせるには名前を偽ることの他にないのだろうか.拗ねたりして大人なのにごめんなさ
2022年1月26日 09:01
時々思い出すんだ小さな頃に観た映画面白かったのだけれどもどこか淋しくて怖かった.赤い服の勇敢な少年が僕の心の中にも居て時折見せる弱さと対峙する.大層な武器はなく他にない閃きもちょっとしたユーモアも持ち合わせていないこんな僕にも輝ける瞬間があると笑わないで思っていられる本当の敵の存在に気がついた時立ち向かえるくらいのちょうどいい勇気が欲しかっただけ..何度も
2022年1月25日 06:41
僕には歌えなかった歌をあなたが愉しそうに歌っているそれは悲しいとはまた違ってだけれどもちょこっと苦い.トレードマークの帽子やっぱり見つけられないらしい.熱に濡れた体が奪ってゆく湿度をこれでもかと抱きしめる泣けたらいいのにねそれでもまだ冷たいままの指の先でなぞる硝子独りぽっちだと思ってしまう時ほど爪が光る..僕には似合わなかった花をあなたが嬉しそうに咲かせて
2022年1月24日 05:58
君に奪われた静寂が空っぽの瞳で僕の胸を正確に貫いてゆく.色を塗った途端に世界を見つけた気がして.選ばれたのはnewcomer散々迷った挙句の果て譲り合うなんて.選ばれたからnewcomer段々上がったにわかの雨隣り合うなんて.空々しく歌いたくなる子守唄..僕に任された結末がそのままの形で君の傍へ唐突に運ばれてゆく.髪を結った仕草に答えを見つけた気が
2022年1月23日 09:49
あなたとすれ違わなかった未来を想像して怖くなることがあるそれは等しくとても平凡で故に説得力があった.爆発する前に火を消せないのならばせめて美しく散らせてなんて.もう今はない星空の背景ぼーっと眺めながら目に浮かべている輝きの残像から差し引いたワンダフルあぁ好きだもっと好きな明日を抱きしめる..あなたが振り返らなかった未来を想像して泣いていることがあるそれは
2022年1月22日 09:41
今はつまらないことがたまらなく愛おしいのです..歳は確かに取りましたが背もたれはまだ使わないと何故か誇らしげに言い切ってしまった.あれは強がりというよりもきっともっと軽い独り言の続き.何もかもが消える夜落とし物の中で誰かを待っている様々な物に紛れながら少し思ったこと今はつまらないことがたまらなく愛おしいのです..いつか怖がりというよりもずっともっと長い独
2022年1月21日 06:25
抗ってみたもののどうにもならないことが確かにあると知るのにこの日々は浅く.外の洗濯物のようにすっかりと乾いてくれたらば.ついつい忘れてしまう先に延ばしてしまう切るべきその枝を今日も嬉しそうに眺めてはごめんなさいと小さく零す唇の上似合わない赤優しい白..拘ってみたもののどうにもならないことが幾つかあると知るのにこの声は軽く.長い反省文のようにうっかり
2022年1月20日 08:38
外堀を埋めてゆくただ一つの道が予めあったかのようにとぼけた顔で待っているのは誰か.好き嫌いの枠からも外れて見向きもされなかった存在に急遽当てられたスポットライト.今宵は三時間SP予告も程々に引っ張ったまま入るCM言いたいことは言えたのかどういった締め括りにするのか決めかねている間に終わってしまう今だけの今日だけの煌めきだっていいじゃないかさあ、明けるぞ私.
2022年1月19日 08:33
アナーキー・イン・ザ・実家暮らし退屈につけたジャムとマーガリン焼き過ぎたから焦げたのか隠したかった何かがあったからなのか.みんなが帰った後の公園生まれ変わる訳でもないのに知らない場所のよう.うんともすんとも言わないデイズ掛け違えたボタンも一周回って収まるところに収まった兎にも角にもこんな駄文に意味も理由も疑問も答えも未来もないそろそろ気づいていることに気づいてさしない
2022年1月18日 09:02
昔話にできるまでもう少し黙っていさせて開けてしまった炭酸は早い内に飲み干して.「肌寒い」と羽織ったタオルケットには平仮名で書かれた名前.Identity Candyこの口の中の甘さは転がしていると溶けてなくなるIdentity Candyこの日々の中のよすがを味わってみてもやがて忘れるIdentity Candyこの街の中の私も繰り返しながら今に間違う..昔