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猿☆人間
2021年2月28日 06:42
そんな風に笑うんだね初めて見るからすごく驚かされた.宙ぶらりんのままの約束飛ばされた包装紙これではきっとそのようなゴミになる.捨てなければ大事そうに持っておけば潰えることもないと確証はないけれど不思議と自信だけはあるだってあんな笑ってくれたんだから..嬉しそうに語るんだね憶えているのがたとえ似た話でも.宙ぶらりんのままの約束破られた新聞紙今でもずっ
2021年2月27日 06:16
色づき始める宵の月には意味があるんだっておじいちゃんが言っていた.それは独り言のようでも語りかけるようでもあったな.花盛りの足許に人知れず吹き抜ける風眠る鳥の目蓋に触れ遠い頃を思い出させるあなたのように染まりながら..あれは絵空事のようでも口が滑るようでもあったな.花かがりの焼け跡に薄っすらと立ち上る湯気黙る星のまにまに消え見える位置を思い浮かべるあの
2021年2月26日 07:01
カメラを構えたくなるほどこんがりと焼けた夕べ長い時間を一瞬だけ止めて落とす深い呼吸.映画を観た帰り道余韻を味わいたくて音楽もラジオも切ってしまう.主人公だけがいない街店頭に並ぶRPGのカセットの中ではこんな感じなのだろうか台詞を反芻するもの身なりを整えるもの大丈夫 今は待ち合わせ..コードを飛ばしたくなるほど難関が続く楽譜好きな自分を一回だけ捨てて捜す他の
2021年2月25日 10:01
毛先の跳ねた起き抜けのままの襟足そんなことでも真っ暗だった.風は大体向かい風それは前に歩いているかららしい.会いたくなった会いたくなった会いたくなった あの君にもう二度と戻ることだけはないこの世界の中心でまた二人きりになりたい..刃先の錆びた筆箱の中のカッターこんなものでも御守りだった.空は忽ち気分屋でそれは何か隠しているかららしい.知りたくなっ
2021年2月24日 07:27
一人に向けられた歌で誰もがみな涙を流すなんて話にならないじゃないだって筋が違うから.指先で止めたその続きに知らない人が居るというのに.それを勘違いにしてしまうよりそうだねって頷くだけで信じられそうなことを何よりも誰よりも知っているのならばその泣き顔を恥ずかしがらないでそれは思うよりもずっと綺麗..一夜で書き上げた歌詞を翌日また端から直すなんて大した驚きもない
2021年2月23日 06:20
風のような淋しさとそれは違って正しく叱ってくれる懐かしさ.急ごしらえのテーマパーク夜通し貸し切り静まり返る.過言じゃないなんて言ったってその目の先には何を捉えているのか全てを終えた後に残る塊の中でどうやって叫ぶのだろう..花のような眩しさとそれは似ていてまとめて送ってくれる恥ずかしさ.腹ごしらえのミートソース記載し忘れるオートクチュール.不思議
2021年2月22日 06:18
もうずっと返せていないLINE緑のアイコンの斜め上長い間消えることのない赤い丸に数字の3.理由さえなかったから余計に判らない迷宮入りのままのその当時.今さらになって重い腰を上げたところで隔たってしまったこの時間という壁の前に立ち何を思うのかなんてある程度の予想がついてしまうくらいには歳を重ねてきただからって、何を待っているの..もうきっと変わりはしないサイン
2021年2月21日 08:43
待ち設けるだけ僕は何もしないでその瞬間のため英気を養っている.そういう設定にしてしまえばこの情けない日々にも色がつくと思った.言い訳の全てという全てを捲し立てるように綴って主語を知らない人に変えて水面に笹舟を浮かべるようにそっと放して流してあげる思いも寄らない人生がこうして巡りゆくのならばそれも幸せ..待ち設けながら今日も何もしないでその一日に向け好機を
2021年2月20日 08:02
短い命を知りながら離してくれない突き動かされるがまま辿り着いた場所で我に返るなんてとんでもない.夢は醒めるもんじゃない忘れてしまうだけ.違和感に馴れ考えないように過半数に乗れ従来のテキストならばそれでよかったのにどうして何で立ち止まったの..冷たい涙に暮れながら赦してくれない言い含められるがまま口を衝いたもののすぐにすすぐなんてとんでもない.嘘は
2021年2月19日 07:11
洗い晒しのスニーカー室外機の上でぐったりとしている.空、高いほど背を伸ばす道端の草..洗い浚いのスピーカー扇風機の奥でぼんやりとしている.朝、早いほど血を流す唇の皮..誰かのせいにしてきた誰かが目の前から居なくなった.強過ぎる外の風にも帰る場所がありますようになんて柄にもないし似合わない..いつかのせいにしてきたいつかが目の前から居なくなった.
2021年2月18日 06:33
独り言の温度は淋しさの純度なりふり構わずに叫べない弱さ.吐く煙の角度は正しさの密度善し悪しも知らずに返せない軽さ.遠き日の朗読劇足りない間接照明.ただ朗々とただ滔々と浮かぶ台詞に線を引く口ほどにもなく静かにそこで捲りながら頷く人..当たり前の頻度は優しさの精度あれこれ並べても選ばない広さ.遠い目の想像力減らない胸裡の口数.ただ朗々とた
2021年2月17日 06:53
他人事みたいなドラマ仕立てなのにまるで気にしないベッドの上で寝転んだまま大きな欠伸を二つ三つ.飛び越えて走るあんなバスに揺られて行きたいニューエラ.むしろ戻っている場所に帰っているそんな気持ち若いまんま知らないことを知ったまま泣いて笑った道すがら世界の地図を書き足してゆく..他人事みたいな答え合わせだから別に変わらない枕の傍で取り憑いたまま止まない涎が七つ
2021年2月16日 07:52
人間が嫌いそんなことを思う僕も人間だってことが何よりも嫌い.定期的に訪れる得も言われぬマッチポンプ製の反抗期.まるで塗り絵か配られた踏み絵の上オリジナリティーのつもりが一つ残らず似たり寄ったり決まり文句を呟くほかに救われる気持ちもないあゝ友よ、パフェでも食べよう..性格が嫌いそんなことを思うこれも性格だってことが何よりも嫌い.画期的な打開策目もくれな
2021年2月15日 07:38
言い訳のつもりでもうひと口相槌の代わりにまたひと口.消えてゆくうるささに上手く紛れながら落とす声.注がなくていいのそのまま口づけ数えられるくらいでやめておこうかと今日も抱きしめてあげる震えているのはこの肩なのかそれともこの手か..溜め息のつもりでもうひと口口癖の代わりにまたひと口.濡れてゆく眩しさに上手く隠れながらかける声.注がなくていいの