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63.paypayに学ぶ、保有効果のハナシ

どーもー。

何気なく日経朝刊を見ていたら面白い記事があったので、そこから読み取れる行動経済学的な話をしよーと思います。

どうぞよろしくお願いします。

早速面白い記事の概要をさらっとまとめると、現在の日本のキャッシュレス市場の最大手であるpaypayが、10/1から各導入店舗に対して全面的に手数料をとるようになり、スーパーが独自のキャッシュレス決済の導入を急いでいるというものでした。

まあこれ自体は別にそんなに面白くなくて、各スーパーの対応が面白いなーと思ったんです。

余談ですが、日本ではキャッシュレス化が中々進まず、お隣の中国ではブワッとキャッシュレス化が進んだ背景ってご存知ですか?要素でいうと色々あるとは思うんですが、どうやらその1つとして国内の貨幣に対する信用度が低いことが関係しているみたいです。どういうことかというと、中国では偽札が横行している関係で、貨幣への信用度が日本ほど高くないらしいんですよね。そのことから、貨幣<電子マネーの流れがブワッときたそうです。そう思うとすごく興味深いというか、既存技術のクオリティが逆に新技術の導入を遅らせてしまうという、なんとも皮肉な話ですよね。

記事を読み進めていくと、各企業にpaypayの導入を打ち切るかどうかのアンケート調査をしたらしく、打ち切りを考えている企業は全体の1割程度しかいないとの記載がありました。

この部分がすごく面白いなーと思ったんです。

各企業の継続理由をみたところ、「顧客の流出を防ぎたい」との声が多かったみたいですが、他にも理由はあると思います。

それが今回お話したい、保有効果についてです。

保有効果を簡単いうと、一度手にしたものは手放したくないという心理のことです。これには、人間に強く備わっている損をしたくないという心理も絡んできます。

今回のpaypayの話がすごくわかりやりすいかなと思うんですが、paypayは各企業に一定期間無料で導入させてから、有料化にいたりました。

各企業が一定期間paypayを導入したことで、保有効果が働いたんじゃないかというのがぼくの考察です。

こういうの知ってると、めっちゃ面白いですよね。

保有効果に惑わされないためにも、お試し期間キャンペーンなどには要注意したいですね。

今日もありがとうございました!




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