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食べ歩きとは in 飛騨高山

私は日頃から「食べ歩き」というものをよくやる。
「ながら食い」「だらだら食い」「帰り道の買い食い」は、私の三大娯楽とも言えるが、どうやら、道中の買い食い(食べ歩き)は、お行儀が悪いらしい。(そして私の三大娯楽はどれもあまりいいことではないらしい。)
コンビニのおにぎりを頬張りながら駅まで歩くのもしょっちゅうだし、週に2回くらいは、チャリンコに乗りながら大好物のローソンのからあげくんを食べる(もはや食べ歩きではなく食べ乗り)。今はアルコールスプレーを持ち歩いているので私としては食べ歩きがしやすくなったんだけど、逆に、私の周囲は今マスクを外して食べ歩きをすべきではないという風潮が強く、時々注意されるようになった。
昨年、ある人に言われた。
「大人でそんなことをしている人はほとんどいてないよ」と。
えーーー?!
そう言えばそうだ。
気づかなかった。
他人の目が気にならない過ぎ病の私の症状が出た。
旅先や観光地ならまだしも、近所や職場付近でアメリカンドッグをかじりながら歩いている40代女性なんて私以外見たことがないかも知れない。コンビニのアメリカンドッグにケチャップだけ塗りたいのに、あの二つ折りのやつからどうしてもマスタードが出てこようとして必死に防ぐ私の苦労など無駄であり、おとなしく家に帰ってからケチャップを塗りなさいと言うのだ。
マクドをテイクアウトしても、ポテトのLサイズだったはずが、家に着いた頃にはSサイズよりも少なくなっているのが常。指には何故かたくさん塩がついている。摩訶不思議ミステリー。
これって、でも海外旅の功罪の罪の方じゃないだろか。
と、何でも旅のせいにしてみる。
バゲットをかじりながら歩くパリジェンヌは沢山いるのに。そこらへんのベンチに座って昼ごはんを食べたりする気持ち良さ。ボカディージョの食べ歩きを禁止されていたら、きっと私はスペインを800kmも歩けていなかっただろう。
旅先で何か美味しそうなものを買って食べ歩くことは私の旅の楽しみの一つである。
旅でそれをやり過ぎているせいなのか、昭和の子供時代にしこたまやった学校帰りの駄菓子屋通いやたこ焼き屋の寄り道が体に染み付いているせいなのか。日常生活で食べ歩きをしてしまい、日本社会、大阪の大都会でいささか浮いてしまっているらしいがどうしてもやめられない。どうにか日々の生活では食べ歩きを我慢し、旅に出たら大手を振って食べ歩きをすることにしようか。大阪では罪人の私も、観光地の食べ歩きは免罪符がもらえるのだ。
という訳で、食べ歩きの言い訳という、毎度ながら長い序文で始まる私のnoteだが、序文はこの辺にして、飛騨高山での食べ歩きを振り返ります。


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これも、食べ歩きではなく食べ乗りです。家から持参した有田みかんなので買い食いでもない。岐阜旅の始まり。


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みだらしだんご。飛騨のみたらしだんごは醤油味で「みだらしだんご」と呼ぶと、ドラマ「ワカコ酒」で学んだ。
少し名前が淫らな気がするので、だんごの写真をぼかしています。(たまたまピントがはずれた)

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陣屋前の朝市で味噌を買った隣のリンゴ屋さんが「焼きたてのアップルパイができたよ」と言うもんで。甘酸っぱくて美味しかった。3つ食べた。
飛騨のりんごはほんとに美味しかった。


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朴葉味噌のおまんじゅう「朴包」。韓流好きの私の妹ならきっと「パクつつみ」と読むだろう。(おかげで本当は何て読むのか忘れた。)
これも美味しかった!飛騨牛まんも食べたが、あれが美味しいのは分かりきっているので省略。
この写真は密かにお気に入り。
後ろで屋根の雪下ろしをしているお兄さんの姿が良い。


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宮川朝市で見つけたコーヒースタンドのメニュー。
カップがクッキーになっていて底の砂糖が溶けて美味しいらしい。コーヒーがダメだから飲めず、残念だった。
これに、チャイとかココアも入れてほしい。クッキーのカップで飲むチャイ、絶対売れますよ。ゴミも出ないし今流行りのサスティナブルだと思う。ぜひお願いします!というか、カップ型のクッキーだけ欲しい。



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食べてばかりだとアレなので、駒を回すことにした。
スポーツを挟んで食べ過ぎの罪悪感を和らげる。

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飛騨の匠が作った駒を回して、お正月気分を味わえて良かった。
私は小学生の頃、駒名人だった。
手に乗せたり、駒を綱渡りさせたりをよくやってクラスで注目を浴びていた。実は小学生の時以来、30うん年ぶりに駒を回したが、うまく回って感動した。こういう能力は使っていなくてもある程度保たれるようで良かった。30年後もまた回してみて、昭和の遊びを未来で伝えようと思う。脱線。

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「じびるや」の飛騨牛すじ煮込み。600円。
これはめちゃくちゃ美味しかった。思い出して涙が出そう。ベストオブ高山テイクアウトフードに認定します。
「じびるや」のビールも美味しかったが、飛騨牛すじはとろけておりました。
本当は「飛騨牛すじとてめし」をテイクアウトしたかったが、めしはテイクアウトできないと言われ、牛すじ煮込みを買い、食べながらすぐそばのファミマに寄り、おにぎりを買って、ホテルまで何とか牛すじを残して戻り、ホテルの部屋でおにぎりをほぐして入れた。執念で「飛騨牛すじどてめし」にしてみせた。昆布入りになったが。
次に高山に行ったらまず間違いなく2回これを食べる予定。

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そして帰りの電車でみだらしだんご3本セットをほおばる。
名前が淫らなせいか、やっぱりみだらしだんごの写真はぼやけた。

食べ歩き、どう考えても最高。

岐阜観光大使、業務を全うしています。つづく…




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