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飛騨から持ち帰ったもの②

飛騨高山に行くと必ず食べるもの。
それは朴葉みそ。
初めて妹と高山に行った時、韓国ドラマ好きが行き過ぎてハングル語を独学でマスターした妹は、「朴葉みそ」のことを「パクハみそ」と読んで注文して、めちゃくちゃ笑った。
それ以来私は、つい「パクハみそ」とまず頭の中で浮かんでしまうし、iPhoneで「朴葉みそ」と今入力している時も「朴」の漢字は「ぱく」と打っている。そんなことはさておき。
朴の木の葉が大きくて独特の香りがあり、殺菌作用とかもあるらしく、この葉の上で味噌を焼いて食べる朴葉みそが美味しくて美味しくて。あの葉っぱは魔法だ。
今回は朴葉みそのセットを買って帰り、春になったらキャンプで食べよう、と思っている。春になるのが楽しみだ。

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(雪が多すぎて写真が白飛びしちゃう素人の写真。マツキヨが景観を壊さないようにと茶色い。)

よくよく考えたら、そもそも味噌自体も美味いなぁと思い、今回は、高山の宮川朝市でこうじやのこうじ味噌も買った。つぶつぶの残った味噌汁が大好きなので、しばらくは味噌汁生活を送るつもり。

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それで満足していたのだが、その後に陣屋前の朝市を通りかかると、「これ、私が作ったんよー」と、お味噌を売るコーナーのおばさんが可愛く話しかけてきたから足を止めた。
このおばさんは、お話し上手で、味噌の作り方から、味噌汁を作るポイント、どの味噌が人気があるかを流れるように説明してみせた。拡大した写真も資料として提示し、「ここで保存しているんよ」と見せてくれた。
味噌の色が濃くなる様も見せて教えてくれる。
「米麹だとこの色だけど、麦が入ると赤茶色になるんよ。でこの2つを合わせた合わせ味噌がこれ。」
NHKの教育テレビのようでもあり、通販チャンネルのようでもある。
「これは昨年作った田舎みそ。これは3年置いたやつ。ご飯に乗せて食べるなら新鮮な方がいいね。」とおばさんが言い、おにぎりが好きな私は、ご飯に合うにんにくみそをおばさんから買った。
「このみそを塗って焼きおにぎりにしても美味しいよ」と教えてもらったから、今日作ってみた。
じゃん。

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うん。美味しい。
焼いている時の香りが広がっていくのも最高だった。そして、高山で買ったお皿も可愛いぞ。
調べてみたら、この食器は、飛騨ではなく美濃焼の十草と呼ばれるものらしいが、岐阜県なのでセーフだ。
そして、にんにくみそのパッケージにはちゃんと生産者であるおばさんの名前も入っている。

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泰子さん、非常に美味しいです。
私は面倒くさがり屋なので、焼きおにぎりは休みの日にしか作れませんが、ただシンプルに白ごはんにつけて食べるのも激うまです。
2個か3個悩んだけどやっぱり泰子さんの言う通り、3個買えば良かったです。


ちなみに余談だが、このごはん茶碗はモロッコのマラケシュで買ったもの。欠けているけどお気に入り。
食器を旅先で買うのって、持って帰るのが重いし気を使うから大変なんだけど、あとあと何かを食べるたびに楽しめるからいい。

余談続きにもう一つ余談だが、昨年見つけ出したマスク生活の数少ない良いことの一つが、昼だろうが仕事中だろうがにんにくを遠慮なくたくさん食べれることである。
飛沫と同じく80%くらいにんにく臭の飛散を防げているのではないかと私のコンピューターは弾き出している。100%ではないから、食べ過ぎると口からではなく全身から臭いが漏れることもあるが。富岳のスパコンでも検証してみてほしい。
そういう訳で、遠慮なく、職場の冷蔵庫に1つ、にんにくみそを常備しておくことにした。仕事は体力勝負だからちょうど良い。冷蔵庫はマスクをしていないから少し漏れているが知らんぷりしてはいる。許して。

家でゆっくりとにんにくみその焼きおにぎりを食べながら、また泰子さんのところで味噌を買うために高山に行くのもありだよなとすら思う。
その土地の美味しいものを知り、旅をして持ち帰って、生活に時々取り入れるのは楽しい。
私の生活に、手を替え品を替えて、旅が侵食していく。
今は、飛騨の味噌が大きな顔をして、私の生活の中心にいる。

勝手に名乗る岐阜観光大使の旅日記、つづく。




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