見出し画像

私の人生ドラマ化企画会議【しめちゃんと妄想会議】

私の職場の大変な問題勃発で、友人のしめちゃんに少し愚痴っていると話がなぜか、それをドラマ化しようという方向になった。
なった、というか、私たちは平凡な生活の中でちょっと事件が起きるとつい「ドラマ化するなら誰に?」という議題にすり替えて真剣に話し合うことで少しの間現実逃避をする。私たちTVっ子のいつものパターンだ。まあ妄想会議だ。
ちなみに、今回のnoteは、40代の日本のドラマ好きにしか分からない流れとなっておりますのでご注意ください。一応、参考までに、イメージするドラマを下線部のリンクで飛ぶようにしています。私のドラマ遍歴が掴めるかもしれません。友人のしめちゃんについてはこちらをどうぞ↓


主人公は私、のりまき。働く女性が仕事でのトラブルをどんどん解決していくドラマ。
私1人で思い描くプロットは、
本当のことを言うと、30代の頃の山口智子髪が黒い頃の渡部篤郎を使いたいのだが、現実主義のしめちゃんは「今」じゃないと言って認めてくれないだろうから、特別出演でどこかで使いたいとは思っている。
また、中谷美紀を私役に使うって言おうもんなら、とにかく中谷美紀様を神格化している私としめちゃんなので、女神を使うのはダメだと却下されるから諦めている。
あとは、りょうや竹野内豊、長谷川博己、佐藤浩市とかを、上司や取引先のイケメンとかご近所さんや行きつけのバー(架空の設定)や行きずりの男として出演してもらいたいという要望を持って、しめちゃんとの会議に臨む。
会議の議事録は以下の通り(ただのお喋り)。

しめちゃん「まず、のりまき役は誰にやってもらう?」
私「実はちょうどいい子いてるねん。ガッキー。」
即答。
しめちゃん「え?!そんな若いん?全然ちゃうし!天海祐希の仕事系ドラマを想像してた。スカッとするやん。」
私「全然違うは無しやで。でもやっぱそうなるかー。でもな、そうじゃないねん、私のドラマ。ちょっと天海祐希じゃ強すぎるねん。」
しめちゃん「なるほどね。鈴木京香って言おうかと思ったけどそれもちょっと歳上か。それにしたってガッキーはないわ。」
私「じゃ菅野ちゃん。」
菅野美穂は同い年だし旅好きだし大好きだ。
松たか子でもいいかと思うが、そうなるとキムタクが俺を出せと言いかねないから却下した。ちなみに私のドラマにジャニーズは出さず忖度なしでいく。なんなら鬱になる上司役に草彅剛を使ってやろうとすら思う。あ、風間俊介なら出してもいいかもね、悪い役で。
話を戻す。

しめちゃん「うーん。ちょっとちゃうかな。結婚したからちょっとイメージがずれるね。篠原涼子は?」
私「それ、大前春子やん。もう少し若くて弱さも欲しいねん。あと、ラブも入れるから。オダギリジョーが『あんまり無理すんなよ』って缶コーヒー渡してくるシーン、4話目くらいに入れるから。コーヒー飲まれへんけど」
しめちゃん「オダジョー、一体誰の役なん?リアルな世界にオダギリジョーなんか出てきてないやん。」
私「そこはフィクションで」
しめちゃんは納得いかないようだ。あくまでノンフィクションでいきたいらしい。

しめちゃん「天海祐希の方が視聴率取れるで。」
私「まあなぁ。でも強いねんなぁ、天海祐希。ドラマではポロっと泣きたいやん。天海祐希、演技しながら髪の毛、すっごい触るし、ちょっと違うかな。あ、わかってると思うけど、米倉とか石原さとみは使わへんからね」
しめちゃん「分かってるよ。その2人が全面に出てくるドラマは見ないもんな。こっちもキャスティングから外してる」
分かってらっしゃる。
私もしめちゃんが嫌いだという理由で残念ながら吉高由里子は外している。私は好きだけど。

私「あ、あと水曜10時枠のつもりやから」
しめちゃん「そっちか。木曜やと思ってた。真木よう子で行くか。カムバック狙いで」
私「うーん。長セリフが割とあるし、上司に文句をまくし立てる役やから滑舌悪い女優はちょっと厳しいかな。真木さん好きやけど。ほんでやっぱりちょっと強すぎるよ、しめちゃんが考えるのりまき役。殴りそうやん、上司のこと」
しめちゃん「殴ったらええやん。真木よう子使うんやったら瑛太使っていいで。背高いし」

私のドラマは、背が高い俳優しか使わないと決めているのをしめちゃんは知っている。唯一の例外は三上博史だけだ。
あと上司を殴ってもいいが、ドラマの中では、半沢のようにまくし立てて、勧善懲悪で悪事を暴いて泣かしたい。


私「うーん、せやな真木よう子使うなら瑛太やな。オダジョーとARATA(井浦新)と瑛太か。瑛太じゃなくても斎藤工でもいいな。しかし金かかるなあ。」
しめちゃん「台本は坂元裕二で。私は見るで、絶対」
私「水曜10時の日テレ枠の想像してたわ。重めやな、好きやけど。でもそれやと火曜か木曜やなぁ。私も見るわ絶対」
しめちゃん「日曜の池井戸潤で行く?」
私「いや、ラブが薄まるやん。どこいったん?ラブ。倍返しになってるやん。私のドラマでは歌舞伎の人をキャスティングする予定はないねん。」
とにかくラブの要素を入れたがる私と、事実に即してラブを排除しようとするしめちゃんで方向性がぶれてしまい煮詰まっていく会議。
少し視点を変えてみようとしめちゃんが切り出す。

しめちゃん「ドラマのタイトル、どうする?」
これは苦手だ。
私はnoteもそうだけどタイトルをつけるセンスがない。
私「『○○(職場の名前)の恋人たち』とか」
しめちゃん「ダサっ!一気に見る気失せた。ほんで、そのドラマ、めっちゃラブ路線で行く気やん。」
私「仕事の話どこいったん?ってなるな」
しめちゃん「それやったらさぁ、主人公が実はヒューメイリアンやったというのが最終回のラスト15分で判明するとかはどう?」
それやったら、の後が突然過ぎるしめちゃん。
しめちゃんが好きなジャンルだ。人間とエイリアンのハーフのことをそう呼ぶらしい。しめちゃんは普段から私のことをヒューメイリアンだと疑っている。人間同士つるむのが好きじゃないところが人間ぽくないからだ。なんだかXファイルみたいになってきた。

私「出た。ヒューメイリアン!そしたら、しめちゃんも登場やな。『ヒューメイリアン青春白書』『ヒューメイリアンの友情』とかどう?アメリカのドラマになりそうやけど」
しめちゃん「せやな。『ヒューメイリアン達』でいこうか」
私「女の友情物になるな。なら安田成美と中森明菜で月9でいくしかないな。私、明菜ちゃんな。」
私たちの頭の中に残る女の友情を描く名作ドラマは、安田成美と中森明菜の由美子とカンナしかない。
しめちゃん「えー、私も明菜がいい!」
まさかの令和で明菜の取り合い。
これまで何度もいろんな人から聞かれる「聖子ちゃん、キョンキョン、明菜ちゃんの中で誰がいい?」の問いにしめちゃんはいつも「明菜」と即答する人だ。私はキョンキョン派だから明菜ちゃんはしめちゃんに譲るしかない。

私「じゃ私は前髪を短く切って役作りするから、その代わりしめちゃんはソバージュあててダンス習ってくださいよ。」
しめちゃん「ドラマ化って自分がなるんや。予想してなかったわ。タイトルは『素顔のままで2』やな」
私「それしかないな。結局、北川悦吏子かー。ほんで、仕事の話、どこいったん?」
しめちゃん「天海祐希どこいったん?」
私「安田成美と明菜ちゃんの相手役どうする?」
しめちゃん「なぁ、主題歌はどうする?」
………。

まあ大体20〜30年くらい前のドラマの話になって話が逸れていくパターン。そして気付いたら若い頃の浅野温子まで出てきそうになる。で、一気にトレンディになり、三上博史が出てくる羽目になる。

そんな話に盛り上がって、仕事のことなんて忘れて、かりそめの夜はいつも更けていくのだった。




この記事が参加している募集

#コンテンツ会議

30,833件

サポートしていただければ、世界多分一周の旅でいつもよりもちょっといいものを食べるのに使わせていただきます。そしてその日のことをここで綴って、世界のどこかからみなさんに向けて、少しの笑いを提供する予定です。