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富山駅周辺を今年もぶらり旅【雷鳥沢2021夏 7日目】

立山を降りて下界に帰ってきたのだが、今年もまた富山で一泊して、翌日大阪へ帰ることにした。

富山駅は、さすがに立山や室堂よりも人が多くてヒヤヒヤする。
晩ごはんをどうしようかと思ってウロウロしていたら、駅前で「ゆうぞら駅市」という小さなお祭りをしていた。
手作りの富山のスイカのシャーベットを買って食べて暑さをやわらげてみる。ところで、山に行くと手が焦げて茶色くなるのが切ない。

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1週間ほど山籠りして人間から離れて生きていたため、人が歩いているだけでいろんな意味でビクビクしてしまうので、晩ごはんはテイクアウトにして、ホテルの部屋で食べることにした。
ワクチンはとっくに2回済ませているとは言え、飲食は、人がいる場所は可能な限り避けたい。念には念である。

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ホテルの部屋でお湯を沸かして、ひとつだけ余っていたアマノフーズの味噌汁を作って一緒に食べた。
富山と言えば、富山湾の神秘らしい、白エビ。
生モノが食べられない私は、白エビの天丼をチョイス。
ちょっとグレードの高い白エビ天丼だったので、富山のホタルイカとブリの天ぷらも乗っていて美味しかった。久しぶりの、滅多に私が選ばない海の幸。ごちそうさまです。
ホテルでは、ランドリーを利用して汗のせいだか雨のせいだか火山ガスのせいだか謎の悪臭のする衣類を洗濯してさっぱり、ご機嫌になり、就寝。

さて翌朝。
このホテルの朝食は、富山の美味しいものが並んでいるという目玉商品らしかったが、起きられないというか、密を避けるというか、まあいろんな理由で食べずに寝過ごして、慌ててチェックアウトした。
そして、朝ごはんには遅く、昼ごはんには早過ぎる時間帯に開店時間に合わせてやってきたのはこちら。

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将軍バーガーである。

東京にもあるらしい、富山で話題のSHOGUN BURGER。

黒毛和牛100%のハンバーガーという、この期に及んでまだ肉を食べますかという疑問は浮かびもしないチョイス。
これがむちゃくちゃ美味しかったのである。
ポテトも好きなタイプのポテトで良い。将軍様にひれ伏したい。
ここに入店するには、コロナ感染対策として、客側が、あるアプリ(行動をある程度把握されたり個人情報を把握される)を入れるのが条件で、そのアプリを入れたらトッピング1種類サービスという、飲食業界のみなさんよ頑張ってくれたまえと願わずにはいられないシステム。あの手この手で工夫して生き残るために頑張っているのでこれからも応援したい。
つまりは、黒毛和牛100%の肉肉しいバーガーがお気に召したからこれからリピるよという結論。
ごちそうさまでした。

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今見ても美味しそう。

昨年行った駅前のゴーゴーカレーもレモネード屋も潰れていてもうなかったのがとても悲しかったが、いいお店を発掘できて良かった。ここは潰れないで頑張ってほしい。応援してます。

そこから、レンタサイクルに乗ろうと歩いていると、ガラスのえらくデザインに力入れてます的な建物を発見。
「キラリ」と書いてある。確かにキラリんとしている。

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近寄ってみると、「富山市ガラス美術館」と書いてあり、その下に、「富山市立図書館」とも書いてあった。
図書館は無料だよなと思い入ってみてびっくり。

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なんとおしゃれな空間。
私の好きな台湾のパイナップルケーキ屋「微熱山丘」に似ていると思ったら、やっぱりこちらも私の好きな隈研吾の建築だった。隈氏の建築はすぐにピンとくるし、好みである。

こんな図書館が近所にあったらしょっちゅう通いたい。
半分はガラス美術館で有料のゾーンだったが、半分は図書館で無料で利用できたので、外は暑いし、とりあえず涼みがてら図書館で過ごすことにした。

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ちょうどこの図書館で「五十日間世界一周」という企画をしていたので、短時間で世界一周してみることにした。

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世界のいろんな本があって楽しい。

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スペインのごはんの本はじっくり読んでしまった。

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また、「図書館トラベル」というコーナーもあり、いろんな国の旅行記も揃っていた。ああ、通いたい、この図書館。

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2時間くらいゆっくり本を読んで楽しめた。
旅先で異国の図書館や本屋に行くのが好きではあったけど、国内の旅でも、図書館で過ごしたのは初めてかもしれない。
たまには街をウロウロしまくらずに図書館でゆっくりするのも良いなあと思った。なんせ、こんな素敵な空間だし。外は灼熱だし。

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この富山市立図書館は偶然見つけた場所だったが、こういう偶然は導かれたのかなと思うことがある。とにかく私のお気に入りの場所となった。




それから、お土産屋さんで八村塁氏の実物大のパネルに挨拶。

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医療従事者は他府県の人であっても無料で使えるという情報を得て(登録が無料、30分以内無料)、富山のレンタサイクル「シクロシティ」に乗らせてもらって環水公園のあの場所へ。
今日はいい天気過ぎて本当に暑い。
17℃の標高2450mから降りてきたところにこの暑さはバテる。

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昨年より美しく見える。

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そして、47都道府県のご当地フラペチーノ、富山版を飲んでみるかと思い、世界一美しいと言われている(が私は納得していない)スタバに到着。

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混雑していたので、「富山まるでスイカっちゃフラペチーノ」をさっさと飲んで退散。
私は標高の高い場所に上がるとまぶたが岸部一徳並みに浮腫むのだが(今でいうならダイアンのユースケレベル)、スイカを摂取して浮腫みをとるのも狙い。
富山の名産にスイカがあるのは、立山連峰のせいで浮腫みに悩む人のためにスイカを植えたのが始まり…とかそういう伝説があるのではないか。などと勝手に想像している。

とにかく密を避けて、人間を避けて、レンタサイクルで気持ち良く1人でサイクリング。
人間と関わらずに済むからホッとする。
安心して旅ができる世の中はまだまだ先だなあと思う。

そんなこんなであっという間に大阪行きのバスの時間になり、わっぱ弁当をレンジでチンしてもらってテイクアウトし、空席だらけのバスに乗り込んだ。

隣も前後も人が乗っておらず、カーテンを閉めて更にプライベート空間にして、安心してわっぱ飯を食べる。
そういや、山を降りたら緑の野菜を食べようと思っていたなぁと今更思い出した。鶏肉と豚肉と牛肉の饗宴しているわっぱ飯だったが、ちょびっと緑色が乗っていて安心した。

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立山を降りてすぐに帰らずに、ぶらりと富山を観光する時間は楽しかった。今回もお気に入りの場所が増えて嬉しい。
世界の、そして日本のあちこちにお気に入りの場所ができると、私の生きる世界はキラリと少し輝く。そしてこの世界の居心地が良くなる気がする。
次はそこまで密を避けず安心して旅できる状況だったらいいなと願う。





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