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若林の無地noteとブラックマヨネーズ

オードリーの若林正恭氏がnoteを始めた。
のぞいてみると、月額1000円という私にとってはかなりの高額だった。有料のnoteを買ったことはないので、正直最初はがっかりした。
有料と言えば、キナリ杯竹内受賞以降、時々、私のnoteごときに投げ銭して下さる方々が現れた。この場で改めて御礼申し上げます。ありがとうございます!あと、時々私の竹内(変な言い方)とか他のnoteを、ご自身のnoteに取り上げてくださる方々もおられ、うれしはずかし昼下がりです。


で、若林氏に戻るけど、
そんな方々への感謝も込めて(関係ない説あり)、若ちゃんのnoteを買ってみることにした。
若林の文章はやっぱりいい。スッと入ってくる。
私自身が最近考えていることがそこにきちんと言語化されていた。

若林氏のnoteは無断引用、転載は禁止なので詳しくは書けないから、代わりに私が好きなブラックマヨネーズについて、また若林から脱線して長々書くことにします。


ブラマヨの吉田氏は、色々ややこしい神経質なパーソナリティーをもってて、それはそれは精神的にヤバいエピソードが多く、そこが私も共感してしまうこともあり好きなのだけど、
吉田が、以前の相方とうまくいかなかったことを経て、小杉とコンビを組む時に、まずはじめに、10冊以上の自分の日記を小杉に全部読ませて、自分がどんなことに引っかかるのか、何をされると嫌なのかを小杉に知ってもらった、というエピソードがある。自分とコンビを組むなら全部分かってほしいからと日記を読ませる吉田も最高だし、こんな些細なことでコイツはこんなに腹を立てるのか、と引きながらも全部読んで理解しようとした小杉も最高だ。
M-1で優勝した後、吉田のメンタル面を心配して、これ以上忙しくなると吉田がつぶれると思って小杉がピンの仕事をして吉田が休める時間を作ったという話も好きだし、その後、精神科の看護師をしている女性と結婚した吉田は、これ以上ないベストマッチだと思っている。それからとても安定しているように見える。結婚してつまらなくなる芸人が多いが、吉田の場合は最低限必要な安定が手に入って良かったなと思えてしまう。
吉田は、最近のM-1はまだまだあの2005年の優勝した自分たちを超えてない、と言う。この強気発言が大好きだ。
その理由として、この前見た番組で、例えば、漫才のネタ帳とかセリフの部分に(A)(B)と割り振っているコンビが多いんじゃないか、それじゃダメだ、自分たちは(K)(Y)と必ず書いている、と言っていた。この例えは芯をついていると思う。
ブラマヨの漫才は、小杉(K)が言う言葉、吉田(Y)が言う言葉じゃないとダメで、漫才はそうじゃないと響かない、という吉田の持論だった。
吉田が言いそう、吉田ならやりかねない、小杉が言いそう、と見てて思えるから面白いし、となると、吉田がどんなことを言いそうな人なのか、どんなことを考えている人なのか、その人物や背景が見えているのと見えていないのでは面白さの伝わり方は違うんだろうなと私も思う。
そういうことを知らなくても実際ブラマヨは面白いし、素直に朗らかに「ブラマヨ、おもろいなー」「小杉のヒーハー、おもろいなー」と思える人はそれでいい。無知の状態でも素晴らしさに気づく感性のある人はそれでいいと思うが、私の場合はなかなかそうもいかない。
サグラダファミリアの中に入った時、詳しい知識がなくても、中のあの天井を見上げた時に、圧倒的なあの世界観に震えるほど私は感動したが、それ以外は、美術の知識がゼロの状態で美術館に行っても感動できることが少なくて、自分に美術を鑑賞するセンスが無いと私は思っていた。
旅でも、新しく訪れた国や街の歴史的背景を知っていた方が、ただ歩くだけでもより印象深く色濃く残るようになってきている。本当に真っさらな、前情報ゼロの状態で訪れて、全てが眩しく映り、よく分からないけど感動できてしまうような旅は40代を超えてなかなかできなくなってきている。

ここらで若林の話にようやく戻ります。

そんな私と同じく若林氏も美術館で見ても感動できない人だったが…(それ以上は、ちょこっと内容について書いてしまいましたが、若ちゃんの要望により消しておきました。)
きっと、よく分からんけど感動するという人、ぼんやりと生きられる人というのは、感覚と直観とかその人の感性でたくさん感動できるのだろう。
私は、感性では感動できないし、人物と背景と時代を投影して論理的に感動しがちなのだということを、若林氏が言語化してくれていた。
共感しかなかった。


これもまた、140字のつぶやきで書ける内容だったが「公開」ボタンを押す直前にやめて、こっちに書き直した。
そしたら、書いてる途中にブラマヨが私の頭に飛び込んできて書き足したりしてまあまあ尺が長くなった。
伝えたいことは、太字の部分4行だけだったのに、脱線しまくって、こうなってしまうのが私の文章だなぁと再認識した週末。
写真は、若林の本を読んで影響されて、行ってきたキューバの街角。






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