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8月5日は山ごはんの日なので、私の山ごはんを

8月5日は「山ごはんの日」らしいと今日、知った。
世の中は毎日が記念日だらけである。

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という訳で「山ごはんの日」を記念して、今回の立山で山ごもりしてソロキャンプで食べたごはんをご紹介していくことにした。
私独自の目線で、ハードな環境の山で食べることを想定し、

・作りやすさ
・美味しさ
・体力回復度
・おすすめ度

を★で採点してみました。
山でごはんを食べたい方々、ぜひ参考にしてみてください。なお、普段から栄養バランスは気にして生きておらず、好きなものを好きなだけ食べる自堕落な生き方をしている人間のメニューです。そして山はスペシャルイベントなのでコスパは度外視しています。参考になるかよと存分にあきれ果ててもらっても、それはそれで結構です。


焼肉丼〜ジョンソンヴィルを添えて〜

・作りやすさ:★★★☆☆
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★★
・おすすめ度:★★★★★

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味付きの焼くだけの肉を、ビニールに入れて丸めて凍らせる肉玉作戦を今回も採用。肉玉はクーラーバッグの中でも保冷剤的存在になるので良い。焼くのが少し面倒だし、山では焼いた後に洗えないため、ダイソーで買った黒いバーベキューシートをカットして持ってきた。それを敷いて炒めたので、ペーパーで拭くだけで済んだ。とは言え、白飯を別で炊く手間がある。その手間を考えても、やはり焼肉は正義。岩をテーブルにしてワイルドに。
ジョンソンヴィルウィンナーを添えておけば大体のものがご馳走になる。


たまごサンド 〜剱岳を待ちわびて〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★☆☆
・おすすめ度:★★★★★

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パスコの超熟ロールのパンにセブンイレブンのたまごサラダを挟んだだけ。むちゃくちゃうまい。何本でもいける。たまごサラダが腐らないようにクーラーバッグの温度管理が重要。(その辺の雪を集めてきてビニール袋に入れて冷やした。)

カレーヌードル 〜剱岳を見つめて〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★☆
・おすすめ度:★★★★★

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カレーヌードルは、職場の事務所で食べると臭いが充満し、いささかひんしゅくを買う。汁が飛んで書類がカレー色の水玉模様になる。などの食べづらさがある。人目を偲んで食べないといけない食べ物だが、山では何の気兼ねもいらない。お湯を入れて3分待つのにすらイライラする日常も、山では心穏やかに待てる。そして汁は全て飲み干す。絶景であればあるほど美味さは増すと思われる。剱岳前のカレーヌードルが、人生で一番美味しかった。
ただし、ジップロックに入れてゴミを持ち運ばないとリュックの中が大変なことになるので注意。


黒毛和牛霜降りステーキ

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★☆
・おすすめ度:★★★★☆

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美味すぎた。
とろけた。
しかし、高過ぎるお肉のため、いささかサイズが小さい。その点は添え物のポテトサラダと白ごはんの量でボリュームを調整する必要がある。
山では、とろけるお肉よりも、ガツンと噛みごたえのある巨大な赤身の安いサーロインステーキの方がマッチするような気がする。にんにく旨塩とソースのダブルでいただいた。


おにぎり〜日本の朝〜

・作りやすさ:★★☆☆☆
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★★
・おすすめ度:★★★★☆

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昨年の立山ではすべて米はお湯を入れるだけのアルファ米に頼っていた。メスティンでの米炊きがむちゃくちゃ上手になったから、米を持って立山にやってきた2021年夏。
いくらこんなに上手に米が炊けるからと言って調子に乗るべきではなかった。山には山のルールがある。使った後に洗えないから、炊いた後が結構面倒くさいのである。米粒はすべて食べて、ウェットティッシュで拭いたりした。
それを差し引いても、私は山下清もびっくりするくらいのおにぎり好きなので、米は良い、おにぎりは良い。
「ごはんですよ」はいつもわざわざ小瓶に詰めていたが、今回はスティックタイプにした。これをポケットに入れておけばいつでも最高の飯タイムになる。
ここで一句。

〜シャリ食えば 体力回復 雷鳥沢 〜  (字余り)

あと、おにぎりのお供にアマノフーズの味噌汁は必須。
アマノフーズのテクノロジーの前には、どのインスタントお味噌汁も勝ち目はない。インスタント味噌汁の技術開発に携わる研究者の皆様、ありがとうございます。

次回は、山での米はアルファ米に戻そうと思う。そうすれば、大体の「作りやすさ」は★が一つアップして問題解決。


ホットドッグ 〜アメリカンブレックファースト〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★☆
・おすすめ度:★★★★★

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ホットドッグと言っても野菜も何もない。
そこに、ジョンソンヴィルウィンナーとパンとケチャップがあるだけ。もちろんチーズinタイプのウィンナーにしている。歩きながらでも手軽に食べられて良い。だけど、このホットドッグはボリュームがあるようでないのが現実。
何本でも食べれてしまうから「山のおやつ」のジャンルにすべきかと今は思う。


焼き小籠包 〜中華式朝飯〜

・作りやすさ:★★★★☆
・美味しさ :★★★★☆
・体力回復度:★★★☆☆
・おすすめ度:★★★☆☆

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物は試しにアジアフェアで買った冷凍の焼き小籠包。一応メスティンに水を張って蒸してからちょっと焼いた。
これは、上海や北京の街中で食べると美味いのよ。汁がじゅわーっと溢れて皮がパリっとして。汚い町や汚い店であればあるほど美味いのよ。
なのに、山の絶景で食べるとそこまでの感動はなかった。2つ目までは最高に美味かったのは確か。汁も溢れ出ていて美味かった。だけど少し飽きてしまった。
これならば551のシウマイにすれば良かったと後悔。
ちなみに2日目の焼き小籠包は最悪だった。汁が全て皮に吸収されてぶよぶよで後悔した。今度はまた中国の汚い店で食べたい。


おでん 〜玉ねぎ天増し増しバージョン〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★☆
・おすすめ度:★★★★★

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パックにだしごと入ったおでんを温めただけ。玉ねぎ天が好きなので別で1パック4枚入りのものを買って追加で投入。溢れそうになった。また、パックのおでんのおだしが私好みではないので、そこはこだわって金の出汁を追加で入れて好みの味に整えるひと手間を。寒い山の夜に温まった。
次の日はジップロックのスクリューコンテナに入れて山の上まで運んで食べた。しゃけおにぎりと共に。(しゃけは瓶詰めの物を持ってきていて、わざわざ醤油と混ぜて握った。私はとにかく「わざわざ」をやりたい人である。)

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アルペンビーフカレー 〜ジョンソンヴィルをまたもや添えて〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★★★
・おすすめ度:★★★★★

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なんでこれが満点なのか。ただカレーが好きなだけじゃないのか。家から持ってきたやつじゃないし。予定になかったし。
いや、そんなの関係ない。
室堂の売店で途中に買ったアルペンビーフカレー。
温めて出来上がり。最後に残っていたジョンソンヴィル2本を添えて千秋楽を飾った。大雨だったためテントの中で食べた。カレーの匂いが充満して幸せな夜となった。


あーらよ、出前一丁 〜撤収の合間に〜

・作りやすさ:★★★★★
・美味しさ :★★★★★
・体力回復度:★★★☆☆
・おすすめ度:★★★★★

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アジアフェアで買ったベトナムのホーローの食器は、焼肉丼にもカレーライスにもラーメンにも使えて軽くて良かった。
私は袋麺は子供の頃から出前一丁一択派。慣れ親しんだ味を山でいただきます。
それにしても、またもや今回もポン子さんの紫のふきんがいい景色を演出してくれている。フォトジェニックふきんに感謝。
テントの撤収は終わりが見えずうんざりするのだが、途中で出前一丁を挟んだことにより、良い気分転換となった。
最後の雷鳥沢からの立山を見ながらラーメンタイム。
ちょっと伸びてしまったが、もちろん汁は残さず飲んだ。


山小屋で食べたごちそう

番外編。
ちなみに大量にウィンナーやパンやらを家から持って山に来なくても、山小屋でこんなに美味しいご飯が食べられます。

雷鳥荘のきつねうどん。

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みくりが池温泉のカフェのレアチーズケーキ。

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ホテル立山のレストランで黒部ダムシフォンケーキ。

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そしてビーフシチュー定食。

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山を想って食べれば、それはすなわち山ごはん。
私の山ごはんの思い出は、山の思い出。

立山、雷鳥沢、剱岳、ごちそうさまでした。











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