カナダでの幼児教育&保育
カナダの幼児教育&保育
私はカナダでしか出産&子育てをしたことがありません。日本の育児・教育に関しては姉やお友達から聞いた話やメディア、あとは自分の経験や体験したことしかわかりません。
なので日本とカナダを比べることはできないし、どちらが良い悪い、ということもわかりません。ただただ、カナダのカレッジで幼児教育を学んでいる一人として感じたことをアウトプットできたらと思います。
カレッジで学び始めて一番初めに感じたのは、とにかく「多様性・包括的」と「創造性」という言葉をよく見かけます。カナダの人口21%(オンタリオ州に至っては38%)が移民、つまりは母国がカナダ以外という人がたくさん暮らしています。
今回は「多様性・包括性」について。
私が学んだ幼児教育での「多様性・包括性」とは「違いを受け入れる」ということです。移民が多いので各家庭、さまざまな違いや価値観があります。
例えば宗教。カナダはクリスチャンが多いですが、移民家庭の宗教は様々です。保育所や幼稚園では配慮が必要になります。クリスマスはクリスチャンのイベントなのでお祝いしない家庭もたくさんあります。多様性を考えた時には「メリークリスマス」ではなく「ハッピーホリデー」と言うのです。
食事やスナックタイムにも気をつけなければいけません。イスラム教の家庭は豚製品を食べないので豚肉(ベーコンやソーセージなどの加工肉含む)やゼラチンをメニューから排除しないといけません。
遊び道具や環境も同じく配慮されています。お人形遊びのお人形は肌の色が様々なものを用意する、車椅子に乗ったお人形もある。言語が英語でない家庭もたくさんあるので保育所での掲示物はユニバーサルデザイン(イラスト)表示です。また施設内にはいろんな国の言葉で「ようこそ」や「こんにちは」の表記があって、多様性を尊重している場所ですよ、という意思表示が見られます。
教育現場では教育者も子供もその家族もみんなお互いを尊重し合い「受け入れる」ことが重要視されています。
みんな違ってあたりまえ。他人と比べることは必要ない。強制しない。
日本の一般家庭で保育所から高校卒業まで育った私は、自分の子育てとお仕事で目の当たりにしたカナダの常識に驚きの連続でした。
まだまだお話ししたいことがたくさんあるので、応援よろしくお願いします。
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