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「人にパワーを伝える天才!岡本太郎さん」太陽の塔に感謝!!

 岡本太郎さんが「芸術は爆発だ!!」と発してから約50年以上の年月が流れ、当時アメリカ館が月の石を展示し絶大な反響を呼んでいたが、現在では実業家と呼ばれる人が宇宙旅行に行く時代となった。

しかし、この後ろ姿から発せられるエネルギーは、今の時代も全く衰えを知らず、存在感を示し続けている。

この風景を見た時点で大阪の方であれば、私がどこの病院で治療を受けていたのか一目瞭然だと思う。(特には隠していないのですが)

「太陽の塔」(岡本太郎 作品)

大阪万国博覧会は1970年3月15日~同年9月13日まで開催され
当時の私は6歳、モノクロ色した想い出をたどると両親、親戚のお兄ちゃんと来場したのを微かに記憶している。

太陽の塔と言えば「岡本太郎さん」の作品であり、入院中この風景を眺めていたが「力強さと圧倒的な迫力」に改めて痛感させられた。

調べてみると太陽の塔には
頭頂部に金色の未来を象徴する「黄金の顔」
正面には現在を象徴する「太陽の顔」
背面には過去を象徴する「黒い太陽」

があり、実は塔内地下に「地底の太陽」と名付けられた4つ目の顔が存在したそうであるが博覧会終了後に撤去され、それ以来50年間所在不明とのことである。

太郎さんの作品は独特であり、何を表現しているのか分かりにくい面も感じられるが、私は「顔」「目」「人」を独特の力強いタッチとスピード間で造り上げられているイメージがある。

特に「目」は特徴的で写真に写った太郎さんの目も、人を吸い寄せ離さないちょっと恐怖に近い表情と、ユーモア感満載の親近感を覚える。

太郎さんと一緒に写真を撮った経験がある人の話を聞くと、カメラが向けられるまでは普段の表情で、撮影の瞬間にあの顔へと豹変したそうだ。

様々な作品を手掛けた芸術家でもあるが、人として優れた「表現者」でもあったのだろうと感じている。(素人ながらすみません)

人は誰でも過去に後ろめたさや罪悪感、勢いに任せた若気の至りやハズカシさがあるものだ。

そんなチッポケな人生の悩みや、目を反らしたくなる自分のすべてを受け止め叱咤激励してくれる。

そんな過去を象徴する表情が「黒い太陽」の吊り目の洒落っ気と、永遠の童心で表現されているようであり、よくよく見ると少し猫背に見える辺りも
カワイく憎めないのである。

「背中を追う」「背中を押す」「親の背中を見せる」等々、日本人はどうやら背中フェチな人種のようで、今となっては「太陽の塔」の正面を見るより、後ろ姿が好きになっている。

 こんなアナーキーな風景を眺め24日間の入院生活を過ごしたのだが、
入院中は色々とナーバスになりつつも、幾度となくパワーをもらった。

点滴を打ち発熱し食欲不振に陥りハキケで眠れなかった日も、常にこの
後ろ姿が視界の中に存在していた。

この出会いに心より感謝!!

最後に 「本職? 人間だ!」(岡本 太郎)





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