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オンラインでの社内コミュニケーション考察、特に失われているもの

今月は月末にかけて個人的に大きい仕事の対応が重なっていて(個人的には修行期間と位置付けている)いつもみたいにギリギリ滑り込み記載できるスケジュールでは到底ないのだが。
なぜかnoteを書けずに月末最終日を迎えている。なぜだ。
ちなみに今日も「修行」のプログラムを絶賛対応中。。

社内コミュニケーションについての取材を受けたり、久し振りに何人かの社内メンバーに会って話をしたり、自分のタスク棚卸しについて人にヘルプしにくかったりしたことで気づいたことを言語化しておきたい。


「雑談・社内コミュニケーション」には以下2つの側面があると思う。
・情報交換
・共感

私は全社フルリモートの会社に勤め、コミュニケーション喚起のためにオンラインでの朝会、月次報告会、雑談会も運営している。
会社の理解もあって、社内コミュニケーションにはかなり力をいれられているし、メンバーからも良い感想をもらっていた。

ただ、先日会社のメンバー十数人に久々に会って(短い人で1週間振り、長い人で3年振り)他愛のない話をする中で気づいたことがある。
リモートでも散々話しているメンバーでもあり、仕事の会話はもちろん雑談の機会もそれなりに設けているが、メンバーを目の前にすることで繰り広げられたのは「オンラインとはちょっと違う」雑談だった。

その時にすごく思ったのは、「オンラインではおそらく共感し合っていない」ということ。
リモートでは特に共感のコミュニケーションが激しく失われている気がしている。

情報交換のコミュニケーションは情報をラリーしていくことなので、トリガーが他の人だったりもして、話しやすい雰囲気を作っておけば比較的なされやすい。

でも共感を求めるコミュニケーションは、共感してほしい側が自発的に「こういうことがあって」と発言することがトリガーになることが多い。私もまさにそうなのだが、やり慣れてない人はわざわざ自分の話をしないとかはありそう。

私の場合は、自己開示をオンラインだとどうしてもやりづらい。条件がかなり揃わないとやれないなあと思う。いや、そもそも前提として、もともと自己開示が苦手なので「自己開示してください!」と言われてもやれた試しがない。
聞きやすい相手で、かつ自然に聞いて引き出してもらうことからしか開示は難しかった。

あと、リアルの場合は何気ないため息とか、ちょっと感情が口に出る感じとか、ああいうのを聞いた相手からも「共感」につながるコミュニケーションは起こりうるが、リモートだと相手が受け取る情報も少ないので、気づかないなどがありえる。
そもそも話者も、ヘッドセットをつけてマイクに向かって、時にカメラも意識しながら話しているリモート会議環境においては、緊張状態なので込み入った自分のことを話し始める姿勢にはなりづらそうと感じた。

そう考えると、リモートにおける共感のコミュニケーション不足を埋める手段はかなり限られるように感じる。大概の社内コミュニケーションはやったとしても、情報交換までしかできない。

ただ、勤務先がやっている「新規入社者のフォローアップ面談」では共感のコミュニケーションがうまく回っていて、今のところ(リモートでの共感コミュニケーションにおける)唯一の成功施策といってもいいように見えている。とはいえ単に、フォローアップ面談を設定すればいいということではない。聞き出すテクニックや話運びのスキルはかなり必要になるはずだし、勤務先で面談を担当しているメンバーはそこがかなり上手で尊敬している。
リモート環境下でも傾聴できるテクニックを持つ人は、今後とても貴重な人材になるはずだ。

社内コミュニケーション施策にこだわって運営してきたからこそ、「まだまだ研究の余地がある」と感じた今回の発見。最近はリアルコミュニケーションも増えてきて、「リモートコミュニケーションで満足している人と、満足してなくて出社を求める人」とかも難しい問題だなと思って研究対象にしている。

人の気持ちの交換は本当に難しいし、心を近づけていくことはなおのこと困難が伴う(営業活動がリモートに向かないのも同じ理由)が、ここをもう少し解像度上げてマネジメントできるともっと幅が広がりそう。しばらく研究し、また気づきがあったら言語化したい。


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