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担任をしていて、クラスが荒れているなぁと感じる時期があります。

それは、6月、11月、2月です。

理由は色々あると考えます。

具体的にどういう状況になるのか。

1.授業が騒がしくなる

無駄なおしゃべりをしたり、教科書を開いて、という指示だけで私語が始まる。騒がしいと思えば、発言は少なくなる。授業に集中せず、ぼーっとしたり、手遊びをしたりする。テストの点数も悪くなる。

2.休み時間が騒がしくなる

子どもなので元気なのはいいのだけど、元気というより激しい。荒い。怪我も多くなる。

3.喧嘩が多発する

子どもなので喧嘩するのは当たり前だけど、休み時間のたびに喧嘩が起こる。些細なトラブルが増える。普段何も訴えてこない子が、困っていると訴えてくるようになる。

4.ASPやADHD、LDの子に対するフォローが増える

クラスが落ち着かなくなるのが先なのか、これらの子どもが落ち着かなくなるのが先なのかわからないが、担任がいわゆる「個別支援が必要な子」に支援をより手厚く行わなければならない状況が増える。結果として、クラスが落ち着かなくなる。

…ここに挙げたのは一例ですが、若手の先生のクラスでも、割とベテランの先生のクラスでも、この時期に荒れる傾向があります。

原因は何でしょうか? これらのことは個人的な見解ですが、原因はいくつかあると思います。

荒れる原因

1.中だるみの時期だから

3学期制でも2学期制でも関係なく、大きな休みが終わり2ヶ月ほどが経過。特に大きな行事がなかったりすると(あってもですが)、子どもは何を目的に生活すればいいかわからなくなり、退屈になります。

退屈になると、大抵悪さをするようになります。

授業が退屈だと感じると、私語をしたり、いたずらしたり、ちょっかいを出したりするようになります。

2.教師が成績を付ける時期と重なるから

教師が成績を付け出す時期が、ちょうど11月から12月。

この時期、先生方は毎晩遅くまで職場に残り、子どもたちの現在の学力を正しく捉え、成績に反映させるために頑張ります。

すると、教師自身が疲れてきたり、気持ちに余裕がなくなります。

結果、子どもたちを見る目が失われたり、心をキャッチできなくなったりして、結果荒れます。

3.天候が不安定だから

天候と子供の機嫌との関係は密接です。

6月は梅雨の時期で、ジメジメしている。

11月は寒くなったり、秋雨が降ったりしますね。

2月は真冬で、天候が悪い地域もあります。気温の差も激しく、体調を整えるのが難しい。

天気が悪い日は子どもは外で遊べなくなり、ストレスを発散できない。

だから荒れるという現象です。

4.教師自身がパワーダウンするから

一番の原因はこれで、この時期、教師も息切れをします。

日々の仕事がしんどくなります。なぜかわかりませんが(笑)

先生が元気だと、子どもをビシッと指導できますが、先生のパワーが失われてくると、子どものタガが外れていくことになります。

何が言いたいかと言うと、なぜかわからんけど6月、11月、2月はしんどい、ということ!

対処法

荒れてくると、どうしても

褒める<叱る

という状態になります。

だから逆に、荒れてきているからこそ

褒める>叱る

にしたいです。

精神的に不安定な子だとか、特別に配慮が必要な子が荒れるのは仕方のないこと。これはどうしても起こります。

怖いのは、「普通の子」が荒れること。

とくに、いじめが起こったり、不登校になったりというのは、教師にとってもですが、親にとっても大きな不安となります。

全くのゼロにはなりません。適切な学級経営、教科指導、生徒指導をしていても、どうしてもそういった事案が出てくるのは仕方のないことです。

適切に対処していくしかありません。

ですが、ベースになるのはやはり、「普通の子」です。

ハイパフォーマー 2割

ノーマル 6割

ローパフォーマー 2割

というのが、多くのクラスでの割合だと思われます。

怖いのは、ノーマル層の6割の中から、ローパフォーマーが出てくること。

「普通の子」の中にも、荒れの因子を持っている子はたくさんいます。

そういう子が、もともとのローパフォーマーに引っ張られてしまうのが一番怖いです。

そうなると、クラスが立ち行かなくなる。

だから、荒れた子をなんとかするのではなく、普通の感覚をもっていて、普通に学校に通い、勉強も頑張ってやろうとしている子たちを、きちんと褒め、育て、守っていかなければなりません。

そうすることで、ローパフォーマーも集団の教育力で少しずつですが頑張りが効くようになります。

効かない場合もたくさんありますが、そこは教師として信じましょう。

逆に危ないのは、問題行動を起こす子にばかり構って、他の子をなおざりにしてしまうこと。これは危ないです。

叱られなくても、ちゃんと頑張る子。

良いクラスでいたい、と思える子。

普通の学校生活を大切にしたい、と思える子。

そういう子の心を離さないようにしましょう。

そうすることで、魔の11月を乗り越えることができる。

当たり前にできていることを、当たり前と断ずるのではなく、

当たり前にできていて立派だなぁ

当たり前にできるほど成長したんだなぁ

当たり前に過ごすことが一番大変なんだよなぁ

と、「当たり前を尊重する態度」を

教師がもちましょ。

それがきっと、荒れを抑えていく漢方薬になります。

漢方薬なので即効性はないですが、じわじわと効いてきますよ。


しんどいかもしれないですが、一緒に頑張りましょ!


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