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田舎の子


往復4時間かけて大学に通っていた友達がいる。


たかが片道2時間と思うかもしれないけれど、
一週間で20時間、一か月に換算するとおよそ84時間。
約3日の損失だ。



「いいよねー高山ちゃんは。授業の後にバイトに行けるもん」


他の大学生が何かしらの活動をしている間、
彼女は電車に揺られている。

その子には彼氏がいて、家族仲もよくて、友達もたくさんいる。
ただ、自由につかうことができる時間のゆたかさはなかった。




でも、今はコロナ時代。

PCの電源をつければ大学の授業が受けれる。
そこに学生同士の通学時間の差は生まれない。



あの子の3日が帰ってきた。




84時間あればなにができるだろう?


学習時間もたんまりとれるし、
自主トレをすればコロナ前よりも競技の実力をつけれるし、
新しい趣味を見つけたかも。


バイトは…どうなってるだろう。


もしかしたら私と同じようにnoteになにかしら投稿してるかもしれない。



『なにかしたい!』『これがしたい!』と思っても、
やる時間がなければそもそもできない。

でも、通学時間がなくなるだけで現状はだいぶ変わった。



そう思うとオンライン授業も悪くない。
住んでいる場所というなかなか変えられない壁をいともたやすく超えていくのだから







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