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天日干し

天日で干す、
とても気持ちがいいです。

洗濯物、
布団、シーツ、
洗ったら外で干す。風や太陽の光で
しっかりと乾く。

乾燥機、という便利なものも
ありますが、
やっぱり天日干しがいい。

天日で干すと、夜の寝心地が
随分違う気がします。

さて、野菜もいろいろと
天日で干しています。

以前、野菜を乾燥させる乾燥機
みたいなものを

欲しいと思ったことがあるのですが、
天日がいい、と直感的に思いました。

菊芋を薄く包丁で切り、
干していく。
何日もかけて干す。
効率はよくないだろうけど、
天日は何か違う。何かある、って思っています。
これは、ぬか漬けの菊芋。
去年初めて我流でやってみましたが、
結構おいしかった。
しっかり漬かったものが
いい味しています。
変わった風味ですが、とてもおいしい。
珍味とも言えそうな、
菊芋の糠漬けの天日干し。

おつけものを干す、
思いつきでやってたのですが、意外によかった。

大根の糠漬けも干す。
3日目で、ここまで縮みました。
糠漬けを美味しくつくるのも
いいですが、
さらに干すのも全然ありですね。
天日で味が変わるようです。



甘夏の皮を干す。
これも天日干しで、生の皮とは違った仕上がりに。
毎日、少しでも切って干す。
できるだけ、たくさん天日干しをやっていく。
後になって、役に立ちます。
玄米を発芽させてみます。
これも、天日の力を借ります。

玄米は、自家採取を
続けているものですが、

今の気温、天日で何日で発芽するか、テストも兼ねています。

結局、わずか一日で、
発芽の兆しがみられ、
二日目で発芽の兆しが見られました。

品種改良されている多くの
お米と違って、

お米自体の味は、普通においしい、というお米です。

ただ、発芽や麹づくりには、
良さがでてくるようです。

わかりにくいですが、
少しだけ芽がでているのが
見えます。

水につけて2日目です。
ここまでいけば十分です。

発芽玄米って、食べる場合も、
麹を作るときも、
芽が伸びてきたらやりすぎ。
味が落ちます。

思った以上に早かったですね。

しばらくやっていなかったのですが、
後日、玄米の麹をつくってみます。

玄米の麹の場合、作るのは
二通りあって、
一つは玄米を少し精米(削って)して作るのと、
もう一つは発芽させて
麹を作る方法です。

要は、玄米は薄い皮があって、
麹の邪魔になります。

皮が削れれば、その間に
麹菌を入れることで、
麹ができます。

私の知人も、玄米を少し削って麹を作っています。

白米だったら、麹作りは
とても簡単です。

何せ、お米の皮がない、裸の状態。
麹菌が広がりやすい。

玄米の場合は、そのままでもできなくないですが、

まぁ、ちょっと物足りなさがでます。
そのため、対処として、
削るか発芽です。

発芽させる場合、タイミングが難しい。
発芽前じゃ不十分だし、かといって、根がでてしまうと、
味が落ちる。

先の写真のように、少しだけ芽がでた状態がベスト。

麹菌がは芽の部分から割り込んで、玄米の麹ができる。

厳密には、発芽玄米麹、
っていった方が正解です。

私は普段は豆麹だけで、
味噌をつくるのですが、

今年はちょっと久々に
発芽玄米をつかったものも
つくってみようと思います。

というのは、発芽玄米麹を使った味噌も
あってもいいかと思った。

豆麹の場合、味噌ができるまで、
概ね2年以上かかるのですが、

米の麹がはいったものは、6−12ヶ月で概ねできてきます。

たまには、いいかと思って、
やってみようかと思います。

なぜ春に、っていうかというと、
天日の力を活用できるからです。

天日で発芽させ、天日の気温で日中の発酵をすすめる。

おそらく、五月ころだと、夜の気温でも
保温なしで発酵から麹の
完成までできる、
というのが今までの経験です。

一般的には寒い冬場に麹や味噌作りを
するのが主流です。

今まで春や夏に仕込んだことも
ありますが、
麹がうまくできたら、失敗はありませんでした。

特に豆麹の場合、大豆に麹菌をかけてから、菌の培養の過程で
温度が結構上がります。

保温してすると、納豆菌がでやすいから、冬場に麹づくりは
していません。(気温が下がりすぎているのもあります。)

今回は、とりあえずの玄米の
発芽チェックですが、
天日で概ね2日で発芽、ということがわかりました。

発芽玄米、って昔買っていたことがありますが、
要は発芽させたらできるわけです。

豆麹に比べたら、玄米麹は楽勝だと記憶していますが、
またやってみないとわかりません。


さて、朝はもし可能な状態なら、
天日を浴びておく。

些細なことに思えますが、
朝の日光はとっても気分がいいです。

一日の始まりは、朝日を
浴びることから、
って思います。

思い出すのは、主治医が
朝日を浴びなさい、って
言っていたことです。

薬というのは、できることなら使わない方がいい、
なんてことも言われました。

今となっては、結構大事な
ことだとわかります。

花が咲くのも、芽が出るのも、植物が育つのも、
天日があってこそ。


朝は早い時間帯に天日をあびる。
ニラがようやく出てきました。
キムチ作りには必須なので、
まってました、って感じです。
たまたま見かけた、他の人の畑です。
ビニールで畑を覆う。草よけや温度を上げるなどの効果があるらしいですが、
ビニールの下、って蒸れて気分良くなさそう、って思っています。

おそらく、ビニールの下は蒸し暑い。

これはビニールマルチといって、
畑でよく見かけます。

便利にみえますが、
私は使いません。

天日で地面が温まるのはいいのですが、
空気が通らない。 蒸れてきっと気分がよくない、
と植物は感じている気がします。


マルチをするとしたら、植物をつかう。

これは枯れた菊芋の茎ですが、
これだと風が通る。蒸し暑くない。意外にも地面は温かい。

楽で、ビニールの取り外しもない。このままで、茎は土になってくれます。
草マルチ、菊芋マルチです。

菜の花

花が咲くのは、太陽の力があってこそ。


干し柿も天日で干す、
山の柿って、見た目は汚く見えますが、
味は市販には負けない、優しい味です。
これも天日があってこそ
ゆずをくり抜く。
味噌やクルミ、胡麻などを
いれてつくる、
ゆべしも天日干し。 中身はゆず茶などでも作れば、
無駄がない。
蒸して、てるてる坊主のように布で
結んで干す。真冬の天日干し。
ゆべし。薄く切って食べます。
ゆずの香りが残ってて、
とてもいい味です。


梅干しも、天日でしっかり干す。

以前は天日干ししない梅干しを
料理教室で学びましたが、

梅は天日干しをしてみると、全然違う。
天日干し、必須です。

天日でいい色になってきます。



こうしてみると、天日があるおかげで
植物は育つ。

食べ物も、天日があるから、
干せる。

布団も天日で干せば、勝手に乾く。
乾燥機よりずっと
気持ちがいい。

難しく考えなくても、
要は天日は圧倒的な「快」、快適なわけです。

快適なことって、気分がいい。
天日で育つ植物って、やっぱり綺麗で
野菜なら美味しい。

至って単純ですが、
一言で言えば、自然って、考えなくても
完璧で心地良くしてくれる存在です。

となると、ハウスや工場でできたもの、

ミネラル強化などの
特徴がある野菜って、
値段も高いしどうなんだろう、って思えてくる。

何も考えず、自然の恩恵で育ったもの、
旬のもの、ってやっぱりいい。

先の主治医も朝日の大切さを
教わりましたが、

なぜ朝日がいいのか、という理由は
聞き流してしまってて、
今は思い出せません。

でも、理由はわからないけど、
朝日は何か気持ちがいい。

考えたことはないのですが、
やっぱり天日で
気分が良くなる。

健康って、実はあまり深く
考えるもんじゃなくて、
自然にちかいもの、

季節に沿ったもの、旬、
そして、天日や風、など心地よく感じられるもの、
にあるんじゃないかな。 

理由も知らなくても、
別に考えなくてもいい。

岡本太郎が「健康のことを
考えないのが健康」みたいな
ことを言っていましたが、

人だからできることを考えた方が
より良い気がしてきました。

知人で病人でもいたら、
つい気になってしまう。

でも、きっとどこかで何か
原因があるはず。
かと言って、あまり深く考えても、わからない。

考えなくてもいい、でも色々と
気にしてしまう、
だから毎日朝日でも浴びて、
旬のものを食べて、体をただす。

きっとおかしなものが
世にあふれていて、
変なものに気が付かなくなって
しまった。

何かが乱れているのかもしれません。

そんな乱れたものを正してくれるのが、
考えなくても美味しい、旬のもの、

毎日見る太陽などが、体や気持ちを
正してくれるのかもしれません。


ネコヤナギ
ふきのとう
スイセン
山に生えているミツバ。
てんとう虫
つくし

こういった、今あるもの、
単に触れてみるだけでもいい。

やっぱり快に思えるものって、外に
そろっていますね。自然が完璧、
天日干し最強。

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